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【ワールドカップバレー】歴代開催国一覧|なぜ日本開催が多いのか!?

2023年9月から10月にかけて東京の代々木第一体育館で開催されるワールドカップバレー。4年に1度開催されるこの大会ですが、なぜか開催国が日本ばかりだと感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ワールドカップバレーの歴代開催国を調査。
なぜ日本開催が多いのか、その理由と今後の展開についても解説します。

【ワールドカップバレー】歴代開催国一覧

女子は9月16日から24日、男子は9月30日から10月8日に開催されるワールドカップバレーボール。
この大会は国際バレーボール連盟(FIVB)が主催するバレーボールの世界大会で、
世界選手権、オリンピックとあわせて「バレーボール3大大会」に位置づけられています
男子の第1回大会が開催されたのは1965年。女子の第1回大会は1973年に開催されました。
1965年から1989年までは4の倍数の翌年に開催されていましたが、1991年からは4の倍数の前年開催に変更。つまりオリンピックの前年開催となっています。

男子大会の開催地

男子大会の開催地一覧がこちら。

1965年:ポーランド
1969年:東ドイツ
1973年:チェコスロバキア
1977年:日本
1981年:日本
1985年:日本
1989年:日本
1991年:日本
1995年:日本
1999年:日本
2003年:日本
2007年:日本
2011年:日本
2015年:日本
2019年:日本
2023年:日本

最初の3回の大会はポーランド、東ドイツ、チェコスロバキアで開催されましたが、第4回大会以降は全て日本で開催されています。

女子大会の開催地

サッカーのワールドカップと同じように、バレーボールのワールドカップも男女は別の大会という位置付けでした。
そのため第1回大会は男子とは別の開催地となっています。
歴代の開催地一覧がこちら。

1973年:ウルグアイ
1977年:日本
1981年:日本
1985年:日本
1989年:日本
1991年:日本
1995年:日本
1999年:日本
2003年:日本
2007年:日本
2011年:日本
2015年:日本
2019年:日本
2023年:日本

第1回大会こそウルグアイで開催されましたが、第2回大会以降は全て日本開催となっています。

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バレーボールの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

【ワールドカップバレー】日本開催が多い理由

ワールドカップバレーボールは近年日本のみの開催となっていますが、これはなぜなのでしょうか。
実はバレーボールに関しては、他の国際大会も日本開催が多いのです。

バレーボールの国際大会

少し前までバレーボールの大きな国際大会は、4年に1度の大会である世界選手権ワールドカップオリンピックが1年ごとに開かれ、もう1年にはワールドグランドチャンピオンズカップが開かれていました。
つまりこの4つの大会を1年ごとに開催するのが国際大会の大きな流れだったのです。
他の競技も行われるオリンピックは、ご存じのように世界各国で開催。
ではオリンピックとワールドカップを除いた2つの大会の開催地はどうなっていたのでしょうか。

世界選手権

1949年に始まった世界選手権は基本的に世界各地で開催。
しかし1998年以降の大会では、日本開催が増えています

開催年男子女子
1998日本日本
2002アルゼンチンドイツ
2006日本日本
2010イタリア・ブルガリア日本
2014ポーランドイタリア
2018イタリア日本
2022ポーランド・スロベニアオランダ・ポーランド

ワールドグランドチャンピオンズカップ

1993年にスタートし、2017年の大会を最後に廃止となったワールドグランドチャンピオンズカップ(通称「グラチャン」)も国際バレーボール連盟主催の大会。
開催されていた当時は世界4大大会とも呼ばれていました。
7回開催されましたが、その開催国は全て日本です。

日本開催が多い理由

バレーボールの国際大会の多くが日本開催になっている理由は、実は単純。
日本開催以外では収益が上がらなかったからです。
バレーボールは競技人口が非常に多いスポーツ。しかしその一方、観戦するスポーツとしては人気が低く、観戦者数、視聴者数ともに世界的にはとても少なかったのです。
それが特に顕著だったのがワールドカップ。
ワールドカップバレーは世界選手権、オリンピックに続く第3の国際大会としてスタートしました。しかし上記の2つよりも格下の大会とされ、注目度はかなり低いものだったのです。
そのような状況の中、日本で初開催されたのが1977年の大会。
この大会を独占放送したフジテレビは、マスコットのバボちゃんとナナちゃんを使って宣伝。尾崎紀世彦さんのヒット曲「また逢う日まで」をテーマ曲にして力の入った放送をしました。しかもこの大会で日本は女子が優勝し、男子も準優勝。日本ではワールドカップバレーの認知度が大幅にアップしたのです。
その結果、以後もワールドカップバレーはフジテレビが共催し、日本で開催するのがお約束に。
国際バレーボール連盟側の最大のメリットは放送権料です。
日本での放送と世界への配信で十分に利益を上げられるフジテレビが高額な放送権料を提供。他の大会と合わせて100億円とされるその放送権料が国際バレーボール連盟の収入の9割を占めていると言われています。
他国の開催では、これほどの放送権料を払う局は皆無。そのため国際バレーボール連盟の収入を確保するためにはフジテレビの共催、日本での開催が必須だったのです。

まとめ

長い間、ほぼ唯一黒字化できる国として日本が開催地となっていたワールドカップバレーボール。
しかし今回は特別に開催が決まったものの、ワールドカップバレーボールは廃止が決まっています。
今後の大きな国際大会は、オリンピック、世界選手権に加えて、毎年開催のネーションズリーグという形に。
さらに最近は世界的にバレーボールの市場価値が上がっていて、放送権料の高騰も起こっています。
つまり今後は日本での開催が激減する可能性が高いということ。
これで最後になると思われるワールドカップバレーを、しっかり目に焼き付けたいものです。

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