ワールドカップと名のつく大会にはサッカーやラグビーなど数多くの種類があります。そのなかのひとつがバレーボールのワールドカップです。
4年に1度、国際バレーボール連盟(FIVB)が主催する世界大会で、世界の強豪国が出場。
世界選手権、オリンピックとあわせてバレーボール3大大会と呼ばれています。
男子が第15回、女子が第14回となる2023年の大会、その日程はどうなっているのでしょうか。
今回は、ワールドカップバレーの日程を調査。
出場国やテレビ放送についてもご紹介します。
ワールドカップバレー|概要
ワールドカップバレーは、これまで世界最上位12カ国が参加する大会でした。
しかし2023年大会は大きく形を変えた大会となります。
今大会の正式名称は、「FIVBパリ五輪予選/2023年ワールドカップバレーボール(FIVB Road To Paris Volleyball Qualifier/World Cup 2023 Japan)」。
その名の通り、パリオリンピックの予選を兼ねた大会となります。
ワールドカップバレーの廃止と2023年大会
ワールドカップバレーは、4年に一度、オリンピックの前年に開催される世界大会。
バレーボールにおいてはバレーボール3大大会の一つでしたが、2020年にFIVBが主催大会を再編成すると発表しました。
今後は以下の3つになるというのです。
・世界バレー(4年に一度)
・オリンピック(4年に一度)
・ネーションズリーグ(毎年)
これによってワールドカップバレーは廃止になったと考えられていました。
しかし、2022年10月にFIVBが新たな発表を行い「FIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」としてワールドカップバレーの開催が決定。
今回は非常に変則的な形での開催となりました。
具体的には、全体として世界24か国が参加する大きな大会となります。
ただしまとめて開催されるのではなく、8カ国ずつ3グループに分けて開催。
女子予選は2023年9月16日から9月24日、男子予選は2023年9月30日から10月8日に、それぞれ世界3か国で同時開催となります。
その開催地はこちら。
女子
POOL・A:中国
POOL・B:日本
POOL・C:ポーランド
男子
POOL・A:ブラジル
POOL・B:日本
POOL・C:中国
そしてこの全てをワールドカップバレーボールと呼ぶのかというと、そこは少し話が複雑になります。
3つの開催地のうち、男女それぞれ日本開催のPOOL・Bだけがワールドカップバレーボールと呼ばれるのです。
ワールドカップバレー|TV放送
日本開催のワールドカップバレーは1977年大会以降、フジテレビが独占放送しています。
それはなぜでしょうか。
フジテレビの貢献
日本で初開催となった1977年大会の頃、バレーボールにワールドカップのイメージはあまりありませんでした。
しかしフジテレビは日本での独占放送権を手に入れると、大々的に宣伝。
マスコットのバボちゃんとナナちゃんを使って普及活動を展開し、一般にも「ワールドカップといえばバレーボール」というイメージを定着させました。
またこの大会では日本は男子が準優勝、女子が優勝という素晴らしい結果に。
そのこともあって比較的地味な存在だったバレーボールのワールドカップが日本では大人気の大会になったのです。
これ以降、ワールドカップバレーはフジテレビ系列というのが常識に。
今回もフジテレビは大会の共催に名を連ねるほど深く関わり、日本戦の全戦を独占放送します。
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ワールドカップバレー|出場国
男女ともにオリンピックの開催国フランスを除くFIVB世界ランキング上位24カ国が出場する今回のオリンピック予選。
女子は10月17日時点、男子は2022年9月12日時点の上位24カ国が出場権を獲得しました。
そのうちワールドカップバレーボールとなる日本開催のPOOL・Bに出場するのは、どの国なのでしょうか。
女子
女子の出場国は以下の8カ国です。
()内は10月17日時点の世界ランキング。
・日本(6位)
・ブラジル(3位)
・トルコ(7位)
・ベルギー(11位)
・ブルガリア(16位)
・プエルトリコ(17位)
・アルゼンチン(22位)
・ペルー(26位)
男子
一方、男子の出場国は以下の8カ国です。
()内は9月12日時点の世界ランキング。
・日本(7位)
・アメリカ合衆国(6位)
・スロベニア(9位)
・セルビア(11位)
・トルコ(14位)
・チュニジア(19位)
・エジプト(20位)
・フィンランド(24位)
ワールドカップバレー|日本戦の日程
この大会は出場8カ国が1回戦総当たり戦を行うもの。
日本はわずか2つしかないパリオリンピックの出場権をかけて、ランキング上位の国を含む7カ国と対戦することになります。
女子の日程
先に行われる女子日本代表の日程は以下の通りです。
9月16日(土):ペルー戦
9月17日(日):アルゼンチン戦
9月19日(火):プエルトリコ戦
9月20日(水):ブルガリア戦
9月22日(金):ベルギー戦
9月23日(土):トルコ戦
9月24日(日):ブラジル戦
試合開始はいずれも午後7時25分の予定です。
女子日本代表はロンドンオリンピックで銅メダルを獲得し、昨季はネーションズリーグ・ファイナルに進出。
世界選手権では強豪ブラジルに40年ぶりの勝利も収めています。
この勢いに乗れるかどうかがポイント。
パリオリンピックの出場権を獲得できるか注目が集まります。
男子の日程
女子に続いて行われる男子日本代表の日程はこちら。
9月30日(土):フィンランド戦
10月1日(日):エジプト戦
10月3日(火):チュニジア戦
10月4日(水):トルコ戦
10月6日(金):セルビア戦
10月7日(土):スロベニア戦
10月8日(日):アメリカ戦
こちらも試合開始は全て午後7時25分の予定です。
フィリップ・ブラン監督を迎えて新たなスタート切った昨季にはネーションズリーグで初のファイナル進出、順位も過去最高の5位となった男子日本代表。
ランキングで上位にいるのはアメリカのみですから、こちらもパリオリンピック出場権獲得の可能性は十分にあるといえます。
まとめ
これまでにない形で行われるワールドカップバレーボール。
今回で最後の可能性が高く、しかもオリンピック出場権をかけるという二重のプレッシャーの中、開催地でもある日本の代表選手がどのような活躍を見せてくれるのか、注目が集まります。
ぜひ力強い声援を送り、選手たちの後押しをしましょう!
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