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【MLB】試合数の推移を調査!【最多試合162・最少60試合】

日本のプロ野球はシーズンで143試合。
これは同一リーグ内での5チームと25回対戦する125試合と、セ・パ交流戦で6チームと3回対戦する18試合の合計です。
ではメジャーリーグ(MLB)の1シーズンの試合数はどのようになっているのでしょうか。
今回は、MLBの歴史が始まって以来の試合数の推移を調査。
最も多かったときと少なかったときもご紹介します。

【MLB】試合数の推移

MLBの前身は、今に続くナショナル・リーグ。その後多くのリーグが誕生しては消滅し、1901年以降はナショナル・リーグとアメリカン・リーグの2つを統合したものがMLBとなりました。
長い歴史を持つだけに、その試合数も大きく変化しています

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試合数の推移一覧

まずは試合数の推移を一覧でご紹介。
特殊な事情があった年以外は試合数が増加し、近年は安定していることが分かります。

リーグ試合数
1876ナショナル・リーグ70
1877-78ナショナル・リーグ60
1879-82ナショナル・リーグ84
1883ナショナル・リーグ98
1884-85ナショナル・リーグ112
1886-87ナショナル・リーグ126
1888-91ナショナル・リーグ140
1892ナショナル・リーグ154
1893-97ナショナル・リーグ132
1898-99ナショナル・リーグ154
1900ナショナル・リーグ140
1901-03ナショナル・リーグ アメリカン・リーグ140
1904-17ナショナル・リーグ アメリカン・リーグ154
1918ナショナル・リーグ アメリカン・リーグ123-129
1919ナショナル・リーグ アメリカン・リーグ140
1920-60ナショナル・リーグ アメリカン・リーグ154
1961ナショナル・リーグ154
アメリカン・リーグ162
1962-71ナショナル・リーグ アメリカン・リーグ162
1972ナショナル・リーグ153-156
アメリカン・リーグ154-156
1973-80ナショナル・リーグ アメリカン・リーグ162
1981ナショナル・リーグ113-117
アメリカン・リーグ103-110
1993ナショナル・リーグ アメリカン・リーグ162
1994ナショナル・リーグ113-117
アメリカン・リーグ112-115
1995ナショナル・リーグ アメリカン・リーグ154
1996-2019ナショナル・リーグ アメリカン・リーグ162
2020ナショナル・リーグ アメリカン・リーグ60
2021-ナショナル・リーグ アメリカン・リーグ162

MLBは162試合という印象がありますが、実際に1960年代以降は162試合が基本となっています

初期の変遷

初期の頃に試合数が少なかったのは、チーム数が少なかったから。
1876年にはナショナル・リーグのみの8チームで70試合を行なっていましたが、1877年と1878は6チームで60試合しか行われませんでした。
その後、1880年代にはまず試合数が増え、その後にチーム数も12に増加。
さらに1901年にはアメリカン・リーグもスタートし、しばらくは各8チームで154試合が基本となりました。
そして1960年代以降はチーム数が増えても基本は162試合となっています。

特殊な年

年表にはときどき中途半端な試合数がありますが、これは特殊な事情によって試合数が減った年です。

・1918年:9月2日にシーズン打ち切り
・1919年:第1次世界大戦の出征兵の帰還を待つため、4月19日に開幕
・1972年:ストライキのため4月15日に開幕
・1981年:ストライキのためシーズン中に前後期制に以降
・1994年:ストライキのため8月12日にシーズン打ち切り
・1995年:ストライキのため4月25日に開幕
・2020年:新型コロナウイルス感染拡大で短縮

このような年も本来はその前後に決められていた試合数を行う予定でした。

最短と最長

一覧からも分かるように、MLBの試合が最も少なかったのは1877年と1878の60試合
これに2020年の60試合が並びます
一方の最多は、現在普通に行われている162試合
つまりMLBは過去最高の試合数のままで60年間以上維持していることになります。

【MLB】試合数の内訳

シーズンは全162試合。
日本のプロ野球ではリーグ内での対戦と交流戦の合計で143試合ですが、MLBの場合はもう少し複雑です。
具体的にその内容を見てみましょう。

3種類の試合

MLBはリーグの他に、地区でも組分けが行われています。
具体的には、アメリカンリーグ東地区・アメリカンリーグ中地区・アメリカンリーグ西地区、そしてナショナルリーグ東地区・ナショナルリーグ中地区・ナショナルリーグ西地区という6つの区分。
そして基本的には同じリーグ・同じ地区内の5チームでシーズンを争うことになります。
これに加えて同じリーグ・他地区との試合も数多くがあり、さらにリーグを超えた交流戦も行われることに。
MLBの各リーグのチーム数は1960年代の各リーグ10から現在は各リーグ15まで増えてきましたが、それでも年間162試合になるよう、うまく調整しているのです。

具体的な試合の振り分け

シーズンの全162試合の振り分けは、近年は基本的に以下のように行なっていました。

①同リーグ・同地区
対4チーム 19試合×4チーム=計76試合
②同リーグ・他地区
対10チーム 6~7試合×10チーム=計66試合
③交流戦(インターリーグ)
3~4試合×6チーム=計20試合

インターリーグでは6チームと対戦するため、完全にランダムな組み合わせにすると不公平が出ることに。
そのため、ある地区はまるごと他リーグの1地区5チームと当たるようにし、それにプラスして人気カードをいくつか組むようにしています。
つまり例えば以下のような形を中心にするということ。

ア・リーグ中地区 × ナ・リーグ東地区
ア・リーグ西地区 × ナ・リーグ中地区
ア・リーグ東地区 × ナ・リーグ西地区

この組み合わせは毎年変わります。
また日本のように交流戦の期間が設けられているわけではありません。
なぜなら現在、両リーグのチーム数は15ずつで奇数のため、日程的に余りチームが出るから。シーズン中にこの余りチーム同士が交流戦を行うことになっています。

2023年からの変更

試合数162は変わらないものの、2023年はその内訳が大きく変更されました。
具体的には30球団が少なくとも一度は互いに戦うようになったのが大きな違い。
そのためにインターリーグの試合が各チーム20試合から46試合と大きく増え、逆に同地区の対戦が76試合から52試合に減りました
この狙いはワイルドカード争いがより公平になることです。
さらにスター選手のいる人気チームが全てのチームと対戦することで、視聴率と観客動員増も目指しています。

まとめ

日本の試合数は長い間130試合だったものが1990年代後半から135〜140〜146〜144〜143と変化してきました。
これに対してMLBは1960年代以降、基本的には162試合。
しかしその内訳は大きく変化しています。
MLBではナショナル・リーグとアメリカン・リーグを解体し、3つの地区のみで区分けする案など、何度も再編案が浮上。
もしも将来そのようなことが起こったときには、試合数もまた変わるかもしれません。それともこれまでのように162試合だけは守り続けるのでしょうか。

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スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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