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メジャーリーグ新人王の歴代受賞者一覧|過去の日本人受賞者は誰!?

メジャーリーグ(MLB)のシーズンが終わると話題になるのが、シーズンMVP、そして新人王です。
その定義に疑問の声もある新人王ですが、日本人選手にとっては最も勢いのある時期にメジャーデビューできるだけに獲得のチャンスが大きいのも事実。
では過去にどのような選手が新人王に輝いているのでしょうか。
今回は、MLB新人王の歴代受賞者をご紹介。
選出の方法と、過去の日本人受賞者、残念な理由で受賞できなかった日本人選手についても解説します。

メジャーリーグ新人王とは

そもそもメジャーリーグの新人王とはどのような賞なのでしょうか。
その定義と選出方法から解説します。

新人王とは

日本プロ野球の呼び方に合わせて新人王とも呼ばれていますが、MLBの新人王の正しい名称は最優秀新人選手賞。英語では「Rookie of the Year Award」で、MLBのシーズンで最も活躍した新人選手に贈られる賞となります。
この「新人」はMLBデビュー1年目だけに限定していないのがポイント。
前年までのMLBの通算実績が次の両方の条件を満たしていれば受賞資格を持つことができます。

・野手/指名打者なら打数130未満。投手なら投球回50イニング未満
・アクティブ・ロースター登録期間が45日未満
(負傷者リストなどの出場停止リスト登録中期間、ロースター枠が拡大されるセプテンバー・コールアップ期間での登録日数も除く)

つまり前年までの出場が少ない選手は新人として扱ってもらえるということになります。

選出方法

最優秀新人選手賞は、シーズンMVPも選出している全米野球記者協会(BWAA)のベテラン記者による投票で選ばれます。
各記者が持っているのは3票
1位から3位の順位を付けると、1位票は5点、2位票は3点、3位票は1点として集計されます。
そして各リーグ合計点が最も高い選手が新人王となるのです。

