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【ストライクゾーン】範囲や定義とは?ポイントを押さえて打率UP!

野球の重要なルールのひとつが、3ストライクでアウトになるということ。

その基準となるのがストライクゾーンですが、厳密な範囲や定義をよく知らない人も多いのではないでしょうか。

ストライクゾーンを正確に理解していないと、バッティングで不利な立場になってしまうことも。

今回はストライクゾーンについて詳しく紹介。

ストライクゾーンを正しく知って打率アップにつなげてください。

【ストライクゾーン】の歴史と意義

【ストライクゾーン】範囲や定義とは?ポイントを押さえて打率UP!①

そもそもストライクゾーンとは何でしょうか?

その意義は野球の歴史を見ていけば、理解できます。

ストライクゾーンが生まれるまで

野球が誕生したのは1845年。

この頃、ストライクゾーンという概念はなく、ピッチャーはバッターに「打ちやすい球」を投げていました

バッターはピッチャーにボールの高低と左右を要求し、そのコースを外れたら見逃してもよいというルール。

1854年に、打ちやすいはずのボールを見逃すと審判が「打て!(Strike!)」と促すようになりました。

1863年、真ん中付近を通らない球に「ボール」をコールするように。

1879年にストライクとボールが区別され、9ボールで一塁に進めるというルールが採用されました。

しかしこの頃は、まだ厳密なストライクゾーンはなし。

1887年になってようやく、バッターが打ちやすい球を要求するルールがなくなり、代わりに客観的基準としてストライクゾーンが設定されたのです。

つまりストライクゾーンは、バッターにとって「この範囲なら打ちやすいはず」という範囲のこと。

バッターが自然体でバットに当てることができる範囲を目安に設定されています。

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ストライクゾーンの変遷

ストライクゾーンの範囲、特に高さについては歴史上何度も変更されてきました。

(太字は主な変更点)

・1887年:バッターの肩の上部から膝頭の下部まで

・1950年:バッターが自然に構えたときの脇の下から膝頭の上部まで

・1963年:バッターが自然に構えたときの肩から膝まで

・1969年:バッターが固有の打撃姿勢をとったとき脇の下から膝頭の上部まで

・1989年:バッターが自然に構えたとき肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点から膝頭の上部まで

このような変遷を経て、現在は1989年当時ともまた違う範囲になっています。

特に注意すべきは、1970年代から80年代に野球を覚えた方。

バッターの構えによってストライクゾーンが変わっていたため、変速フォームだとストライクゾーンが狭くなることもあると覚えているかもしれませんが、近年ではそのようなことはありません。

【ストライクゾーン】の範囲

【ストライクゾーン】範囲や定義とは?ポイントを押さえて打率UP!②

では現在のストライクゾーンはどのような範囲になっているのでしょうか。

横方向

ストライクの横方向はホームベース上と決まっています。

ホームベースの横幅は17インチ(43.178cm)。

これはボール6個分の幅。

ただしベース上をボールがかすめてもストライクとなるため、実際には左右に1個分足したボール8個分の幅がストライクゾーンとなります。

縦方向

1997年の改正で、現在のストライクゾーンの高低は、バッターが打つための姿勢をとったとき、肩の上部とズボンの上部との中間から、膝頭の下までとなっています。

この範囲をボールが一部でも通過すればストライクです。

高さの上限となる「肩の上部とズボンの上部との中間」は、おおよそ脇の下あたりになりますが、胴の長さによって違ってきますから各自で確認した方が良いかもしれません。

また前述したようにこれはあくまでも自然な構えをとったときを基準に決められます。

体格によってストライクゾーンは変わりますが、個性的な打撃フォームによってストライクゾーンが変わることはないのです。

奥行き

バッターが注意しなければならないのは、ストライクゾーンの奥行きです。

テレビの中継ではピッチャー側から平面で見た投球コースの図が表示されることがありますが、実際にはホームベースには奥行きがあります。

ベースの前面だけではなく、ホームベース上のどの位置であってもストライクゾーンをボールの一部が通過すればストライクとなってしまうのです。

特にコントロールが良く、変化の大きい球を投げられるピッチャーは、ホームベースの前面の角ではなく、その次の角をかすめるように投げてきます。

前の方だけで外れていると判断しないよう、バッターは注意しなければなりません。

審判による違い

曖昧さをなくし、客観的な判断ができるように定められているストライクゾーンですが、判定するのは球審。

しかもバッターが自然な打撃姿勢をとったときの高さで判断すると決まっているため、実際のフォームとの違いからどうしても審判の主観が入ってしまいます

しかし球審の判断が絶対なのは野球規則で決められたルール。

選手は球審がどのコースならストライクにするのか、その癖を読み取って自分のストライクゾーンを修正する必要があります。

まとめ

野球の歴史と共に何度も変わってきたストライクゾーン。

今後も変更されるかもしれませんし、球審によっても判断が違うという曖昧な面もあります。

そこに柔軟に対応することも、野球選手に求められる能力の一つだと言えるかもしれません。

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