ダーツは簡単に挑戦できて奥が深いレジャースポーツ。
投げているところは見たことがある、ちょっと投げてみたことはあるけど、実際に競技としてダーツをプレーしたことはないという人が多いのではないでしょうか。
アーチェリーとは違って、真ん中に当て続ければ良いわけではのがダーツの難しく、おもしろいところ。
今回は、ぜひ覚えておきたいダーツのルールや用語、ゲームの種類をご紹介します。
【ダーツ】ルール 基本
一口にダーツと言っても、実はさまざまなゲームがあります。
しかしその前に、ダーツに共通するルールから解説します。
2種類のダーツ
ダーツにはハードダーツとソフトダーツの2種類があります。
ハードダーツは先端が金属製で、1本の標準的な重さは20g~25g、ソフトダーツは先端がプラスチックで16g~20gです。
ボードのサイズにも違いがあります。
ハードダーツのボードの直径は33.528cm(13.2インチ)、ソフトダーツは39.37cm(15.5インチ)。
ハードボードは麻でできていて、ソフトボードは細かな穴の空いたプラスチックでできています。
またボードまでの距離も違い、ハードダーツはスローラインから約237cm、ソフトダーツは約244cmです。
投げ方
ダーツはもちろん手で投げるのがルール。
ほとんどのゲームでは3本のダーツを1本ずつ投げて、それを1ラウンドと数えます。
ボードに刺さらずに落ちたり跳ね返ったりしたダーツも投げたものとしてカウントし、再投はできませんが、ソフトダーツではダーツマシンが得点をカウントすればOKとなります。
そしてスローラインを越えるのは禁止。
ラインよりも左右両側に出て投げる場合は、その延長線より後ろから投げます。
先攻・後攻の決め方
ダーツは基本的に先攻が有利なため、先攻・後攻はコークというプレーで決めます。
選手が1本ずつダーツを投げ、より中心(ブル)に近いダーツを投げた方が先行になるのです。
基本的なマナー
ルール以外に、ダーツには守るべきマナーもあります。
・ゲームの前後は挨拶をする
・ナイスプレーには声をかける
・ただしプレー中は声をかけない
・ダーツの先を後方に向けたり、アンダースローで投げたりしない
・ボードの前を横切らない
気持ちよく安全にプレーするためにも、マナーは守るようにしてください。
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・ダーツの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】
【ダーツ】ルール 得点方法
ダーツボードは細かく区切られていて、周囲に数字が書いてあります。
実はこの数字と区切り方がポイント。
中心よりも高い得点を取れる場所もあるのです。
ブル
ブルはボードの中央部分です。
2重の円になっていて、外側の円はシングルブル、内側の小さな円はダブルブル。
シングルブルはルールによって50点になるゲームと25点になるゲームがあります。
ダブルブルは50点です。
シングル
シングルは数字から内側に向かっていく、カットしたピザのような形の広い部分。
外側と内側の2つに区切られていますがどちらも得点は同じで、その外側に書かれた数字がそのまま得点となります。
つまり最高は20点で、最低は1点です。
ダブル
ダブルはボードの外側、数字のすぐ内側にある大きなリング状のエリア。
この細いエリアに入ったら、それぞれのナンバーの2倍が得点になります。
ダブルの最高は20という数字のすぐ下のダブルで40点。
その右隣の1のダブルに刺さったら2点です。
トリプル
トリプルはブルとダブルの中間にある小さい方のリング。
このトリプルに刺さると、それぞれのナンバーの3倍が得点になります。
つまりブルの上にある20のトリプルに入ったら60点。
これがダーツの最高点になります。
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【ダーツ】用語集
ここまでにも専門用語がいくつか出てきたため、混乱している方も多いのではないでしょうか。
ここでダーツの用語をまとめておきましょう。
用具に関する言葉
まずはダーツの用具に関する言葉から。
アウターブル | ブルの外側部分 |
インナーブル | ブルの内側部分 |
コンバージョン | ハードダーツ専用のチップ |
コンバーター | バレルの重心を変えるもの |
シャフト | シャフトとバレルを繋ぐ部分 |
スティールティップダーツ | ハードダーツのこと |
スパイダー | ダーツボードを分割しているライン |
スローライン | ダーツボードに向かって投げるときのライン |
セグメント | ダーツボードの得点エリア(トリプル・ダブル・シングル・ブルなど) |
ソフトダーツ | チップがプラスチック製のダーツ |
チップ | ダーツの先端に取り付けられる尖った部分 |
ハードダーツ | チップが金属のダーツのこと |
ハウスダーツ | ダーツバーなどに置いてある貸し出し用のダーツ |
ビット | ソフトダーツボードのティップが刺さる穴 |
フライト | ダーツの羽根の部分 |
ブル | ダーツボードの中心部分 |
リング | フライトをシャフトから抜けにくくするパーツ |
ルール・ゲームに関する言葉
続いては、ダーツのルールやゲームに関する言葉。
アウトボード | ダーツがボードに刺さらず、得点エリアから外れること |
