メジャーリーグ(MLB)は1年間の長いシーズンの末にワールドシリーズを迎えます。
そこで優勝すれば、まさにMLBの頂点。全てのメジャーリーガーは優勝の証であるチャンピオンリングを目指してプレーします。
今回は、ワールドシリーズの歴代優勝チームを調査。
優勝回数ランキングもご紹介します。
【ワールドシリーズ】歴代優勝チーム一覧
まずは歴代優勝チームを一覧でご紹介。
白がナショナル・リーグ。グレーがアメリカン・リーグです。
年度 | 優勝チーム | 対戦成績 |
1903 | ボストン・アメリカンズ | 5勝3敗 |
1904 | 対戦拒否のため中止 | |
1905 | ニューヨーク・ジャイアンツ | 4勝1敗 |
1906 | シカゴ・ホワイトソックス | 4勝2敗 |
1907 | シカゴ・カブス | 4勝1分0敗 |
1908 | シカゴ・カブス | 4勝1敗 |
1909 | ピッツバーグ・パイレーツ | 4勝3敗 |
1910 | フィラデルフィア・アスレティックス | 4勝1敗 |
1911 | フィラデルフィア・アスレティックス | 4勝2敗 |
1912 | ボストン・レッドソックス | 4勝1分3敗 |
1913 | フィラデルフィア・アスレティックス | 4勝1敗 |
1914 | ボストン・ブレーヴス | 4勝0敗 |
1915 | ボストン・レッドソックス | 4勝1敗 |
1916 | ボストン・レッドソックス | 4勝1敗 |
1917 | シカゴ・ホワイトソックス | 4勝2敗 |
1918 | ボストン・レッドソックス | 4勝2敗 |
1919 | シンシナティ・レッズ | 5勝3敗 |
1920 | クリーヴランド・インディアンズ | 5勝2敗 |
1921 | ニューヨーク・ジャイアンツ | 5勝3敗 |
1922 | ニューヨーク・ジャイアンツ | 4勝1分0敗 |
1923 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝2敗 |
1924 | ワシントン・セネタース | 4勝2敗 |
1925 | ピッツバーグ・パイレーツ | 4勝3敗 |
1926 | セントルイス・カーディナルス | 4勝3敗 |
1927 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝0敗 |
1928 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝0敗 |
1929 | フィラデルフィア・アスレティックス | 4勝2敗 |
1930 | フィラデルフィア・アスレティックス | 4勝2敗 |
1931 | セントルイス・カーディナルス | 4勝3敗 |
1932 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝0敗 |
1933 | ニューヨーク・ジャイアンツ | 4勝1敗 |
1934 | セントルイス・カーディナルス | 4勝3敗 |
1935 | デトロイト・タイガース | 4勝2敗 |
1936 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝2敗 |
1937 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝1敗 |
1938 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝0敗 |
1939 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝0敗 |
1940 | シンシナティ・レッズ | 4勝3敗 |
1941 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝1敗 |
1942 | セントルイス・カーディナルス | 4勝1敗 |
1943 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝1敗 |
1944 | セントルイス・カーディナルス | 4勝2敗 |
1945 | デトロイト・タイガース | 4勝3敗 |
1946 | セントルイス・カーディナルス | 4勝3敗 |
1947 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝3敗 |
1948 | クリーヴランド・インディアンズ | 4勝2敗 |
1949 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝1敗 |
1950 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝0敗 |
1951 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝2敗 |
1952 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝3敗 |
1953 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝2敗 |
1954 | ニューヨーク・ジャイアンツ | 4勝0敗 |
1955 | ブルックリン・ドジャース | 4勝3敗 |
1956 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝3敗 |
1957 | ミルウォーキー・ブレーヴス | 4勝3敗 |
1958 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝3敗 |
1959 | ロサンジェルス・ドジャース | 4勝2敗 |
1960 | ピッツバーグ・パイレーツ | 4勝3敗 |
1961 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝1敗 |
1962 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝3敗 |
1963 | ロサンジェルス・ドジャース | 4勝0敗 |
1964 | セントルイス・カーディナルス | 4勝3敗 |
1965 | ロサンジェルス・ドジャース | 4勝0敗 |
1966 | ボルティモア・オリオールズ | 4勝0敗 |
1967 | セントルイス・カーディナルス | 4勝3敗 |
1968 | デトロイト・タイガース | 4勝3敗 |
1969 | ニューヨーク・メッツ | 4勝1敗 |
1970 | ボルティモア・オリオールズ | 4勝1敗 |
1971 | ピッツバーグ・パイレーツ | 4勝3敗 |
1972 | オークランド・アスレティックス | 4勝3敗 |
1973 | オークランド・アスレティックス | 4勝3敗 |
1974 | オークランド・アスレティックス | 4勝1敗 |
1975 | シンシナティ・レッズ | 4勝3敗 |
1976 | シンシナティ・レッズ | 4勝0敗 |
1977 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝2敗 |
