過去に22回開催されているFIFAワールドカップ。
サッカーの頂点を決めるこの大会で優勝をしたことがあるのは8ヶ国、複数回の優勝経験があるのは6ヶ国しかありません。
フランスはそのひとつ。しかも1990年以降に限っていえば、複数回優勝はフランスとブラジルのみです。
長く低迷した時期もあるフランスは、今や常に世界トップを狙える強豪。
ではそのフランスには、これまでにどのような名選手がいたのでしょうか。
今回は、フランスサッカー界のレジェンド級選手トップ5をご紹介します。
【フランス】サッカーレジェンドTOP5
現在のフランスサッカー界のトップスターはなんといってもキリアン・エムバペ選手。2018年ロシアワールドカップでフランス優勝の立役者になった彼はすでに伝説級の存在ですが、ここでは過去のレジェンドたちをカウントダウンします。
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5位 レイモン・コパ
レイモン・コパ選手は、フランス代表を世界の表舞台に引き上げた司令塔兼フォワード。その統率力から「ナポレオン」または「将軍」と称されました。
1958年ワールドカップでフランスが3位に躍進する原動力になると、この年にはバロンドールも受賞。しかも1956年に創設されたこの賞で、最初の4年間ずっと3位以内に選出され続けました。
その根拠となっていたのが、1956年から在籍したレアル・マドリードでの活躍。クラブ黄金時代の主力となり、在籍した3年間には欧州チャンピオンズカップを3連覇しています。
4位 ローラン・ブラン
1990年代に世界最高のディフェンダーと言われたのがローラン・ブラン選手。
しかし1990年と1994年のワールドカップにはフランスは出場できず、1998年に34歳で初めてワールドカップに出場、見事にフランスを初優勝に導きました。
代表通算98試合に出場し、ディフェンダーながら17得点を記録。
特に1998年ワールドカップ決勝トーナメント1回戦でパラグアイから奪ったゴールデンゴールは伝説となっています。
また1996/97シーズンはバルセロナでコパ・デル・レイを制覇。2002/03シーズンにはユナイテッドでプレミアリーグ優勝に大きく貢献しています。
3位 ティエリ・アンリ
オリヴィエ・ジルー選手に抜かれるまでフランス代表の歴代得点王だったティエリ・アンリ選手は、1998年のワールドカップ優勝にも大きく貢献。さらにそこから4大会連続でワールドカップに出場しました。
一瞬でDFを引き離してしまう瞬発力と正確なキックで世界最高のウィング型フォワードと呼ばれた選手。
左斜め45度からの右足シュートは「アンリゾーン」と恐れられました。
モナコからイタリアのユベントスを経て、1999年にイングランドのアーセナルに移籍。プレミアリーグでなんと4度も得点王に輝いてアーセナルの黄金時代を築きました。
2位 ミシェル・プラティニ
ミシェル・プラティニ選手は、長い間低迷していたフランス代表を世界の強豪へと復帰させた人物。
絶大な影響力を持った攻撃的MF兼ストライカーで、コパ選手の後を久々に継いだ「二代目将軍」と呼ばれました。
彼が最も輝いたのは1984年の欧州選手権。フランスが優勝を果たした際、プラティニ選手はチームの司令塔を務めながら大会得点王にもなりました。しかも1大会9ゴールという記録は未だに破られていません。
またこのときにアラン・ジレス選手、ルイス・フェルナンデス選手、ジャン・ティガナ選手と組んだ中盤は「魔法陣」と呼ばれ、伝説になっています。
そしてプラティニ選手はフリーキックも当時世界最高。ゴールまで20mぐらいの距離はほとんど直接決まってしまうため、「プラティニ・カントリー」と呼ばれました。
1位 ジネディーヌ・ジダン
フランスに限らず、サッカーの歴史上最高の天才と言えるのが、ジネディーヌ・ジダン選手。1998年、フランスに初のワールドカップ優勝をもたらした「三代目将軍」です。
フランスのカンヌ、ボルドーで頭角を表したジダン選手は、1996年から2001年までイタリアのユヴェントスで活躍。2001年から2006年までは、当時「銀河系軍団」と呼ばれたレアル・マドリードの一員となりました。
フィジカル、ボールコントロール、キープ力の3つがいずれも伝説級で、吸いつくようなボールタッチが特徴。さらにトレードマークの旋回技「ルーレット」や、引き技、シザーズなどあらゆる技巧を連続的に組み合わせることができました。
現役の間にはバロンドールを1回、FIFA最優秀選手賞を3回受賞。ワールドカップ優勝に加えて、欧州選手権、UEFAチャンピオンズリーグ、インターコンチネンタルカップなど、主なタイトルを独占しています。
まとめ
3人の将軍に得点王、世界最高のディフェンダーと、錚々たる面々が揃ったフランスサッカー界のレジェンド。
しかし他にもフランスには伝説級の選手が大勢います。
例えばワールドカップ1大会の最多記録となる13得点を挙げたジュスト・フォンテーヌ選手や、1998年ワールドカップ優勝時の主将で2018年の優勝監督でもあるディディエ・デシャン氏、2006年から2009年にかけてフランス代表のキャプテンを務め「無敵の要塞」と呼ばれたパトリック・ヴィエラ選手など。
彼らの中で誰が真のトップなのかについては、サッカーファンたちの間でも常に意見が分かれます。
そしてエムバペ選手がいつかキャリアを終えるとき、レジェンドたちの中でどのような位置を占めているのかにも興味が尽きません。
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