アドレス | ダーツの矢を握って構える動作 |
ウェット・フィート | 足の先がスローイングラインの先に出てしまうこと |
キープ | 1つのレッグで先攻のプレーヤーが勝利すること |
グリップ | ダーツの持ち方 |
グルーピング | 1ラウンドで投げる3本の矢の集まり具合 |
コーク | 投げる順番の決め方。1本づつ投げ、センターに近い方が先攻 |
スタッツ | ゲームのレベルを示す数値。複数ゲームの平均値 |
スタンス | ダーツボードに向かう足の向き、姿勢のこと |
スリーインアブラック | 1ラウンドで投げたダーツが3本ともインナーブルに入ること |
スリーインアベッド | 1ラウンドで投げたダーツが3本とも同ナンバーのトリプルに入ること |
スリーオンザフロアー | 1ラウンドで投げた3本のダーツがすべてボードに刺さらず、床に落ちてしまうこと |
スロー | ダーツを投げること |
セパレートブル | ブルの得点をインナーブルを50点、アウターブルを25点と分けて計算すること |
トップ | 20ダブルのこと |
トリオス | 3人一組で対戦すること |
トリプル | ヒットするとエリアの3倍の得点 |
トリプルリング | ダーツボードの内側にある、同心円エリア。得点が3倍 |
トンエイティ | 1ラウンドで3本とも20トリプルに入ること |
ニアザフット | 3のダブル。ダーツボードの最も下の位置にあるから |
ハットトリック | 1ラウンドで3本ともブルに入ること |
ハンピン | すでに刺さっているダーツに次のダーツが刺さること。無得点になる |
ファットブル | インナーブルとアウターブルと区別せず、どちらに刺さっても50点とするルール |
フィニッシュ | 最後のスローのこと |
フィンガーファール | ボードから矢を抜く際にターゲットボードを手で押してしまうこと |
ブレイク | 1つのレッグで後攻のプレーヤーが勝利すること |
マグス アウェー | 前ゲームの敗者が次のゲームは先攻で開始すること |
メドレー | 対戦で複数種類のゲームを行う試合。ゼロワン、スタンダード、クリケットで行うことが多い |
野球投げ | 野球のフォームでダーツを投げるマナー違反 |
ラウンド | 1スロー(3本分)投げる各回の呼び方 |
ラウンドスコア | 各ラウンドで獲得した合計得点 |
ラウンドリミット | ゲームによって定められたラウンドの制限数 |
レーティング | プレーヤーの腕前を数値化したもの、スタッツを基に算出 |
ワンスロー | 1ラウンドに3本投げること |
ゲームの種類によってさらにたくさんの用語があります。
【ダーツ】ゲームの種類
ダーツでは主にカウントアップ、ゼロワン、クリケットの3種類のゲームが行われます。
まずはこの3つのルールを覚えてください。
カウントアップ
カウントアップは最もシンプルなゲームです。
3投×8ラウンド=24投して、合計得点を競うだけ。
ブルは一般的にダブルブル、シングルブルどちらも50点で計算します。
初心者のうちはこのカウントアップで練習するのがお勧め。
1000点以上なら世界的なプロ級ですが、まずは400点を目指して頑張ってください。
ゼロワン
ゼロワンは301点、501点、701点など決められた持ち点を0に近づけていくゲーム。
持ち点の下2桁がどれも01となっているのが名前の由来です。
得点分を持ち点から引いていき、早く持ち点を0にした人の勝利となります。
難しいのは最後にちょうど0点にしなければならないこと。
例えば残りが18点なら、18点のシングルか9点のダブル、6点のトリプルに入れば上りです。
残り点数より大きな点に入ってしまうとそのラウンドはバースト。
やり直しになるため、ある程度狙い通りに投げる事ができないといつまでたってもゲームが終わらないことになります。
さらに最後の1投はシングルで上がる事を許されない「マスターアウト」や、必ずダブルで上がらなければならない
「ダブルアウト」などの追加ルールも。
こうなると上がるのは極端に難しくなります。
クリケット
クリケットは陣取りをして得点を稼ぐゲーム。
得点が加算されるのはブルと15~20までの数字(クリケットナンバー)のみです。
それぞれのクリケットナンバーに3回あてるとそのナンバーは「オープン」となり、自分の陣地になります。
トリプルに入ったら3回分、ダブルに入ったら2回分としてカウント。
そして自分の陣地に入った4回目以降は得点として加算されます。
ただし同じナンバーに対戦相手も3回入れると、そのナンバーは「クローズ」となり、どちらも得点できないエリアになってしまいます。
つまりなるべく早くオープンさせ、得点を稼ぎつつ、相手の陣地をクローズさせることがポイント。
得点が勝っている状態ですべてのナンバーをクローズさせたプレイヤーか、ラウンド終了時に得点の多いプレイヤーが勝利となります。
まとめ
ダーツのルールは最もシンプルなカウントアップはもちろん、ゼロワンやクリケットも複雑なものではありません。
技術的には格段に難しくなりますが、クリケットまでプレーできるようになれば、戦術的な奥深さも味わうこともできるはず。
まずはカウントアップから入門して、狙い通りに投げられるよう練習してみてください。
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