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【競馬】血統は重要?活躍した競走馬から重要性を紐解く!

競馬で重要だと言われるのが血統。
そもそも競走馬の品種であるサラブレッドには「純血」という意味があるほど血統が重視されます。
競馬の予想では、タイムや最近の成績など以上に血統を重視する人も。
しかしそれはレース結果から見ても事実なのでしょうか。
今回は、競馬において血統は本当に重要なのか、検証します。

【競馬】血統はある?

まず結論を書いてしまうと、統計上、競馬に血統は確実に影響しています。
そのため競馬界には血統評論家血統予想家が存在するほど。
過去の統計によると、サラブレッドは父馬の影響を受けることが強く、例えば父馬が芝を得意としている場合、その仔馬も芝コースを得意としやすい傾向。ダートで活躍した父馬からはダートが得意な馬が生まれやすいことも分かっています。
また、母馬の父馬、つまりおじいちゃん馬の影響が強く出ることも。
こういったことから「競馬はブラッドスポーツ(血のスポーツ)」と呼ばれることもあるのです。

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古い血統の実例

過去に偉大な種馬とされたのが、1940年生まれのナスルーラです。
この馬からはイギリスのダービー馬ネヴァーセイダイや、アメリカの年度代表馬ナシュアなどの名馬が次々に誕生。
欧州と北米でリーディングサイアー(首位種牡馬)を獲得しました。
さらにナスルーラの仔であるボールドルーラーからはアメリカの三冠馬セクレタリアトが誕生。アメリカの三冠馬シアトルスルーもボールドルーラーのひ孫です。
さらにナスルーラの仔であるレッドゴッドからはフランスのGI馬ブラッシンググルームなどが誕生。そのブラッシンググルームの仔はイギリスの二冠馬ナシュワンで、ナシュワンの仔は凱旋門賞馬バゴ、バゴの産駒には菊花賞馬ビッグウィークと、宝塚記念や有馬記念を制したクロノジェネシスがいます。
このように偉大な血統は確実に存在しているのです。

【競馬】血統の実例

では実際に活躍した馬の血統はどのようになっているのでしょうか。
代表的な馬をご紹介します。

ディープインパクト

2002年生まれのディープインパクトは、2005年に無敗での中央競馬クラシック三冠を達成した最強馬
2006年には日本調教馬として初めて芝部門・長距離部門で世界ランキング1位になりました。
その父馬のサンデーサイレンスはアメリカの二冠馬。実は一般的には一流と言われる血統ではなかったものの、父馬と母馬の遺伝的相性の良さから名馬になったと言われています。
そのサンデーサイレンスの仔馬には、ディープインパクトの他に、日本ダービーやジャパンカップを制したスペシャルウィークマイル王のダイワメジャーも存在。スペシャルウィークの仔にはGI7勝のブエナビスタがいて、ダイワメジャーの仔には香港マイルなどを勝ったアドマイヤマーズがいます。
そしてディープインパクトの仔であるコントレイルは三冠馬
サンデーサイレンスから始まった血統はまさに一流だと言えます。

シンボリルドルフ

ディープインパクトより前に日本で初めて無敗での中央競馬クラシック三冠を達成したのが、1981年生まれのシンボリルドルフ
その父馬であるパーソロンはアイルランド生まれの馬です。14戦2勝という成績で、血統的にはそれほど期待が高かったわけではありませんでした。
しかしシンボリルドルフは「皇帝」と呼ばれるほどの名馬に成長。引退後は1株2000万円×50株で10億円の価値を持つ種馬となりました。
そして生まれた仔馬トウカイテイオーはGI4勝の二冠馬に。2代連続の無敗での皐月賞・東京優駿の二冠制覇を達成しました。
また2世代目の産駒からは4歳牝馬特別と東京新聞杯優勝のキョウワホウセキステイヤーズステークス優勝のアイルトンシンボリなどを輩出。
しかし近年は産駒の成績が先細りとなり、血統が途絶える危機にあると伝えられています。

ハイセイコー

ハイセイコーは第1次競馬ブームを牽引したアイドル馬
1970年生まれのハイセイコーは地方競馬出身で73年に中央入りすると無敗のまま皐月賞を制し、「怪物」と呼ばれました。
その父馬であるチャイナロックはイギリスから輸入された馬です。
競走成績は25戦7勝でいわゆる一流馬ではありませんでしたが、日本ではハイセイコーの他に、天皇賞と朝日杯を制したタケシバオー菊花賞とセントライト記念を制したアカネテンリュウ天皇賞と目黒記念を制したメジロタイヨウなど多くの名馬を輩出。日本の競馬界に多大な貢献をした馬として知られています。
そして大人気となったハイセイコーが引退して種馬になると、その様子を見るためにファンが殺到。初年度の仔馬カツラノハイセイコは東京優駿と天皇賞で優勝するなど父馬に負けない活躍をしました。
またエリザベス女王杯に優勝したサンドピアリス皐月賞優勝のハクタイセイのほか、地方競馬の名馬も数多く輩出しています。

キングカメハメハ

史上初めてNHKマイルカップと日本ダービーを制したキングカメハメハは「大王」と称された馬。ケガのためわずか8戦で引退しましたが、ファンに強烈な印象を残しました。
このキングカメハメハは一流の血統を誇る馬。
祖々々父馬は生涯成績22戦21勝のネイティヴダンサーで、その仔であるレイズアネイティヴはアメリカで最優秀2歳牡馬に選ばれた名馬。レイズアネイティヴの仔ミスタープロスペクターは種牡馬として大ブレイクし、重賞ウィナーを次々と輩出した馬です。
その1頭がフランスのGI「仏2000ギニー」を制したキングマンボ。キングマンボの仔がキングカメハメハで、兄弟馬にはNHKマイルカップやジャパンカップを勝ったエルコンドルパサーがいます。
そしてキングカメハメハは種馬としても活躍。産駒には牝馬三冠のアパパネ、スプリントで活躍したロードカナロアなどがいて、ロードカナロアの娘が牝馬三冠馬で歴代獲得賞金ランキング1位のアーモンドアイと、日本馬史上初めてサウジカップを制したパンサラッサという、まさに華麗なる血統です。

まとめ

非常に重視される競走馬の血統。
しかし単純に名馬から名馬が生まれるわけではなく、父馬と母馬の遺伝的な相性や特質の組み合わせなど、複雑や要素が関わってきます。
その結果、優秀な性質がうまく受け継がれず、勝てないために人気薄となって途絶えてしまうことも。
一方で一流ではないと言われる血統から名馬が生まれることもあります。
知れば知るほど奥が深く、難解になっていくのが血統の世界なのです。

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おおぱ!

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寝ても覚めてもスポーツ漬け

スポーツ一家に育ち、休日はテニスとランニング。空き時間はほぼスポーツ観戦。夢の中ではなぜかやたらといろいろなスポーツのプロ選手になっている夢中派執筆家です。皆さまにスポーツ愛を届けます!

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