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【カーブ】投げ方と握り方を徹底調査!曲がるカーブの練習法も紹介!

最もオーソドックスな変化球であるカーブ。

少年野球で最初に投げることも多い変化球です。

今回はカーブとはどのような変化球なのか、そしてカーブはどのような投げ方と握り方なのか、徹底調査しました。

【カーブ】とは?

【カーブ】投げ方と握り方を徹底調査!曲がるカーブの練習法も紹介!①

カーブは投手の利き手とは反対の方向に大きく曲がりながら落ちる変化球

球速は比較的遅めになります。

ストレートとの緩急によってバッターのタイミングを外すという使い方が多く、それによってカウントを稼ぐほか、見せ球としても効果的です。

他の球種と比べて力を抜きやすいので疲労が溜まりにくいという利点も。

しかし一部にはカーブを決め球にしているピッチャーもいます。

カーブの歴史

カーブという言葉はそもそも「曲がる」という意味。

曲がるボールである変化球の中で最初に生まれたのはカーブでした。

野球が誕生したのは1845年。

当時の野球はバッターがピッチャーに打ちやすいコースを要求するというルールで、ピッチャーは下手投げと決まっていました。

その後、ピッチャーが上から投げることを認められたのは1884年。

ストライクゾーンが決まり、バッターがコースを要求できなくなったのは1887年のことでした。

では最初の変化球が登場したのはいつかというと、なんとまだ下手投げ時代だった1860年代後半

キャンディ・カミングスというピッチャーがカーブを考案し、1868年の試合で使用しています。

打ちやすい球を投げるというルールの中で彼はカーブを駆使。

6シーズンに145勝を挙げ、殿堂入りしています。

その後、カーブを武器にするピッチャーが続々登場。

1890年から1911年にかけて活躍し、MLB史上最多の511勝を挙げたサイ・ヤングのウイニングショットは、「魔球」と呼ばれたカーブでした。

また日本のプロ野球史上初のノーヒットノーランを達成した大投手、沢村栄治も大きく縦に落ちるドロップカーブを武器にしていました。

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【カーブ】投げ方と握り方を徹底調査!曲がるカーブの練習法も紹介!②

さまざまな種類があるカーブ、その握り方と投げ方を解説します。

基本のカーブ

基本のカーブは山なりの軌道でピッチャーの利き手の反対に曲がりながら落ちるボール。

その握り方は、人差し指とそろえた中指を縫い目に沿ってかけ、ボールの下側にあたる対角の縫い目を親指で支えます

親指から人差し指にかけてボールとの間に隙間が空くよう浅く握るのがコツ。

腕の振り方はストレートと同じ。

これは変化球だと見破られないための基本で、他の変化球も同様です。

その上で、腕が上がったときに手の甲を外側に向け、手首の縦のスナップを使ってボールに回転を与えます

縫い目にかかっている中指でボールを撫でるように投げるのがコツ。

ボールが「抜ける」という感覚になれば、手首を捻らなくても自然に回転がかかっているはずです。

スローカーブ

もともと球速の遅いカーブはストレートとの緩急を生かす変化球。

さらに速度の遅いスローカーブはその効果が大きくなります。

握り方は普通のカーブと同じです。

違いはカーブよりもさらに抜いて投げること。

そのため弱く握る、浅く握る、人差し指をボールに当てず中指と親指だけで握るなどの工夫をします。

腕の振りもストレートのまま。

ただし極端に抜くことになるため、コントロールの調整が難しくなります。

また軌道が山なりになるため、高めの向きでリリースすることが必要。

スローだからといって腕の振りを極端に遅くしないよう、注意してください。

ドロップカーブ

ドロップカーブは縦に落ちるカーブで、縦カーブとも呼ばれます。

ボールにトップスピンをかけることで自然落下系の変化球より大きく落ちるのが特徴。

緩急ではなく変化の大きさで空振りが狙えるため、カーブとしては珍しく決め球として使うことができます。

握り方は普通のカーブと同じ

ただし投げるときに人差し指と中指の先が地面と平行になるくらい手首を顔側に寝かせるのがポイントとなります。

人差し指と中指がボールの上側をこすることでトップスピンをかけるのです。

その特徴から、サイドスローなどでは投げにくく、オーバースローの投法に向いた変化球となります。

【カーブ】の練習法

【カーブ】投げ方と握り方を徹底調査!曲がるカーブの練習法も紹介!③

カーブでは曲げることを意識しすぎて腕の振りが変わってしまったのでは意味がありません。

前に向かって投げているのに斜め上に飛んでいくことが重要で、そのためのポイントが「抜く」感覚となります。

家でもできる練習としてお勧めなのが、柔らかいファンボールを使ったカゴ入れ。

椅子に座った状態で2mほど先の大きなカゴに向かってファンボールを投げるのですが、自分とカゴの間に1.5mほどの高さの板を立てます。

普通に投げたのでは板に当たってボールはカゴに入らないはず。

しかしカーブの投げ方でボールを指の間から抜くと、ボールは山なりになって板を越えていきます。

この練習では、上に投げようと意識してはダメ。

前を向き、前に向かって投げているのに、抜けて上に飛ぶという感覚を覚えてください。

まとめ

近年、プロでは高速系変化球が主流となり、カーブを武器にするピッチャーは減っていると言われます。

しかし緩急がつけられて変化量も大きいカーブは、うまく使えば有効なボール。

最も習得しやすい球種のひとつですから、ぜひ練習してみてください。

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