メジャーリーグ新人王|歴代受賞者

では最優秀新人選手賞の受賞者にはどのような選手がいるのでしょうか。
リーグ別に一覧でご紹介します。

ナショナルリーグ

ナショナルリーグの新人王受賞者がこちら。
まさに錚々たる面々が並んでいます。

1947:ジャッキー・ロビンソン(ブルックリン・ドジャース)
1948:アルヴィン・ダーク(ボストン・ブレーブス)
1949:ドン・ニューカム(ブルックリン・ドジャース)
1950:サム・ジェスロー(ボストン・ブレーブス)
1951:ウィリー・メイズ(ニューヨーク・ジャイアンツ
1952:ジョー・ブラック(ブルックリン・ドジャース
1953:ジム・ギリアム(ブルックリン・ドジャース)
1954:ウォーリー・ムーン(セントルイス・カージナルス)
1955:ビル・バードン(セントルイス・カージナルス)
1956:フランク・ロビンソン(シンシナティ・レッズ)
1957:ジャック・サンフォード(フィラデルフィア・フィリーズ)
1958:オーランド・セペダ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)
1959:ウィリー・マッコビー(サンフランシスコ・ジャイアンツ)
1960:フランク・ハワード(ロサンゼルス・ドジャース)
1961:ビリー・ウィリアムズ(シカゴ・カブス)
1962:ケン・ハブス(シカゴ・カブス)
1963:ピート・ローズ(シンシナティ・レッズ)
1964:ディック・アレン(フィラデルフィア・フィリーズ)
1965:ジム・ラフィーバー(ロサンゼルス・ドジャース)
1966:トミー・ヘルムズ(シンシナティ・レッズ)
1967:トム・シーバー(ニューヨーク・メッツ)
1968:ジョニー・ベンチ(シンシナティ・レッズ)
1969:テッド・サイズモア(ロサンゼルス・ドジャース)
1970:カール・モートン(モントリオール・エクスポズ)
1971:アール・ウィリアムズ(アトランタ・ブレーブス)
1972:ジョン・マトラック(ニューヨーク・メッツ)
1973:ゲイリー・マシューズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)
1974:ベイク・マクブライド(セントルイス・カージナルス)
1975:ジョン・モンテフュスコ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)
1976:ブッチ・メッツガー(サンディエゴ・パドレス)・パット・ザクリー(シンシナティ・レッズ)
1977:アンドレ・ドーソン(モントリオール・エクスポズ)
1978:ボブ・ホーナー(アトランタ・ブレーブス)
1979:リック・サトクリフ(ロサンゼルス・ドジャース)
1980:スティーブ・ハウ(ロサンゼルス・ドジャース)
1981:フェルナンド・バレンズエラ(ロサンゼルス・ドジャース)
1982:スティーブ・サックス(ロサンゼルス・ドジャース)
1983:ダリル・ストロベリー(ニューヨーク・メッツ)
1984:ドワイト・グッデン(ニューヨーク・メッツ)
1985:ビンス・コールマン(セントルイス・カージナルス)
1986:トッド・ウォーレル(セントルイス・カージナルス)
1987:ベニート・サンティアゴ(サンディエゴ・パドレス)
1988:クリス・セイボー(シンシナティ・レッズ)
1989:ジェローム・ウォルトン(シカゴ・カブス)
1990:デビッド・ジャスティス(アトランタ・ブレーブス)
1991:ジェフ・バグウェル(ヒューストン・アストロズ)
1992:エリック・キャロス(ロサンゼルス・ドジャース)
1993:マイク・ピアッツァ(ロサンゼルス・ドジャース)
1994:ラウル・モンデシー(ロサンゼルス・ドジャース)
1995:野茂英雄(ロサンゼルス・ドジャース)
1996:トッド・ホランズワース(ロサンゼルス・ドジャース)
1997:スコット・ローレン(フィラデルフィア・フィリーズ)
1998:ケリー・ウッド(シカゴ・カブス)
1999:スコット・ウィリアムソン(シンシナティ・レッズ)
2000:ラファエル・ファーカル(アトランタ・ブレーブス)
2001:アルバート・プホルス(セントルイス・カージナルス)
2002:ジェイソン・ジェニングス(コロラド・ロッキーズ)
2003:ドントレル・ウィリス(フロリダ・マーリンズ)
2004:ジェイソン・ベイ(ピッツバーグ・パイレーツ)
2005:ライアン・ハワード(フィラデルフィア・フィリーズ)
2006:ハンリー・ラミレス(フロリダ・マーリンズ)
2007:ライアン・ブラウン(ミルウォーキー・ブルワーズ)
2008:ジオバニー・ソト(シカゴ・カブス)
2009:クリス・コグラン(フロリダ・マーリンズ)
2010:バスター・ポージー(サンフランシスコ・ジャイアンツ)
2011:クレイグ・キンブレル(アトランタ・ブレーブス)
2012:ブライス・ハーパー(ワシントン・ナショナルズ)
2013:ホセ・フェルナンデス(マイアミ・マーリンズ)
2014:ジェイコブ・デグロム(ニューヨーク・メッツ)
2015:クリス・ブライアント(シカゴ・カブス)
2016:コーリー・シーガー(ロサンゼルス・ドジャース)
2017:コディ・ベリンジャー(ロサンゼルス・ドジャース)
2018:ロナルド・アクーニャ・ジュニア(アトランタ・ブレーブス)
2019:ピート・アロンソ(ニューヨーク・メッツ)
2020:デビン・ウィリアムズ(ミルウォーキー・ブルワーズ)
2021:ジョナサン・インディア(シンシナティ・レッズ)
2022:マイケル・ハリス2世(アトランタ・ブレーブス)

アメリカンリーグ

アメリカンリーグの新人王受賞者はこちら。
ナショナルリーグが1947年からであるのに対して、アメリカンリーグのリストは1949年からとなります。
これは1947年と1948年は両リーグから1人選ばれるという制度だったため。
アメリカンリーグにとっては残念なことに、2年連続でナショナルリーグからの選出だったのです。

