アイスホッケーは氷の上を猛スピードで滑りながらスティックで硬いパックを打ちあうスポーツ。
氷上の格闘技と言われるほど激しい競技です。
そのため全身をたくさんの防具で覆っているのが特徴。
では具体的にどのような防具を使っているのでしょうか。そしてスケート靴などにはどのような特徴があるのでしょうか。
今回は、アイスホッケーに必要な道具一覧をご紹介します。
アイスホッケーで必要な道具【プレー用具】
まずは野球のバットとボール、グローブに相当するような、アイスホッケーのプレーに必要な道具から。
それぞれの特徴をご紹介します。
スケート
アイスホッケー用の靴の刃は、他のスケート競技のものに比べて短く厚いのが特徴。これはスピードよりも小回り性能、頑丈さを重視しているからです。
また靴全体が危険な接触プレーから足や足首を護るよう頑丈な造りになっています。
スティック
パックを打つスティックは国際アイスホッケー連盟(IIHF)承認の木製やアルミ、カーボンファイバー素材で作られたもの。
ブレード湾曲の向きによって右利き用と左利き用とあります。
突起があってはならないため、すべての角はきれいに面取りするのが決まり。
粘着テープを巻くことができ、その色も自由ですが、スティック、テープ共に蛍光色だけは使用が禁止されています。
パック
パックの材質は硬質ゴム製。
円盤型で、選手の年代別に大きさや重さ、硬さが違うパックを使用しています。
オフィシャルゲームパック
小学生高学年から一般
直径75mm、高さ25mm、重量170g
スマイルパック
小学生以下~小学生低学年(1~3年生)
直径61mm、高さ20mm、重量88g
ブルーパック
スマイルパックからオフィシャルパックへ移行する際の補助用
直径75mm、高さ25mm、重量124g
アイスホッケーで必要な道具【防具】
時速150kmで硬いパックが飛び交い、他の選手と激突することも多いアイスホッケーは、さまざまな防具で身を守ります。
ヘルメット
以前はヘルメットを着用せずにプレーする選手も多くいましたが、現在ではウォームアップ中でもヘルメットの着用は必須。
個人のサイズにピッタリ合ったものを適切に使用するなど、着用方法にも規定があり、プレー中にヘルメットが脱げた場合、その選手は試合続行ができなくなります。
フェイスマスク
フェイスマスクは顔を保護する金属網などのマスク。
男子の18才未満と女子の全ての選手は着用が義務付けられています。
バイザー
バイザーは目や鼻を守る無色透明のガード。
最初からヘルメット一体型のものもあります。
マウスガード
マウスガードは口の中で噛み締めて歯を守るグッズ。
転倒した際に脳への衝撃を抑える効果もあります。
ネックガード
ネックガードは首に巻いて首とのどを保護するプロテクター。
熱がこもらないよう、快適性にも配慮したものが人気を集めています。
ショルダーパッド
ショルダーパッドは肩や胸を守る頑丈なプロテクター。
相手とぶつかり合う衝撃から選手を守りつつ、動きを妨げないような構造になっています。
エルボーパッド
エルボーパッドは肘につけるパット。
こちらも頑丈な素材で腕や肘を守りますが、やはり動きやすさも重視されます。
グローブ
手と手首を覆うグローブも分厚い構造。
手のひら部分をくりぬくなど、素手を使えるような改造は認められません。
シンガード
シンガードはすね当て。
相手に蹴られることも多いアイスホッケーで脚を守る役割を果たします。
また自分が蹴ってしまったときに相手へのダメージも減らすのも大切な役割です。
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アイスホッケーで必要な道具【ゴールキーパー】
ゴールキーパーは至近距離から全力のシュートを放たれる危険なポジション。
そのため一般の選手よりもさらに頑丈な防具を身に付けています。
スケート
スケート靴はゴールキーパー専用品。
脛に装着する防具があるため、大きく重くなっています。
スティック
スティックも専用品。
素材や色の規定は他の選手と同じですが、ブレード部分が高く、幅広くなっています。
ヘルメット・フェイスマスク
ヘルメットはフェイスマスクと一体化したものが主流。
ヘルメットの色はゴールキーパーのみ、他のプレーヤーとは異なる色を使えることになっています。
チェストプロテクター
チェストプロテクターもかなり頑丈。
巨大なジャージの下に装着し、胸部・腹部、腕をしっかり保護します。
グローブ
ゴールキーパーのグローブは、ブロッキンググローブとキャッチンググローブの2種類。
スティックを持つ方の手には手を保護するためのブロッキンググローブをはめ、スティックを持たないほうの手には、パックを受け止めるためのキャッチンググローブをはめます。
レッグガード
レッグガードはゴールキーパーの脚を保護する防具。
他の選手とは比較にならないほど大きくなっていますが、不当にゴールを隠してしまうほどの大きさにすることは禁止されています。
まとめ
アイスホッケーの防具は、全部合わせると重量が10kg!
ゴールキーパーはなんと20kgにもなります。
予算は低価格帯でも10万円以上。高価格帯で揃えると30万円以上になるため、特に子どものうちは中古品を使うことも多くなります。
ちょっと挑戦するにはハードルが高い重さと値段ですが、予算も含めてスクールや用品店に相談してみると良いかもしれません。
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