世界のサッカーについて語るとき、頻繁に話題に登るのが5大リーグです。
世界各地にサッカーのリーグはありますが、5大リーグとはどれのことを言うのでしょうか。
今回は世界のサッカー5大リーグをご紹介。
各リーグの特徴や全盛期についても解説します。
【サッカー】 5大リーグとは
サッカーが盛んな地域としてはヨーロッパと南米が挙げられますが、世界のサッカー5大リーグは、全てヨーロッパのリーグです。
それは以下の5つ。
プレミアリーグ(イングランド)
ラ・リーガ(スペイン)
セリエA(イタリア)
ブンデスリーガ(ドイツ)
リーグアン(フランス)
意外なことにサッカー大国ブラジルのブラジレイロンは入っていません。
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5大リーグの市場価値
リーグの規模は市場価値を比較してみれば一目瞭然。
5大リーグとそれ以外のリーグの2023年の市場価値は以下のようになっています。
リーグ | 市場価値 |
プレミアリーグ(イングランド) | 約1兆4241億円 |
ラ・リーガ(スペイン) | 約6764億円 |
セリエA(イタリア) | 約6432億円 |
ブンデスリーガ(ドイツ) | 約5915億円 |
リーグアン(フランス) | 約4726億円 |
ブラジレイロン(ブラジル) | 約1889億円 |
プリメイラ・リーガ(ポルトガル) | 約1734億円 |
メジャーリーグサッカー(アメリカ) | 約1455億円 |
エールディヴィジ(オランダ) | 約1454億円 |
J1リーグ(日本) | 約380億円 |
他国のリーグは5大リーグに大きく引き離されていることが分かります。
ちなみに日本のJ1リーグは30位。
世界中で視聴されているプレミアリーグの市場価値はJ1リーグの37.5倍にもなるのです。
【サッカー】 5大リーグの特徴
では5大リーグそれぞれには、国が違うという以外にどのような特徴があるのでしょうか。
市場価値のランキング順にご紹介します。
プレミアリーグ
イギリス全土ではなく、4つの地域のうちの1つであるイングランド。
その1部リーグであるプレミアリーグは、5大リーグの中でも突出した市場価値を持っています。
1992年に長い歴史を持つイングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)から22のクラブが脱退して設立した、5大リーグでは最も歴史の浅いリーグ。そのプレミアリーグが市場価値で他の追随を許さないのは、最初からテレビの放送権料をビジネスモデルに組み込み、その分配でリーグ全体の底上げをする仕組みを作ったからです。
下位のクラブにも収益が分配されるシステムになっているため、どのチームも世界のスタープレーヤーを集めることが可能。
その結果、ほとんどのシーズンでどのクラブが優勝してもおかしくない混戦になり、最も面白い試合が見られるリーグとなっています。
プレーでは激しいぶつかり合いが魅力。多少のボディーコンタクトはファウルにならないのが特徴です。
また攻守の切り替えが早く、ゴールへ最短距離で向かうスタイルのクラブが多いため、一瞬も目を離せない展開となります。
UEFAクラブランキングでは、TOP10のうち4つのクラブがプレミアリーグ。毎年レベルアップを続けるプレミアリーグは、今がまさに全盛期だといえます。
ラ・リーガ
スペインのラ・リーガ(リーガ・エスパニョーラ)は、1929年創立。
レベルが非常に高く、華麗なテクニックの個人技も楽しめるリーグです。
その個人技でボールを簡単に奪われないプレーが見どころ。
また速攻と遅攻のメリハリがはっきりとしているのも特徴で、観ていて飽きない試合展開が人気を集めています。
レアルマドリードとバルセロナの2大人気クラブにはスターも集結。一方で他チームとの実力差が大きく、アトレティコマドリードを加えた3つのクラブだけで優勝を争う展開になりがちです。
人気に偏りがあるため、放映権料の半分以上がレアルマドリードとバルセロナに渡るという不均衡も問題に。しかし近年はその状況も改善しつつあります。
UEFAチャンピオンズリーグの結果を見ると、ラ・リーガの全盛期は1950年代と2010年代。しかしこの結果はレアルマドリードとバルセロナの強さによるもので、特に2010年代のラ・リーガは赤字経営で多くのクラブが負債に苦しんでいた時期になります。
現在はサラリーキャップ制を導入するなどして経営は健全化。しかし皮肉なことにその代償としてスター選手が他リーグに流出する状態となっています。
セリエA
イタリアのセリエAは1898創立で、5大リーグでは最も長い歴史を誇るリーグ。
カテナチオと呼ばれるイタリア伝統の守備戦術が特徴ですが、その守備を破って生まれる華麗なゴールも見どころです。
一方で近年は攻撃的なチームが増えてより面白くなったという意見も。
ユベントス、ACミラン、インテルなどの人気チームが所属するセリエAの全盛期は2000年代だと言われています。当時は絶大な人気と実力を誇っていましたが、リーグ内の八百長事件などのスキャンダルで人気が下落。
現在は長い低迷からの立て直しを模索しています。
ブンデスリーガ
ドイツのブンデスリーガは1963年創立。
市場価値では4位ですが、1試合あたりの平均観客動員数は4万3000人以上で第1位となっています。
バイエルン・ミュンヘン1強といえるリーグ。ただしリーグのレベルは高く、ヨーロッパの大会では他のクラブも近年好成績を残しています。
全盛期と言えるのはバイエルン・ミュンヘンが欧州チャンピオンズカップで3連覇していた1970年代。この当時はブンデスリーガが世界最高レベルと言われました。
近年は国際マーケティングで遅れをとったため高額な放映権を獲得できない状況が続いていますが、経営は非常に健全。その面では世界の模範となっていて、Jリーグもブンデスリーガをモデルにしています。
規律を守ってチームの戦術に合わせるプレーが特徴。
その一方でプレミアリーグと似た激しいぶつかり合いもあり、フィジカルの高さが求められるリーグです。
現在は若手選手のステップアップの場のようになっていて、ここで人気と実力を認められるとプレミアリーグのビッククラブへ移籍するというパターンが増えています。
リーグアン
フランスのリーグアンは1932年創立。
5大リーグという言葉とは別に欧州4大リーグという言葉もあり、残念ながらそのときには外されてしまうのがリーグアンです。
4大リーグと比較してレベルが落ちるとも言われてきましたが、近年はパリサンジェルマンが圧倒的な資金力でスター選手を集め、注目度がアップしています。
緻密な戦術で戦うよりも、個人技中心のチームが多いのが特徴。
無名な選手がこのリーグで覚醒し、やはりプレミアリーグなどにステップアップしていくということがよくあります。
現在はパリサンジェルマンに人気と実力が偏っていますが、リーグとしての実力も上昇中。全盛期はこれから来るのではないかと言われています。
まとめ
世界のサッカー界をリードする欧州5大リーグ。
しかしその中にも現在は大きな資金力の差があり、莫大な放映権料をうまく活用したプレミアリーグに人気が集中しています。
とはいえ他のリーグも巻き返すだけの力は十分。
プレミアリーグに追いつき、新たな全盛期を迎えることを期待したいものです。
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