1949:ロイ・シーバース(セントルイス・ブラウンス)
1950:ウォルト・ドローポ(ボストン・レッドソックス)
1951:ギル・マクドゥガルド(ニューヨーク・ヤンキース)
1952:ハリー・バード(フィラデルフィア・アスレチックス)
1953:ハービー・キーン(デトロイト・タイガース)
1954:ボブ・グリム(ニューヨーク・ヤンキース)
1955:ハーブ・スコア(クリーブランド・インディアンス)
1956:ルイス・アパリシオ(シカゴ・ホワイトソックス)
1957:トニー・クーベック(ニューヨーク・ヤンキース)
1958:アルビー・ピアーソン(ワシントン・セネタース)
1959:ボブ・アリソン(ワシントン・セネタース)
1960:ロン・ハンセン(ボルチモア・オリオールズ)
1961:ドン・シュウォール(ボストン・レッドソックス)
1962:トム・トレッシュ(ニューヨーク・ヤンキース)
1963:ゲイリー・ピーターズ(シカゴ・ホワイトソックス)
1964:トニー・オリバ(ミネソタ・ツインズ)
1965:カート・ブレファリー(ボルチモア・オリオールズ)
1966:トミー・エイジー(シカゴ・ホワイトソックス)
1967:ロッド・カルー(ミネソタ・ツインズ)
1968:スタン・バーンセン(ニューヨーク・ヤンキース)
1969:ルー・ピネラ(カンザスシティ・ロイヤルズ)
1970:サーマン・マンソン(ニューヨーク・ヤンキース)
1971:クリス・チャンブリス(クリーブランド・インディアンス)
1972:カールトン・フィスク(ボストン・レッドソックス)
1973:アル・バンブリー(ボルチモア・オリオールズ)
1974:マイク・ハーグローヴ(テキサス・レンジャーズ)
1975:フレッド・リン(ボストン・レッドソックス)
1976:マーク・フィドリッチ(デトロイト・タイガース)
1977:エディ・マレー(ボルチモア・オリオールズ)
1978:ルー・ウィテカー(デトロイト・タイガース)
1979:ジョン・カスティーノ(ミネソタ・ツインズ)・アルフレッド・グリフィン(トロント・ブルージェイズ)
1980:ジョー・シャボニュー(クリーブランド・インディアンス)
1981:デーブ・リゲッティ(ニューヨーク・ヤンキース)
1982:カル・リプケン・ジュニア(ボルチモア・オリオールズ)
1983:ロン・キトル(シカゴ・ホワイトソックス)
1984:アルビン・デービス(シアトル・マリナーズ)
1985:オジー・ギーエン(シカゴ・ホワイトソックス)
1986:ホセ・カンセコ(オークランド・アスレチックス)
1987:マーク・マグワイア(オークランド・アスレチックス)
1988:ウォルト・ワイス(オークランド・アスレチックス)
1989:グレッグ・オルソン(ボルチモア・オリオールズ)
1990:サンディー・アロマー・ジュニア(クリーブランド・インディアンス)
1991:チャック・ノブロック(ミネソタ・ツインズ)
1992:パット・リスタッチ(ミルウォーキー・ブルワーズ)
1993:ティム・サーモン(カリフォルニア・エンゼルス)
1994:ボブ・ハムリン(カンザスシティ・ロイヤルズ)
1995:マーティ・コルドバ(ミネソタ・ツインズ)
1996:デレク・ジーター(ニューヨーク・ヤンキース)
1997:ノマー・ガルシアパーラ(ボストン・レッドソックス)
1998:ベン・グリーブ(オークランド・アスレチックス)
1999:カルロス・ベルトラン(カンザスシティ・ロイヤルズ)
2000:佐々木主浩(シアトル・マリナーズ)
2001:イチロー(シアトル・マリナーズ)
2002:エリック・ヒンスキー(トロント・ブルージェイズ)
2003:アンヘル・ベローア(カンザスシティ・ロイヤルズ)
2004:ボビー・クロスビー(オークランド・アスレチックス)
2005:ヒューストン・ストリート(オークランド・アスレチックス)
2006:ジャスティン・バーランダー(デトロイト・タイガース)
2007:ダスティン・ペドロイア(ボストン・レッドソックス)
2008:エバン・ロンゴリア(タンパベイ・レイズ)
2009:アンドリュー・ベイリー(オークランド・アスレチックス)
2010:ネフタリ・フェリス(テキサス・レンジャーズ)
2011:ジェレミー・ヘリクソン(タンパベイ・レイズ)
2012:マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス)
2013:ウィル・マイヤーズ(タンパベイ・レイズ)
2014:ホセ・アブレイユ(シカゴ・ホワイトソックス)
2015:カルロス・コレア(ヒューストン・アストロズ)
2016:マイケル・フルマー(デトロイト・タイガース)
2017:アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)
2018:大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)
2019:ヨルダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)
2020:カイル・ルイス(シアトル・マリナーズ)
2021:ランディ・アロサレーナ(タンパベイ・レイズ)
2022:フリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)

