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【小学生】1年生から始める自転車!スペインから学ぶ自転車事情とは?

日本でもツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャなどの自転車ローレースが、気軽に観戦できるようになりました。

そのため、日本の自転車レースファンの方の中から、「自分の子供がロードレースの選手になってくれれば良いなぁ」と考える人がいたとしても、不思議ではないのかもしれません。

数多くの自転車名選手を輩出する国の一つが、スペインです。この国では自転車に楽しく、そして正しく乗ることを学ぶための自転車学校(エスクエラ・デ・シクリズモ)が数多くあり、多くの子供達が通っています。そのような子供たちの中から、将来のトップ選手が生まれているのです。

今回はスペインの自転車学校で、子どもたちがどのように自転車の乗り方を学んでいるのかを紹介していきます。

自転車学校は5~6歳から入学

スペインの多くの街にある自転車学校。その拠点になるのは町中の自転車屋さんです。
毎年夏になると「9月から自転車学校開催します」というポスターが店内に貼られ、生徒を募集し始めます。こうした町中の自転車学校は、サッカー等と同じような習い事の一つであり、週に1日あるいは2日、学校が終わった後に子どもたちが通うことになります。

自転車学校に入学する生徒たちの年齢はだいたい6歳から15歳位まで。特に一番小さい6歳の子供は、入学時点ではまだ自転車に補助輪を付けたままの子供も少なくありません。

しかし、そのような補助輪付自転車に乗っている子供達も、この自転車学校に通うと、わずか数日で補助輪なしで自転車に乗れるようになることも決して珍しいことではありません。

というのも、こうした自転車学校で先生役を勤めるのは、かつてのプロ自転車選手やプロ選手を支えていたメカニックといった経歴を持つ人がほとんど。

つまり、自転車をよく知る大人が子供の状況に合わせて指導することができる分、子供の進歩も非常に早くなるのです。

最初におぼえることは、ヘルメットと手袋を付けて自転車に乗ること

そうした「自転車のプロ」の先生方が最初に子どもたちに教えることは、「自転車に安全に乗る方法」です。

子どもたちはまず、自転車に乗るときには、ヘルメットと手袋を必ず身につけることを学びます。そして、実際に自転車に乗りますが、特に自転車初心者の子供には、最初は50mの距離をまっすぐ走れるようになることが最大の目標になります。

また、子どもたちは、自転車のメカニックについても学ぶことになります。自転車も自分で簡単に整備できるようになることが必要なのです。

まっすぐ走れるようになった後

自転車でまっすぐ走れるようになると、子どもたちは「ジムガーナ」という自転車の障害物競走に挑戦することになります。

ジムガーナでは、コース中に設定された八の字・1本道・輪くぐり・停止ゾーン(自転車に乗ったまま規定秒数足をつかずに停止すること)等をいかに早く、正確に走ることができるかを競う競技です。場合によっては、コース中に砂場が設定される場合もあります。

こうしたジムガーナを通じて、子どもたちは自転車を正確にコントロールする技術を身につけることができます。

ちなみにスペインではこのジムガーナの大会も数多く開催されており、スペインチャンピオンを決める大会もあります。

このように、ゲームを通じて、スペインの子どもたちは自転車でまっすぐ走ること・正しく曲がること・正しく止まることを学ぶことができるのです。

自転車に乗る楽しさと安全を教えるために

自転車をコントロールできるようになると、子どもたちは実際に公道で自転車に乗ることになります。そして、道路では自転車専用レーンを走ること、交差点やランドアバウトでの曲がり方などもしっかり教わります。

このように自転車の基本的な技術をしっかりとマスターした子どもたちは、年令に応じた距離や条件で自転車レースに参加するようになります。とは言え、レースに参加する子どもたちに先生方が伝えることは、フェアプレーの精神に基づいてとにかく楽しむことです。

そして、そのような中でも本当に自転車が大好きな子どもたちが、プロの自転車選手になりたいと考えるようになります。

しかし、将来プロになることができる子どもたちだけが、この自転車学校の恩恵を受けているわけではありません。プロにはなれなくても、趣味で自転車を楽しんでいる人はスペインでも数多くいます。

こうした自転車ファンのサイクリストのための大会もスペインでは本当にたくさんあるので、大人になってからも自転車競技を楽しむことができるのです。

また、自転車学校で学んだ経験は子どもたちが成長してからも一定の役割を果たすことがあります。一度自転車学校で学んだ子供たちは、成長し、自動車を運転するようになっても、「道路にはサイクリストがいるものだ」という前提で車を運転するようになります。

その結果、車の運転中であってもサイクリストの安全を守る意識が生まれやすくなるという、副次的な効果もあるのです。

まとめ

自転車の専門家が、子どもたちに自転車を教えるスペインの自転車学校。

そこには、自転車に楽しく乗る方法だけでなく、大人になってからの自転車との付き合い方を教える場でもあるのです。

自転車に興味があれば、年齢にかかわらず是非、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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