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【WBC】ルール一覧|改正経緯や大谷ルールについてもご紹介!

開催のたびにルールが変更されるワールドベースボールクラシック(WBC)。
選手や監督は新たなルールに頭を悩ませることになりますが、ファンの楽しみが広がるルール変更もあります。
今回は、2023年の第5回大会で採用されたWBCのルールを解説。
その改正の経緯や話題の「大谷ルール」についてもご紹介します。

【WBC】2023年の新ルール一覧

2023年の第5回WBCでは大小さまざまなルール変更がありました。
予選の形式から選手の交代まで、その変更は多岐に渡ります。

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本戦の出場国数

まず大きな変更として本大会の出場国数が変わりました。
本大会が16ヵ国から20ヵ国に拡大。一方で予選は16ヵ国から12ヵ国に縮小されたのです。
本大会と予選を合わせた招待国の数は28で前回から変更はありませんでした。

予選の形式と本大会シード枠

予選からの出場国が減ったことで予選の形式も変更。
12ヵ国が6ヵ国ずつ2プールに別れてのダブルイリミネーション方式トーナメント戦になりました。
これは2度目に負けるまで優勝のチャンスがある、敗者復活戦ありの試合形式。
その結果、各プールから各2ヵ国、計4ヵ国が本大会に進出します。
さらに本大会のシード枠が残りの16ヵ国に拡大されました。
これに合わせて前回大会の成績で予選降格のはずだったメキシコ、チャイニーズタイペイ、カナダ、中国の4ヵ国は残留となっています。

本大会の形式

本大会に出場する20ヵ国は5ヵ国ずつ4プールに別れて総当たり方式のリーグ戦を実施。
各プールの上位2ヵ国、計8ヵ国が決勝トーナメントに進出します。

登録選手

登録選手は前回までの28人から2人増え、30人となりました。
また少なくとも投手が14人、捕手が2人含まれることが義務付けられています。
これは特に投手の人数が増やされたもの。
シーズン前に投手への負担が大きくならないよう考慮された結果のルール変更となっています。

投手の入れ替え

投手の負担をさらに減らすため、故障していなくても、大会途中で投手のみ4人の入れ替えが可能になりました。
入れ替えができるタイミングは1次ラウンド終了時準々決勝の後
各チームは登録選手の30人に加えて8人の予備の投手をエントリーします。そしてその8人から最終的に4人を選んで交代させるのです。

ワンポイント禁止

WBCのルールはその主催者であるメジャーリーグ(MLB)のルールに準ずるもの。
そのためMLBで2020年から導入された「ワンポイント禁止」のルールも初採用されました。
これは「投手は最低でも打者3人と対戦するか、そのイニングを完了するまで交代できない」というルール。
従来は左の強打者に左ピッチャーをワンポイントでぶつける作戦が一般的でしたが、こういった作戦が使えなくなりました。
ワンポイント禁止が導入された理由は、試合時間の短縮。
ピッチャーが交代する度に中断時間が伸びてしまうことへの対策でしたが、その実効性には疑問の声も上がっています。

タイブレーク

タイブレークについても変更されました。
タイブレークは2013年の第3回大会で、延長13回からという形で採用されたもの。
やはり試合時間の短縮を目的としたもので、2017年の第4回大会では延長11回から無死一、二塁で行われるようになりました。
このルールもMLBに合わせて再度変更。第5回大会ではタイブレークは延長10回から無死二塁で始めることになりました。
このルール変更の影響はかなり大きいというのが定説。
延長でタイブレークになる可能性がかなり増えたため、例えば韓国代表は捕手を2人しか選ばない代わりに守備・走塁要員を拡充。タイブレークに対処したそうです。

大谷ルール

世界の他のチームにはあまり影響はなくても日本代表にとって意義のある変更が、話題の「大谷ルール」です。
これはMLBに2022年から導入されたルール。
DHを兼務して投手が先発した場合に適用されるルールで、以下の規定が加わります。

①その投手は降板後もDHとして出場し続けられる
②DHに代打を出されても、投手としては登板を続けられる

このルールが登場した背景は、DH制が従来のア・リーグに加えてナ・リーグでも始まったこと。
ルールが改正されて先発投手兼DHで出場した選手が降板後もDHとして打席に立つことができるようになったため、大谷選手のような二刀流の選手が投打の持ち味を最大限発揮できるようになったのです。
大谷選手が特に恩恵を受けたことから「大谷ルール」とも呼ばれるこのルールは、今後二刀流を目指す選手の後押しになると言われています。
素直に考えれば、大谷選手がDH兼先発で出場し、降板後もDHを続けられるのは大きなメリット。
とはいえ今やメジャーの宝でもある大谷選手を酷使するのは球団から止められるはずという声もあります。加えて大谷選手は1シーズンを通じて活躍するためにあえてスロー調整するタイプ。WBC開催の3月にはあまり無理はできないのではないかとも言われています。
大谷ルールの活用法は意外と難しいのかもしれません。

まとめ

毎回多くのルールが改定された2023年のWBC。
前年度のMLBルールに則ったものになるのが基本ですから、メジャーリーガーたちは比較的対応しやすいかもしれません。
一方で今回の2023年大会直後に問題になりそうなこともあります。
それはMLBのルールの大きな変化。
ピッチクロックの導入、けん制球の制限、極端な守備シフトの制限、大きなベースなど、これまでになく大きなルール変更が2023年シーズン開始とともにいくつも実施されるのです。
WBCに出場しない選手はキャンプ中に新ルールに慣れることができますが、出場する選手たちは大変。大会後の短期間で新ルールに対応しなければなりません。
ルールの変更は選手や監督にとって一大事。
うまく新ルールに対応できているのか、WBC、そしてその後のMLBの監督や選手たちの動向にも注目してみてください。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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