3人の日本人の名前が並んでいるのは誇らしいことですが、実は佐々木主浩投手とイチロー選手の2年連続受賞の後にある議論が起こり、その影響を受けた不幸な選手もいるのです。
その選手が誰なのかも、この後にご紹介します。
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メジャーのMVP歴代受賞者一覧|日本人の受賞者は誰?決め方もご紹介!

メジャーリーグ新人王|日本人受賞者

過去に4人いる日本人の新人王受賞者。
どのような成績が評価されたのでしょうか。
残念な理由で受賞を逃した名選手もご紹介します。

野茂英雄

現在に続く日本人メジャーリーガーのパイオニアである野茂英雄投手は1995年にロサンゼルス・ドジャースからメジャーデビュー
多くの関係者が「日本人はメジャーには通用しない」と言った中で13勝6敗、リーグ2位の防御率2.54、リーグ最多の236奪三振、リーグ最多の3完封を記録しました。
そしてチームの7年ぶりの地区優勝にも貢献。見事に最優秀新人選手賞を受賞したのです。

佐々木主浩

日本では絶対的守護神、「ハマの大魔神」として活躍した佐々木主浩投手は、2000年にシアトル・マリナーズでメジャーデビュー
リリーフ投手陣の中ではリーグトップとなる奪三振率11.20、当時のメジャー新人記録となる37セーブを挙げて、最優秀新人選手賞を贈られました。

イチロー

佐々木投手に続いて2001年にシアトル・マリナーズでメジャーデビューを飾ったイチロー選手は、いきなりシーズン242安打を放って新人最多安打記録を更新。首位打者盗塁王も獲得しました。
この活躍によって新人王はもちろん、シーズンMVPシルバースラッガー賞ゴールドグラブ賞など多くのタイトルを贈られています。

松井秀喜

松井秀喜選手は2003年にニューヨーク・ヤンキースでメジャーデビューし、シーズン通算打率.28716本塁打106打点という好成績を残しました。
しかし投票の結果、88対84の4点差でロイヤルズのアンヘル・ベローア選手がア・リーグ新人王を獲得。彼の成績は打率.28717本塁打73打点21盗塁というものでした。
成績的にどちらが獲ってもおかしくないところですが、実はこの背景には、佐々木選手とイチロー選手という日本球界のスターが2年連続で新人王を獲得したことで「他リーグで活躍していた選手は新人と呼べるのか」という議論があったと言われています。
その結果、複数の記者が松井選手に対する投票反対運動を行い、受賞を逃す結果となってしまったのです。

大谷翔平

大谷翔平選手がロサンゼルス・エンゼルスでメジャーデビューしたのは2018年
右肘の靱帯を負傷し、シーズン中にトミー・ジョン手術を受けるという不遇の年でしたが、それでも打者として打率.28522本塁打61打点10盗塁、投手として先発10登板4勝2敗防御率3.31の成績を残しました。
10登板・20本塁打・10盗塁を達成したのは、MLB史上初
2位に大差をつけての新人王獲得となりました。

まとめ

過去に4人の日本人選手が受賞している新人王。
他の選手を見ても、新人王受賞者の多くがその後も大活躍していることが分かります。
現在の日本球界にはメジャーでも突出できる選手がたくさんいますから、今後のメジャー挑戦、そして新人王の行方も楽しみです。

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スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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