野球やサッカー、バスケットボールなど、多くのスポーツに「リーグ」が存在しますが、このリーグ、ボウリングにもあることをご存知ですか?
ボウリングにはリーグが実は大量に存在。しかも場合によっては初心者でも参加可能で、「ボウリングの醍醐味はリーグ戦にあり」という言葉もあるのです。
ここではボウリング好きなら知っておきたいリーグ戦について解説します。
リーグ戦とは
リーグ戦は、決まったスケジュールで何度も同じメンバーが集まって総当たりで試合を行い、総合ポイントで順位を決めるものです。プロ野球やJリーグなども意味は全く同じ。
ボウリングの場合、登録している仲間が毎週1回などのスケジュールで集まって試合を行い、1シーズンで総当たり戦を競います。
趣味の仲間が集まる「クラブ」に近く、その中で順位を決めるリーグ戦を行うイメージです。基本的にボウリングを楽しみたい人の集まりですから、臆する必要はありません。
リーグ戦の形式
リーグ戦はボウリング場や所属のレッスンプロなどが主催している場合が多く、そうではない場合も会場にしているボウリング場のサイトや掲示板でメンバー募集をしていることが一般的です。
リーグの形式にはさまざまなものがあるため、参加する際には自分に合ったものを選ぶことになります。
開催日時と期間
リーグ戦の開催日時は、週一回の決まった時間ということが一般的。中には隔週開催や月1開催のリーグ戦もあります。
総当たり戦が多いため、期間はそのリーグの参加人数によって変わってきますが、10回、2ヶ月など区切りの良いところでシーズン終了としているリーグもあります。
試合形式
リーグ戦には大きく分けて個人戦を行なっているものと団体戦を行なっているものがあります。団体戦は2人チームのダブルス戦、3人チームのトリオ戦、4人チームのフォーメンなどがあります。
1度の試合では、2ゲームから4ゲーム行うのが一般的ですが、それ以上行うリーグもあり、ローカルルールを採用しているリーグもあります。
参加条件
誰でも参加可能というリーグが比較的多いのですが、「60歳以上限定」や、「女性限定」、「初心者教室の卒業者限定」などの条件がつくリーグもたくさんあります。
ハンディキャップ
参加者を幅広く募集するリーグ戦では、誰にでも優勝の可能性があるよう、ハンディキャップを設けていることが一般的。募集要項に「HDPC」または「H/C」と書かれていたらハンディキャップ制が採用されています。
リーグ戦で使われることが多いハンディキャップは「インディビデュアルハンディキャップ」略して「移動式HDCP」と呼ばれる形式。ベースとなるスコアの設定から自分のアベレージスコアを引き、これにあらかじめ決められているパーセンテージをかけて算出します。
例えば「200ベースの80%」と決められているリーグにアベレージ170の人が参加した場合、(200ー170)×0.8でハンディキャップは24です。
ハンディキャップがありますから、初心者や中級者でも勝負を楽しむことができます。
先投げ・後投げ
定期的に開催されているリーグ戦では、急な用事や体調不良で参加できないことも。しかしその場合には先投げ・後投げという便利な制度があります。
これは参加できない日の先や後の日にリーグ投球分を投げるというもの。そのスコアを提出すれば、リーグの結果に反映してもらえます。
先投げのみ可、または両方不可というリーグもあるため、確認が必要です。
参加費
リーグ戦の参加費は、優勝賞品やアフターパーティーの有無などで千差万別。ただしボウリング場にとっても毎週開催のリーグ戦は安定運営に繋がるため、普通にプレイする場合と比べても割安になっていることがよくあります。
リーグ戦に参加するメリット
料金も手頃で気軽に参加できそうなリーグ戦。
では「ボウリングの醍醐味はリーグ戦にあり」というほどのメリットはどこにあるのでしょうか?
勝負の楽しさ
レジャーボウリングから一歩進んで一人の練習を始めると、勝負相手が欲しくなるもの。
リーグ戦に参加すれば、毎週、競う楽しさを味わえます。しかもハンディキャップがあるので、熟練者に勝つことも。
この勝負の楽しさこそが最大の醍醐味です。
情報交換
リーグのメンバーと仲良くなれば、マイボールや小物について教えてもらえることも。
その日のレーンのオイルコンディションなど、一人では把握しにくい情報も共有して楽しむことができます。こうした情報交換が大きな魅力です。
またさまざまなプレイスタイルの人と接することで、新しい技術を身につけることもできます。
レベルアップへの意欲
最初は大きなハンディキャップをもらってプレイしていた人も、リーグ戦で試合を重ねていけば刺激を受けてレベルアップを目指すことに。
上達すればより上級者のいるリーグや大きな大会に参加する目標も見えてきます。
リーグ戦から競技ボウリングを目指し、プロになった人も大勢いるのです。
まとめ
一見ハードルが高そうなボウリングのリーグ戦は、実は簡単に参加できてメリットもたくさん。
興味を持った方はボウリング場のフロントやスタッフに質問すれば、参加の仕方などを丁寧に教えてもらえるはずです。
レジャーレベルを卒業してもう少し上手くなりたいと思ったら、リーグ戦への参加を検討してみるのも良いかもしれません。
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