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【甲子園】歴代奪三振記録一覧|1試合のみの記録も調査!

野球の「華」は打者でホームラン、投手で「奪三振」といわれます。
この記事では、春夏の甲子園大会における歴代奪三振記録について詳しく解説します。

通算奪三振の歴代ベスト10は?

まず最初に、通算での奪三振記録・歴代ベスト10からみていきます。

*なお、記録は全て戦後の「高校野球」で達成されたものをベースとしており、戦前の中等学校野球における記録は対象外としています。

【第1位】

奪三振数:150
投球回数:197回2/3
奪三振率(1試合9回に換算した奪三振数):6.8
氏名:桑田真澄
高校:PL学園(大阪)
期間:1983(昭58)第65回選手権1回戦~1985(昭60)第67回選手権決勝
出場:5回(春2回、夏3回)

輝く第1位は、清原と並んで「KKコンビ」の名を欲しいままにしたPL学園の桑田真澄投手です。
高校1年生の夏から3年夏まで連続5回出場で、通算20勝も堂々の1位と、他の追随を許さない圧倒的な数字を誇ります。

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【第2位】

奪三振数:130
投球回数:115回2/3
奪三振率:10.1
氏名:島袋洋奨
高校:興南(沖縄)
期間:2009(平21)第81回選抜1回戦~2010(平22)第92回選手権決勝
出場:4回(春2回、夏2回)

続く第2位は、沖縄県のチームを堂々甲子園優勝に導いた島袋投手です。
特に2009年(平21)第81回・VS富山商では、10回を投げ抜いて19個の三振を奪っています。

【第3位】

奪三振数:115
投球回数:112回
奪三振率:9.2
氏名:山田陽翔
高校:近江(滋賀)
期間:2021(令3)第103回選手権1回戦~2022(令4)第104回選手権準決勝
出場:3回(春1回、夏2回)

山田投手は、昨年夏の甲子園準決勝まで戦ったので非常に記憶が新しく、活躍したイメージも残っています。
昨年春のセンバツでは滋賀県勢を準優勝に導き、投打にわたる大車輪の活躍でした。

【第4位】

奪三振数:113
投球回数:103回2/3
奪三振率:9.8
氏名:柴田勲
高校:法政二(神奈川)
期間:1959(昭34)第41回選手権1回戦~1961(昭36)第43回選手権準決勝
出場:4回(春1回、夏3回)

こちらはだいぶ古い記録となりますが、柴田投手は昭和30年代中盤に法性二高のエースとして活躍し、母校を優勝に導きました。
その後プロ野球の巨人軍に入団しV9に貢献、俊足のスイッチヒッターとして大活躍し、盗塁王の常連でした。

【第5位】

奪三振数:113
投球回数:138回1/3
奪三振率:7.4
氏名:石井毅
高校:箕島(和歌山)
期間1978(昭53)第50回選抜1回戦~1979(昭54)第61回選手権決勝
出場:4回(春2回、夏2回)

石井投手は、名将・尾藤監督(当時)率いる名門・箕島高校のエースとして、母校を春夏連覇の偉業へ導きました。
島田捕手と組んだバッテリーの大活躍は強く印象に残っています。

【第6位】

奪三振数:104
投球回数:106回
奪三振率:8.8
氏名:斎藤佑樹
高校:早稲田実(東京)
期間:2006(平18)第78回選抜1回戦~2006(平18)第88回選手権決勝
出場:2回(春1回、夏1回)

いわずと知れた「ハンカチ王子」こと斎藤投手は、ライバルの「マー君」こと田中投手(駒大苫小牧)と再試合の死闘を繰り広げ、母校を優勝へと導きました。
わずか2回の出場でこの数字は驚異的です。早稲田大学でも通算30勝を挙げて活躍しました。

【第7位】

奪三振数:102
投球回数:89回
奪三振率:10.3
氏名:尾崎行雄
高校:浪商(大阪)
期間:1960(昭35)第42回選手権1回戦~1961(昭36)第43回選手権決勝
出場:3回(春1回、夏2回)

「怪童」と呼ばれた尾崎投手は、時代としては前述の柴田投手とほぼ同時期に甲子園を沸かせたスターでした。奪三振率10.3は驚異的です。
名門浪商を甲子園優勝に導いた後、わずか17歳でプロ入りし、初年度にいきなり20勝を挙げて新人王に輝いています。

【第8位】

奪三振数:102
投球回数:91回1/3
奪三振率:10.1
氏名:田中将大
高校:駒大苫小牧(北海道)
期間:2005(平17)第77回選抜1回戦~2006(平18)第88回選手権決勝
出場:3回(春1回、 夏2回)

前述の「ハンカチ王子」こと早実の斎藤投手との息詰まる投げ合いで歴史に名を刻む田中投手ですが、こちらも母校を2年生の時に優勝に導いています。
高校時代はどちらかといえば斎藤投手に対する「ヒール役」でしたが、プロ入り後の実績では圧勝しています。

【第9位】

奪三振数:100
投球回数:87回1/3
奪三振率:10.3
氏名:奥川恭伸
高校:星稜(石川)
期間:2018(平30)第90回選抜2回戦~2019(令元)第101回選手権決勝
出場:4回(春2回、夏2回)

奥川投手の活躍も記憶に新しいところです。奪三振率でも尾崎投手と並ぶ高い数値を誇っています。
2019年(令元)の第101回大会では、和歌山の強豪:智弁和歌山高から延長14回ながら23個の奪三振を記録しました。

