バスケットボールにおいて、シュートまで持っていくには「ドリブル」と「パス」を繋いでいく必要があり、その中でも「パス」は相手のディフェンスを崩していくために重要な役割を担っています。
「パス」を回して相手ディフェンスの隙をつき、シュートまで持っていくことで得点を重ねることが出来ます。
選手同士との動きの連携にもよりますが、パスで相手を崩し味方にシュートを決めやすくすることができれば、勝利へ近づくことができます。
バスケットボールをやったことがある人はわかると思いますが、同じパスでも上手い人からもらうパスと、あまり上手ではない人からもらうパスでは、シュートの打ちやすさが変わります。
上手いパスは「手に吸い付くようなパス」と表現されることもあり、パスが上手い人は、1本のパスでその場の空気を変えてしまうこともあります。
今回はそれくらいバスケットボールにおいて重要な「パス」のコツについて、長年のバスケ経験を持つ筆者が紹介していきます。
【バスケットボール】パスのコツ
パスで一番重要なことは「相手にカットされず、的確に味方へ届けること」です。
バスケットボールは状況の変化が激しく、コンマ数秒で判断する必要があり、味方も含めると狭いコートの中に10人いて、その間を通す必要があります。
つまり、その変わりがわり変化する状況に応じて、パスを選ぶことが大事になってくるのです。
つまりパスのコツとはパスの選択肢を増やすことということになるのです。
では、どういったパスがあるのか、その種類を紹介していきます。
チェストパス
チェストパスはバスケットボールで基本となるパスです。
その名の通り、胸から両手でパスを出し、安定してパスをすることが出来るため多くの場面で使われます。
こちらが基本になるため、まずはこのチェストパスから覚えるようにしましょう。
バウンズパス
バウンドパスは相手の足元を通して味方に届ける時に使うパスです。
その名の通り、ワンバウンドさせてパスを出し、相手の足元に通すためカットされにくい上に密集した地点へのパスにも有効です。
片手で行う場合と、チェストパスのように両手で行う場合がありますが、チェストパスと同様に両手で行う方が安定的にパスを出すことが出来ます。
ワンハンドパス
ワンハンドパスはその名の通り、片手で出すパスのことです。
バウンドパスのようなパスではなくプッシュして出すパスのことを指し、通常のパスは体の中心からパスを出すことが多いのですが、ワンハンドパスは体の中心軸から横にズレたところからパスを出すため、目の前にいるディフェンスを避けて出すことが出来ます。
初心者レベルから中級者レベルになるにはこちらのパスを習得するといいでしょう。このパスが安定的に出来るようになれば、中級者への第1歩です。
オーバーヘッドパス
オーバーヘッドパスは頭上の高い位置から出すパスのことです。
ディフェンスは足元に来るパスを警戒しているため、その意表をついてオーバーヘッドパスを出すことで、パスを通すことが出来ます。
身長の高いインサイドプレーヤーにパスを出す時は、このオーバーヘッドパスを出すことで、誰もカットすることが出来ない上の空間を使うことが出来ます。
しかし、バウンドパスと比べて距離感がわかりにくいのと、軌道が山なりすぎると相手にカットされやすいため、とてもレベルの高い技術が必要です。
【バスケットボール】パスが上手くなるコツ
先述した4つのパスを紹介しましたが、これらを使いこなせるようにパスのコツを紹介していきます。
チェストパスのコツ
チェストパスは、腕の力だけでパスを出しても上手く力を伝えることが出来ません。
両手の指先でボールを持ち、腰を落としながら体重を乗せてパスを出します。その時に大事なことは、手首のスナップを使って、ボールにバックスピンをかけます。
そうすることで、ボールに伸びが出て、真っ直ぐ綺麗に速いパスを出すことが出来ます。
バウンズパスのコツ
バウンズパスはボールの回転を使い分けてパスを出します。
味方に速いパスを通したい場合はトップスピンをかけてパスをします。それに比べて、バックスピンをかけることで、地面に接地した後、ボールの勢いが弱まって味方が取りやすいパスを出すことが出来ます。
相手ディフェンスとのズレを大きくしたい場合はオープンステップ、ボールをカットされにくくするためにはクロスステップを使います。
バウンドパスは状況に応じてステップを変えてパスを出し、自分と味方選手の距離を推測して、約3分の2の地点にパスを出すと綺麗に相手が取りやすいパスになります。
ワンハンドパスのコツ
ワンハンドパスは、相手ディフェンスを避けてパスを出したい時に使います。
大きくステップをすることで、ディフェンスからカットされずにパスを出すことが出来ます。
コントロールすることが難しいため、しっかりとスピンをかけることで安定してパスをすることが出来ます。
オーバーヘッドパスのコツ
オーバーヘッドパスは距離感を把握した上でパスを出す必要があり、パスを出すと相手にバレている状態ではカットされやすくなります。
そのためオーバーヘッドパスを出す場合は、バウンドパスをするフェイクをするなど、相手ディフェンスの重心を下げてからパスを出すことで、綺麗にパスが通ります。
まとめ
今回4つのパスを紹介しましたが、バスケットボールの試合でこの4つは基本となるパスです。
このパスを使いこなせることで、パスが上手い人にレベルアップすることが出来るため、まずはこの4つを使いこなせるようにしましょう。
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