1978 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝2敗 |
1979 | ピッツバーグ・パイレーツ | 4勝3敗 |
1980 | フィラデルフィア・フィリーズ | 4勝3敗 |
1981 | ロサンジェルス・ドジャース | 4勝2敗 |
1982 | セントルイス・カーディナルス | 4勝3敗 |
1983 | ボルティモア・オリオールズ | 4勝1敗 |
1984 | デトロイト・タイガース | 4勝1敗 |
1985 | カンザスシティ・ロイヤルズ | 4勝3敗 |
1986 | ニューヨーク・メッツ | 4勝3敗 |
1987 | ミネソタ・ツインズ | 4勝3敗 |
1988 | ロサンジェルス・ドジャース | 4勝1敗 |
1989 | オークランド・アスレティックス | 4勝0敗 |
1990 | シンシナティ・レッズ | 4勝0敗 |
1991 | ミネソタ・ツインズ | 4勝3敗 |
1992 | トロント・ブルージェイズ | 4勝2敗 |
1993 | トロント・ブルージェイズ | 4勝2敗 |
1994 | 選手会ストライキのため中止 | |
1995 | アトランタ・ブレーヴス | 4勝2敗 |
1996 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝2敗 |
1997 | フロリダ・マーリンズ | 4勝3敗 |
1998 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝0敗 |
1999 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝0敗 |
2000 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝2敗 |
2001 | ダイヤモンド・バックス | 4勝3敗 |
2002 | アナハイム・エンゼルス | 4勝3敗 |
2003 | フロリダ・マーリンズ | 4勝2敗 |
2004 | ボストン・レッドソックス | 4勝0敗 |
2005 | シカゴ・ホワイトソックス | 4勝0敗 |
2006 | セントルイス・カーディナルズ | 4勝1敗 |
2007 | ボストン・レッドソックス | 4勝0敗 |
2008 | フィラデルフィア・フィリーズ | 4勝1敗 |
2009 | ニューヨーク・ヤンキース | 4勝2敗 |
2010 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 4勝1敗 |
2011 | セントルイス・カーディナルズ | 4勝3敗 |
2012 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 4勝0敗 |
2013 | ボストン・レッドソックス | 4勝2敗 |
2014 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 4勝3敗 |
2015 | カンザスシティ・ロイヤルズ | 4勝1敗 |
2016 | シカゴ・カブス | 4勝3敗 |
2017 | ヒューストン・アストロズ | 4勝3敗 |
2018 | ボストン・レッドソックス | 4勝1敗 |
2019 | ワシントン・ナショナルズ | 4勝3敗 |
2020 | ロサンゼルス・ドジャース | 4勝2敗 |
2021 | アトランタ・ブレーブス | 4勝2敗 |
2022 | ヒューストン・アストロズ | 4勝2敗 |
この中で1904年の「対戦拒否のため中止」が気になる方も多いのではないでしょうか。
これは両リーグの対戦をワールドシリーズと認めるとルールでは決まっていなかったため。
ナショナル・リーグを制したニューヨーク・ジャイアンツ(現サンフランシスコ・ジャイアンツ)の球団オーナーが「ナショナル・リーグ王者がマイナーリーグ王者(アメリカン・リーグを馬鹿にして)と名誉をかけて戦わなければならないなどと競技規則に書いていない」と主張して試合を拒否。
このため1905年からワールドシリーズの実施が規則で正式に定められました。
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【ワールドシリーズ】優勝回数
では過去に最も多く優勝している球団はどこなのでしょうか?
優勝回数ランキングTOP3をご紹介します。
1位:ニューヨーク・ヤンキース
1位のニューヨーク・ヤンキースはダントツの27回優勝。出場回数40回も圧倒的1位です。
1920年代から70年代にかけて数多くの優勝を重ね、90年代後半から2000年にかけても再び黄金時代を築きました。
2009年の優勝時には松井秀喜選手がMVPを獲得。これが日本人唯一のワールドシリーズMVPとなっています。
2位:セントルイス・カージナルス
セントルイス・カージナルスは優勝11回、出場回数は19回。
出場回数では20回のサンフランシスコ・ジャイアンツやロサンゼルス・ドジャースを下回っていますが、優勝回数では堂々の2位となっています。
連覇はありませんが各年代で優勝していて、特に1940年代には3度も優勝。
MLB屈指の名門として知られていて、観客動員数もトップクラスです。
3位 オークランド・アスレチックス
3位タイのオークランド・アスレチックスは9回優勝、出場回数は14回です。
アメリカンリーグ創設時から存在する古豪で、1910年代前半には3度優勝。
1972年からは3連覇も達成しています。
その後は長く低迷しましたが、2000年代になるとセイバーメトリクスを導入して野球界に革命を起こすことに。映画「マネーボール」でも描かれたこの改革で、プレーオフの常連となっています。
3位 ボストン・レッドソックス
同じく9回優勝で3位タイに入ったのは、ボストン・レッドソックス。
出場回数は13回です。
レッドソックスといえば、バンビーノの呪い。
1910年代には4度も優勝したレッドソックスが、1918年以降86年間も優勝できなかったのは、バンビーノことベーブ・ルースをトレードで放出したからだと言われました。
しかし2004年にようやくワールドシリーズを制すると、その後は2007年、2013年、2018年にも優勝しています。
1度も優勝がないチーム
現在もあるチームの中で優勝経験がないのは、6チーム。
サンディエゴ・パドレス、テキサス・レンジャーズ、ミルウォーキー・ブルワーズ、コロラド・ロッキーズ、タンパベイ・レイズ、シアトル・マリナーズです。
この中でもシアトル・マリナーズは、ワールドシリーズ出場経験が1度もない唯一のチームとなっています。
一方、最も優勝に近づいたのはテキサス・レンジャーズ。2011年のワールドシリーズではシリーズ制覇まであとストライク1球というところまで迫りながら、敗れてしまいました。
まとめ
30球団の頂点であるワールドシリーズ優勝は、世界の野球選手の夢。
これまでに出場機会がなかった選手を含めると、日本人選手は16人がワールドシリーズに進出し、11人がチャンピオンリングを獲得しています。
ワールドシリーズ優勝の瞬間に活躍する日本人の姿もまたぜひ見たいものです。
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