【第10位】

奪三振数:97
投球回数:99回
奪三振率:8.8
氏名:松坂大輔
高校:横浜(神奈川)
期間:1998(平10)第70回選抜2回戦~1998(平10)第80回選手権決勝
出場:2回(春1回、夏1回)

ベスト10の最後を飾るのは「平成の怪物」松坂投手です。出場した2回の大会で全て優勝、しかも春夏連覇という偉業を達成しています。
プロ入り後も大活躍を重ね、MLBでも本領を発揮しましたが、晩年は怪我に悩まされることが多かったのが悔やまれます。

【その他の印象に残る投手】

ベスト10以外にも、鮮明な記憶を残した名投手は数々います。

「大ちゃんフィーバー」を巻き起こした早実の荒木大輔投手は、97奪三振で11位と次点です。
浪商で「ドカベン」香川捕手とバッテリーを組んで優勝した牛島和彦投手は93奪三振で12位、そして何と言っても「昭和の怪物」作新学院の江川卓投手が92奪三振で13位と、続々登場します。

江川投手は投球回数が59回1/3なので、奪三振率は13.96と「段トツ」の数値を叩き出しています。

大阪桐蔭で春夏連覇の藤波晋太郎投手が90、東北の大エース・ダルビッシュ有投手が87でそれぞれ14位と15位です。

甲子園のスター投手は枚挙に暇(いとま)がありません。

1試合の奪三振記録は?

次に、 「煌(きらめ)く瞬間」での大記録、1試合での奪三振記録について、春の選抜大会と夏の選手権大会それぞれについてみていきいます。

なお、記録の前提は「9回完投」であり、延長戦での記録は「参考記録」として扱います。

春の選抜大会

まずは、春の選抜大会での記録を確認します。

【第1位】

奪三振数:21
氏名:戸田善紀
高校:PL学園(大阪)
大会:1963(昭38)第35回1回戦
対戦相手:首里(沖縄)

【第2位】

奪三振数:20
氏名:大田阿斗里
高校:帝京(東京)
大会:2007(平19)第79回1回戦
対戦相手:小城(佐賀)

第1位、第2位ともまさに「一瞬の煌き」を放った記録といえます。

【参考記録】

奪三振数:23
氏名:矢滝伸高
高校:米子東(鳥取)
大会:1961(昭36)第33回準々決勝
対戦相手:敦賀(福井)
延長16回

参考記録として、戦前の1933(昭8)第10回の2回戦で吉田正男投手(中京商:当時)が興国商(沖縄)で挙げた22奪三振(延長13回)もあります。

夏の選手権大会

続いて、夏の選手権大会での記録を挙げます。

【第1位】

奪三振数:22
氏名:松井裕樹
高校:桐光学園(神奈川)
大会:2012(平24)第94回1回戦
対戦相手:今治西(愛媛)

松井投手は、左腕から繰り出すスライダーの精度が大会前から注目され、期待どおりの成績を収めました。
プロ野球(楽天)に進み、現在でも抑えのエースとして活躍しています。

【第2位】

奪三振数:19
こちらは同数で複数の投手が記録しています。

氏名:坂元弥太郎
高校:浦和学院(埼玉)
大会:2000(平12)第82回1回戦
対戦相手:八幡商(滋賀)

氏名:辻内崇伸
高校:大阪桐蔭(大阪)
大会:2005(平17)第87回2回戦
対戦相手:藤代(茨城)

なお、トップの松井裕樹投手は、同大会の2回戦でも常総学院(茨城)から19個の奪三振を記録しています。

また、戦前や延長戦の参考記録としては次のものがあります。

【参考記録】

奪三振数:25
氏名:板東英二
高校:徳島商
大会:1958(昭33)第40回準々決勝
対戦相手:魚津(富山)
延長18回

奪三振数:23
氏名:奥川恭伸
高校:星陵(石川)
大会と対戦相手:前述のとおり

奪三振数:23
氏名:江川卓
高校:作新学院(栃木)
大会:1973(昭48)第55回1回戦
対戦相手:柳川商(福岡)
延長15回

奪三振数:21
氏名:上野精三
高校:静岡中(静岡)
大会:1926(大15)第12回準々決勝
対戦相手:前橋中(群馬)
延長19回

奪三振数:21
氏名:沢健一
高校:成田(千葉)
大会:1952(昭27)第34回準々決勝
対戦相手:函館西(北海道)
延長15回

【戦前記録】

奪三振数:19
こちらも同数で複数の投手が記録しています。

氏名:森田勇
高校:東山中(京都)
大会:1925(大14)第11回1回戦
対戦相手:北海中(北海道)

氏名:藤村富美男
高校:呉港中(兵庫)
大会:1935(昭10)第21回1回戦
対戦相手:飯田商(長野)

氏名:平古場昭二
高校:浪華商(大阪)
大会:1946(昭21)第28回準決勝
対戦相手:東高師付中(東京)

まとめ

高校野球における投手記録の「華」である、奪三振記録について解説しました。

いずれも錚々たる大投手が名前を連ねており、大いに興味をそそられます。今後も素晴らしい奪三振記録の誕生を期待したいものです。

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ミッシー

ミッシー

スポーツ全般を観るのもするのも大好きなスポーツファン

オールド野球ファンがドメインですが、他にもラグビー・サッカーなど、どんなスポーツでも大好きです。本格的なスポーツ経験は剣道で、趣味のスポーツとしては野球・水泳・ジョギングなどを愛好しています。

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