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【野球】タッチアップとは?条件や具体例についてご紹介!

野球でよく見られるプレイの一つが犠牲フライ。

このときにランナーが行うのがタッチアップです。

実はこのタッチアップ、ルールを微妙に勘違いしている人が多いと言われています。

いったいどのようなところでしょう?

今回はタッチアップの条件や、行われるシチュエーションの具体例をご紹介します。

【野球】タッチアップの意味とルール

【野球】タッチアップとは?条件や具体例についてご紹介!①

タッチアップは、塁に「タッチ」することと、「アップ(=次の塁を狙う)」を合わせた言葉

実は和製英語で、正しい英語では「Tag up」や「Tagging up」と言います。

この「Tag」は鬼ごっこという意味。

タッチアウトのことも英語では「Tag out」と言います。

そしてタッグアップという言葉は、日本でも使うことがあります。

書き間違いではなく、タッチアップと同じ意味ですから注意が必要です。

タッチアップのルール

野球のルールは「公認野球規則」に記載されていますが、タッチアップはそれ自体が野球規則に載っている言葉ではありません。

「リタッチ」というルールを利用したプレイになります。

リタッチの定義は、「走者が、規則によって、帰塁しなければならない塁へ帰る行為をいう」というもの。

そして【注】として、「〝リタッチ〟には、飛球が捕えられたときに離塁していた走者が、進塁の起点となった塁に帰塁する行為と、飛球が打たれたとき塁にタッチしていて、野手が捕球したのを見て次塁へスタートする行為の2つがある」とされています。

この後半部分が、タッチアップを表現しているのです。

タッチアップのルールによくある勘違い

タッチアップは、守備側が捕球した時点より後にランナーがリタッチしてから次の塁を狙う行為

プレイは単純なのですが、実は勘違いしやすい点があります。

1つは定義の話。

タッチアップは進塁に成功した場合に使うと思っている人もいますが、正確には「次の塁を狙う」ということ。

次の塁でアウトになってもタッチアップしたことになります。

とはいえこれはプレイにはあまり関係ない話。

より重要なのは、「捕球した時点」の考え方です。

ランナーがタッチアップできるのは守備側のグラブにボールが入った瞬間と思われがちですが、正確には違います。

公認野球規則の「キャッチ」の項目の【原注】には、以下のように書かれています。

「野手がボールを地面に触れる前に捕らえれば、正規の捕球となる。

その間、ジャッグルしたり、あるいは他の野手に触れることがあっても差し支えない。

走者は、最初の野手が飛球に触れた瞬間から、塁を離れて差し支えない

つまり野手がキャッチに失敗してお手玉していても、スタートできるのです。

また野手の一人がボールをはじいて、もう一人がキャッチするような場合でも、最初の1人にボールが触れた瞬間からスタートすることができます。

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【野球】タッチアップが見られる場面

【野球】タッチアップとは?条件や具体例についてご紹介!②

ルール上は、タッチアップをしても良いフライの種類は定義されていません。

つまり外野フライに限らず、ライナーや内野フライ、インフィールドフライでもタッチアップは可能です。

とはいえ内野フライやインフィールドフライでタッチアップをして成功することはまずありません。

また2アウトの場面ではフライを捕球した時点で3アウトになりますから、タッチアップが見られることはありません。

では実際にタッチアップが見られるシチュエーションはどのようなものでしょうか。

外野フライ

タッチアップが最もよく見られるのが外野フライでのタッチアップ

特にノーアウトや1アウトで3塁にランナーがいる場面では、バッターも積極的に外野フライを打ちにいき、タッチアップを狙います。

成功するとバッターには犠打が記録されます。

ただし外野フライでも守備の定位置より前に飛んだり、ランナーの足が遅かったりするとアウトになることも。

的確な状況判断が求められます。

また打球の方向によっては2塁のランナーが3塁へタッチアップすることも可能です。

ファールフライ

ファールフライでもタッチアップは可能です。

そのためランナー3塁で外野にファールフライが飛んだ場合、野手はわざとボールをキャッチしないということも。

また内野へのファールフライでも、たとえば1塁側に上がったときには、2塁ランナーが3塁へタッチアップすることがあります。

キャッチャーフライ

キャッチャーフライでバックネット側に飛び込んでキャッチするようなとき、もしランナーがいたらタッチアップをすることがあります。

特に1塁から2塁へ走る場合、キャッチャーからの距離があるためセーフになる確率が上がります。

うっかりスタンドに投げ入れたら?

では2アウト目のフライを取った外野手が3アウトと勘違いして、サービスでボールをスタンドに投げ込んだらどうなるのでしょうか?

本来ならランナーはタッチアップできますから、外野手はボールを塁上に返球しなければなりません。

そのボールがないのですから、ランナーは全員ホームまで走れるかというと、それはダメ。

「安全進塁権」というルールが適用され、塁を2つ進めるということになります。

野手はアウトカウントの数え間違いには気をつけたいものです。

まとめ

肩の強い外野手にとってはタッチアップしたランナーをアウトにするのは大きな見せ場。

逆にお手玉などしてしまうと、悠々と進塁されてしまいます。

ドラマチックな展開も多く見られるタッチアップは、ぜひ注目したいプレイの一つです。

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