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【プロ野球】歴代盗塁阻止率TOP10!各選手の特徴や逸話もご紹介

キャッチング、配球のサイン、守備位置の指示など多くの仕事がある捕手。
その捕手のもう一つの大きな仕事であり、見せ場ともなるのが、盗塁の阻止です。
プロ野球には盗塁阻止率というデータが存在。
最高レベルの捕手は、いったいどれくらいの盗塁阻止率となるのでしょうか。
今回は、盗塁阻止率が高い捕手歴代トップ10を調査。
各選手の特徴や逸話もご紹介します。

【プロ野球】盗塁阻止率とは

盗塁阻止率とは、盗塁を試みた走者を捕手が自分の送球によってアウトにした割合のこと。式で表すと以下のようになります。

盗塁阻止率 = 盗塁刺殺数 ÷ 盗塁企図数

例えば盗塁を狙って走られた回数が10回で、そのうち送球によって3回阻止できたら、盗塁阻止率は3÷10で.300ということになります。

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【プロ野球】歴代盗塁阻止率TOP10

では盗塁阻止率上位にはどのような捕手が並んでいるのでしょうか。
各シーズントップの記録から、歴代盗塁阻止率上位の選手を発表します。
なお歴代の順位に何度も登場する選手もいるため、各選手の最高記録で比較しました。

No.10 小宮山慎二

野球ファンでも印象に薄い可能性がある阪神の小宮山慎二選手は、現役時代の大半を2軍で過ごした人物。僅かに出場した1軍では打率1割台の記録しか残せていません。
しかし一軍の捕手として72試合に出場した2012年には、12球団トップの盗塁阻止率.500を記録。送球技術は超一流で、監督からは「スローイングなら2軍で一番」と評価されました。
打撃面が良ければさらに捕手としてその強肩を活かせたはずの選手です。

No.9 城島健司

城島健司選手はダイエー時代の2002年にシーズントップの盗塁阻止率.508を記録。座ったままでも投げられる彼の送球は「ジョー・バズーカ」と呼ばれました。
肩の強さではダントツである城島選手は、MLBでも4年連続の盗塁阻止率1位を記録しています。

No.8 中村武志

中村武志選手は、10年以上に渡って中日の正捕手を務めた強肩強打の人物。
中日の2度の優勝に貢献し、1989年には12球団トップの盗塁阻止率.516を記録しました。
現役時代晩年は横浜、楽天と渡り歩き、合計21年間も活躍。現役時代に規定出場して盗塁阻止率5割以上を2度以上記録したのは、彼を含めて4人しかいません

No.7 有田修三

有田修三選手は、1976年にシーズン最高の盗塁阻止率.536を記録
強肩強打型捕手ですが、投手の力を引き出す攻めのリードでも知られました。

No.6 梨田昌孝

7位の有田選手と共に近鉄で活躍したのが梨田昌孝選手。「ありなしコンビ」と呼ばれ、近鉄には正捕手が二人いると恐れられました
1979年には有田選手と同じ盗塁阻止率.536を記録。
もともと無類の強肩として知られましたが、1977年に右手中指を骨折すると、肩の強さだけに頼らずにスローイングするため、独自の半身の構えを編み出しました。さらにミットの硬い部分に当ててボールを跳ね返らせ、手のひらに乗せてスローイングに入る「捕球しないキャッチング」も考案。
これは当時阪急にいた世界の盗塁王・福本豊選手の足を止めるためで、対阪急の盗塁阻止率は、79年に脅威の.786を記録しています。

No.5 田淵幸一

ホームランアーチストとも呼ばれた田淵幸一選手は、捕手としての活躍はあまり取り上げられませんが、実は高い盗塁阻止率を誇る捕手。
阪神時代の1969年に.534、1970年に.552、1972年に.541、1973年に.519と、4度も盗塁阻止率5割越えで12球団1位になっているのです。
それでも歴代名捕手にあまり名前が上がらないのは、守備が若干雑だったからと言われています。

No.4 福嶋久晃

福嶋久晃選手は、1968年までキャッチャー、1969年は外野手、1970年はサード兼ファースト、1971年から1982年まではキャッチャー、1983年からはファーストで活躍した選手。
大洋の正捕手だった1975年に盗塁阻止率.553を記録しました。

No.3 大矢明彦

大矢明彦選手は、1970年に.568、1972年に.550、1974年に.552、1976年に.500と、4度も5割越えで12球団トップの盗塁阻止率を記録した人物。
早実入学時にはむしろ肩が弱かったという彼は、必死の努力でフォームの精度を上げ、さらに打撃投手を買って出て肩を鍛えることで、球界を代表する強肩の捕手に成長したと言われています。

No.2 福島知春

福島知春選手は強肩強打で知られながらプロではあまり活躍できなかった選手。
1972年にドラフト5位で巨人入団後、1978年の前半に正捕手として82試合に出場して以降は出場機会がほとんどありませんでした。
しかしその強肩はとんでもなく、1978年にマークした盗塁阻止率.633はその後15年間盗塁阻止率の歴代1位でした。

No.1 古田敦也

その福島知春選手を1993年に抜いたのが、古田敦也選手。
頭脳派で知られる古田選手ですが送球技術でも球界一で、歴代最高のシーズン盗塁阻止率.644を記録しています。
さらに、1990年には.527、1991年には.578、1994年には.500、2000年には.630と、合計5度も5割以上の阻止率でシーズン1位を記録。
球界最高の捕手と言われる彼は、通算盗塁阻止率.462でも日本記録を保持しています。

まとめ

盗塁阻止率で圧倒的な記録を残しているのは、古田敦也選手でした。
盗塁阻止率は3割以上で十分合格と言われ、5割台は驚くべき成績だと評されます。
また野球をデータで評価するセイバーメトリクスでは、盗塁の損益分岐点は成功率70%弱。
通算で46.2%も盗塁を阻止し続けた古田選手は、相手チームにとって脅威以外の何者でもなかったといえそうです。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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