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【始球式】ホームランを打たれた人とは?ヒットを打たれた人も紹介!

プロ野球の始球式といえば、芸能人や地域の偉い人、野球少年などが投げるもの。
その始球式のお約束といえば、アイドルがノーバウンドで投げたときの「ノーバン始球式」という紛らわしい見出しと、バッターの空振りです。
ところでこの始球式、なぜ空振りをするのでしょうか?
そしてこれまでにホームランやヒットを打たれた人はいるのでしょうか。
今回は、始球式でのホームランやヒットを調査してみました。

【始球式】なぜ打たない?

そもそも始球式はどういう理由で行われ、なぜ空振りするものとされているのでしょうか。
その理由は日本初の始球式に登場した、有名な歴史人物にありました。

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始球式の歴史

記録に残っている最も古い始球式は、1892年(明治25年)アメリカ・ウェスタンリーグの開幕試合だったと言われています。
ボールを投げたのは当時のオハイオ州知事で後に第25代アメリカ大統領になったウィリアム・マッキンリー氏
ただしこの始球式はマウンドからキャッチャーに向かって投げるのではなく、客席からグラウンドにボールを投げ入れるというものでした。
その後、マウンドから投げる始球式が一般的になりましたが、アメリカではバッターボックスには誰も立たないのが通例。
バッターが立つ始球式は、実は日本独自のものなのです。
その始球式が初めて行われたのは、1908年(明治41年)11月22日の日米親善野球でした。
来日したアメリカの大リーグ選抜チームと早稲田大学野球部が対戦した試合で、記念として日本初の始球式を実施。マウンドには早稲田大学の創始者でもある、あの大隈重信氏が立ちました
この重大な場面でバッターボックに入ったのは、早稲田大学の1番打者・山脇正治さん。
ところが大隈重信氏の投げたボールはストライクゾーンを大きく逸れた暴投になってしまいました。
山脇さんは「大隈大先生の球をボールにしてはいけない!」と、とっさに空振り
野球ではどれほどの暴投でもバットを振ればストライクと記録されるため、瞬時の判断でこのような行動に出たのです。
これ以降、始球式では投手役に敬意を表し、どのような球でもストライクにするためにバッターは空振りをするようになったと言われています。
この日本流の始球式はその後アジア各国にも浸透。今では本場アメリカでもときどき行われています。

罰則

始球式のボールを空振りするのは、打ち返して万が一ピッチャー返しになってしまったときに怪我をする可能性があるからというのも理由。
では打ってしまったら危険行為ということでペナルティがあるのかというと、特に罰則はありません
そのためときには打ち返す選手も。また空振りしたつもりが打ってしまった例や、キャッチャーと雑談していてボールを見逃してしまった例など、過去には珍プレーも発生しています。

【始球式】ホームランやヒットを打たれた人

とはいえホームランはかなりの力でスイングしなければなりませんから、安全のことも考えれば始球式でホームランを打つのはかなり難しいはず。
実際にそのような例はあるのでしょうか。

ホームラン

実はプロ野球公式戦の始球式でのホームランは、過去に1度だけありました
それは1996年6月27日の広島市民球場での広島対巨人戦。
始球式は元広島の名選手2人が務めました。
投手は金城基泰氏。広島では1974年に最多勝と最多奪三振のダブルタイトルを受賞し、その後南海で2年連続最優秀救援投手に輝いた名投手です。
そして打者はミスター赤ヘル、山本浩二氏
始球式で投げるボールは1球のみで、暴投でも空振りするものですが、金城氏の1球目が外角に大きく外れると、山本氏はなんと見送り。2球目を要求しました。
そして金城氏が投げた2球目を山本氏はフルスイングしてレフトスタンドへ放り込んでしまったのです。
しかも打った山本浩二氏は飛び上がって大喜び。球団マスコットのスライリーとグータッチをしてにこやかに引き上げていきました。

ヒット

始球式でのヒットは意外と多くあります。
さすがに女性アイドルのときには危険なため打たれることはまずありませんが、お笑い芸人や俳優、元プロ野球選手はよく狙われます。
中でも打たれることで有名なのは、サンドウィッチマンの伊達みきおさん
楽天の大ファンである彼は何度も始球式に登場していますが、毎回ヒットを打たれるのがお約束となっています。
また2009年5月8日に映画「ROOKIES-卒業-」のメンバーが登場した始球式では、日本ハムの稲葉篤紀選手佐藤隆太さんから見事なライト前ヒットを打ち、佐藤さんはマウンド横に崩れ落ちてしまいました。
さらに古い話では、2003年9月4日に漫画家の水島新司氏が登場した始球式で、「真剣勝負!」と投げ込んだ球をダイエーの柴原洋選手が打ち返し、三遊間を抜ける見事なヒットに。水島氏は「1球目は見逃すものだろ」と始球式らしからぬぼやき発言をしていました。
そして一般的に女性の球は打たないものですが、2016年4月5日には、神スイングで知られたグラビア・タレント稲村亜美さんの98km/hのストレートを日本ハムの陽岱鋼選手が打ち返し、センター前ヒットにしています。

まとめ

空振りするのがお約束の始球式。
むしろ打たれるのはレアケースだけに、稀にそういう場面が見られると球場は大いに盛り上がります。
とはいえ実際には打ってもらえる球を投げる方が難しいもの。
その意味では毎回打たれなければならない伊達みきおさんと、打たなければならないバッターのプレッシャーはかなりのものなのではないでしょうか。

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でかむ

でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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