高校サッカーには「全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会」「高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ」「全国高等学校サッカー選手権大会」という3大全国大会があります。
その中でも、「全国高等学校サッカー選手権大会」は「選手権」「冬の国立」「冬の高校サッカー」などと呼ばれています。
特に「全国高等学校サッカー選手権大会」は高校サッカー部に入った高校生誰もがその頂点を目指して日々練習に励んでいます。
さらには、この大会に出場し活躍することで、サッカーをやっている学生が憧れるプロサッカーへの道が切り開かれます。
実際に多くの選手がこの大会で活躍し、プロサッカー選手になりました。
近年、そんな「全国高等学校サッカー選手権大会」に予選免除制度が登場する可能性があると話題になりました。
今回はその予選免除の詳細や高校サッカー選手権の出場条件のルールなど紹介します。
高校サッカー選手権について
高校サッカー選手権は正式名称「全国高等学校サッカー選手権大会」であり、略称として「冬の国立」「冬の高校サッカー」と呼ばれていることでもわかるように、開催時期は「冬」です。
正月、お家でゆっくり過ごしているときにテレビで見たこともあるのではないでしょうか。
そんな高校サッカー選手権について深掘ります。
出場条件のルール
全国高等学校サッカー選手権大会に出場するには、都道府県で行われている予選に勝ち上がる必要があります。
その大会で優勝した1校のみ、全国大会の切符を手にすることができます。
予選参加チームは約4200校あると言われており、そのうち48校しか参加できないため、かなり狭き門ということがわかります。
予選免除はあるの?
第100回大会で大きなルール変更をすると検討していたと言われており、その中で最も大きな改革は「予選免除制度」です。
クラブユースも含めた高校年代の最高峰「プレミアリーグ」と全国9地域に分かれる「プリンスリーグ」のどちらかに所属している高校に予選免除で出場権を与えることを検討しています。
しかし、検討されていたものの今年の年末に開催される第101回大会でも予選免除制度は行われず、現行のルール通りで行われています。
この制度が実施されるようになれば、参加するチーム数が増えるため、大会も大いに盛り上がるのではないでしょうか。
いつ、この制度が適用されるのか楽しみです。
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変更済み・検討中のルール
予選免除以外にも検討中のルールがあります。
1つ目のルールが、「試合時間を45分ハーフにする」です。
現在、準決勝までは40分ハーフで行われていましたが、サッカー本来の45分ハーフにするというものです。
さらには、延長戦も復活することも検討しています。
しかし、まだ試合時間40分ハーフで行われているため、試合時間45分ハーフにはいつ変わるのでしょうか。
2つ目のルールが「試合間隔を中1日以上空ける」というものです。
第99回大会までは試合間隔を連日で行い、疲労が溜まった状態で試合に出ていました。
怪我などに繋がることもあったため、第100回大会から中1日空けることが適用されました。
3つ目のルールが「チーム数を最大60チームまで増やす」というものです。
現行のルールは都道府県予選を勝ち抜いた1校が全国高等学校サッカー選手権大会に出場する(東京都はA/Bエリアで1校ずつ)ため、参加チームは48校になります。
残り12チームの増案に該当する学校は「予選免除制度」に該当する「プレミアリーグ」「プリンスリーグ」に所属している学校とされています。
つまり、この「チーム数を最大60チームまで増やす」という検討ルールが「予選免除制度」に繋がっているということです。
第101回大会では、まだ48チームが参加することになっているため、いつ適用されるのか楽しみです。
適用されれば、高校サッカー選手権常連校であるチームが予選免除になるため、都道府県予選にも影響が出てくるということになります。
第101回全国高校サッカー選手権について
令和4年度第101回全国高等学校サッカー選手権大会が2022年12月28日から2023年1月9日に開催されます。
今回の参加チームは48チームで試合数は47試合を予定されています。
開催日程
2022年10月18日に日本サッカー協会から大会の概要が発表されました。
予選を勝ち上がった出場チームの運命を左右する組み合わせの抽選会は2022年11月21日に行われる予定です。
この抽選によって、チームとの相性・コンディション・強豪校といつ当たるのかなど大きく結果に左右されます。
実際に、序盤で強豪校と対戦し、強豪校の調子が上がらず勝利するといったジャイアントキリングを起こした試合も
度々発生します。
第101回大会の日程は以下で予定されています。
・1回戦:12月28日(開幕戦)、12月29日
・2回戦:12月31日
・3回戦:1月2日
・準々決勝:1月4日
・準決勝:1月7日
・決勝:1月9日
地区大会は6月18日開幕である千葉大会を皮切りに、12月上旬までには全出場校が出揃う日程で行われています。
使用会場
第101回全国高校サッカー選手権で使用される会場は以下の通りです。
・国立競技場(東京都新宿区 開会式・準決勝・決勝戦)
・駒沢陸上競技場(東京都世田谷区)
・味の素フィールド西が丘(東京都北区)
・ニッパツ三ツ沢球技場(神奈川県横浜市神奈川区)
・等々力陸上競技場(神奈川県川崎市中原区)
・浦和駒場スタジアム(埼玉県さいたま市浦和区)
・NACK5スタジアム大宮(埼玉県さいたま市大宮区)
・柏の葉公園総合競技場(千葉県柏市)
・ゼットエーオリプリスタジアム(千葉県市原市)
まとめ
今回は高校サッカー選手権の予選免除などのルールについて解説しました。
大会を良いものにするため、ルールが変更されることはスポーツの世界でよくあることです。
予選免除は高校サッカー選手権の歴史の中でも、トップレベルで大きな改革ではないでしょうか。
いつ予選免除などの改革が行われるのか注目していきたいです。
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