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【ボウリング】投げ方は4種類!曲がるボールの軌道や特徴を解説!

ボウリングをやっていると、隣の上級者っぽい人のボールがすごく曲がってビックリ! という経験がある人は多いはず。

初心者憧れの曲がるボール。あれはいったいどう投げていて、どのような効果があるのでしょうか。

ここではボウリングの投げ方の種類を解説します。

ボウリングの投げ方|①ストレート

ストレートはその名の通り、まっすぐに進むボール。初心者はまずここから始めることになります。

ストレートの特徴

まっすぐなボールなので、初心者でも狙ったところに正確に行きやすいのが特徴。正確性に優れているので、特にスペアを狙うときには有効になります。

ストレートの投げ方

ストレートの投げ方のコツは、親指の位置。親指をピンの方向に向ける12時の位置で腕を振れば、素直な縦回転がかかり、ストレートになります。

あとはボールの重さを利用した振り子運動で、狙う方向にまっすぐに腕を振ること。この基本フォームは曲がるボールの場合も同じです。

曲がるボールの理由

ストレートに投げた方が正確なのに、なぜわざわざボールを曲げるのでしょうか。そしてどうしてボールは曲がるのでしょうか。まずはその理屈を解説します。

曲げる理由

なぜボールを曲げるかというと、ピンを全部倒すための最適な進入角度があるからです。

ストライクになるのは、右利きの場合、1番ピンと3番ピンの間のポケットと呼ばれる位置に当たったとき。このとき何が起こっているかというと、ドミノ倒しの要領で1番ピンが左後方の列を倒し、3番ピンが右後方の列を、中心部分をボールが倒しているのです。

このドミノ倒しがうまく起こらないとピンが残ることに。ストレートのボールで確実にストライクを取るには、わずか数ミリの精度で当たる必要があるのです。

一方、角度にして3度から6度ほどの曲がるボールでポケットに入ると、3センチ程度のズレでもほぼ確実にストライクに。そのため上級者は多少の精度を犠牲にしても曲がるボールを投げるのです。

曲がる理屈

ボールが曲がる理屈は、野球などの変化球と同じ。ボールの横回転の摩擦によるものです。ただし野球は空気との摩擦ですが、ボウリングはレーンとの摩擦であるところが大きな違い。

レーンには保護のためのオイルが塗られていて、その具合が曲がり方に大きな影響を与えます。多く塗られていると摩擦が少なくて曲がらず、少ないと摩擦が大きくなってよく曲がることに。

その塗り具合がレーンによって、また同じレーンの中でも位置によって、さらには時間帯によっても違うため、滑り具合を見極めることが必須になります。

ボウリングの投げ方|②フック

フックはほとんどストレートの軌道で進んできたボールが、ピンの手前で急に曲がる投げ方。こうなる理由は、レーンのピン側3分の1にはオイルが塗られていないからです。オイルがない部分で急に摩擦が増え、右利きなら左に、左利きなら右に曲がります。

フックの特徴

フックはほとんどストレートの軌道で進んでから急に曲がるため、比較的コントロールしやすいのが特徴。投げ方も覚えやすく、曲がるボールの基本となります。

フックの投げ方

基本のフォームはストレートと同じですが、リリースのときに手が少し内側に回転します。12時の位置にあった親指が10時に、6時の位置にあった中指と薬指が4時の位置になるイメージ。

その上で親指の力を抜き、中指と薬指でボールを送るようにリリースします。こうするとボールに斜め左の回転がかかり、フックボールになるのです。

また最初から親指を10時の位置にしたままの投げ方もあります。回転は少し弱まりますが、より簡単で安定する投げ方です。

ボウリングの投げ方|③カーブ

カーブはフックより大きな横回転がかかることで、オイルが塗られている部分でも曲がっていくボールです。

カーブの特徴

カーブの曲がる方向はフックと同じですが、最初から大きく曲がるのが特徴。ガターになる寸前まで来てから中央に向かってカーブしていきます。より深い角度になり、成功すればストライクが出やすい投げ方です。

ただし失敗すればガターになることも。またレーンのオイルに大きく影響を受けるため、その日のレーンコンディションをしっかり見極める必要があります。

カーブの投げ方

リリース直前にフックよりさらに手が回転し、親指が9時に、中指と薬指が3時の位置に。さらにリリースのときに親指の力を抜き、中指と薬指で指穴の右側をこするように投げます。

人によってはリリースのときに親指を完全に抜いてしまう人も。さらに初心者にはサムレス投法という投げ方もあります。これは最初から親指を穴に入れない投げ方。中指と薬指も第一関節まで入れるだけにして、投げるまでは手のひらでボールを支えます。

後ろにボールが飛んで行かないように肘を曲げて支えながらバックスイング。投げるときは手のひらからこぼすようにリリースします。

ボウリングの投げ方|④バックアップ

バックアップはフックやカーブとは逆向きに曲がるボールです。右利きならピンの手前で右に向かって曲がります。

バックアップの特徴

バックアップは狙って投げるのが難しいボール。安定しない上に手首に負担がかかり、プロでも投げる人はあまりいません。

実はバックアップは初心者の女性に多いボールです。手首が柔らかく力がないため、リリースのときに時計回りに手が回り、回転がかかってしまうのです。

意識していないのにバックアップになってしまう場合、手首を痛めることも。手が回転しないよう、直した方が良いと言われています。

まとめ

ボールの投げ方には4つの種類があります。フックやカーブを覚えればストライクの可能性がグッと上がるはず。

ただし注意しなければならないのは、ボウリング場に置いてあるハウスボールはストレート向きであるということ。誰でも使えるよう、内部の構造や表面の材質が曲がりにくいものになっているのです。

上級者はフックやカーブを投げる第1投用と、ストレートが投げやすい第2投用のマイボールを使い分けることも。曲がるボールを本格的に覚えたい人は、マイボールを作ってみてもいいかもしれません。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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