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【フェンシング】歴史(起源~現在)を解説!剣についても詳しく紹介

フェンシングはオリンピックの競技種目になっているため、聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?

また、2000年代に入ってから日本勢によるメダルの獲得も目立つようになり、確実に世界レベルに近づいています。

そのため、フェンシングについて詳しくなくても「ニュースで見たことある」「試合を見たことある」という方もいると思います。

今回の記事では、「フェンシングに興味があるけれど、どんな競技か分からない」「フェンシングについてもっと知りたい」という方に向けて、歴史や剣の種類について解説していきましょう!

フェンシングってどんな競技?

向き合った2人の選手が、「ピスト」という舞台の上で戦う競技のことをフェンシングと言います。

だいたいイメージがついていると思いますが、相手の身体を剣で突くと加点されるポイント制です。ちなみに、フェンシングの剣では切ることができません。

また、「フルーレ・エペ・サーブル」の3種目あります。

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フェンシングの歴史について

世界におけるフェンシングの歴史

最初に解説するのは、フェンシングの起源とされるヨーロッパを舞台にした世界の歴史についてです。

一体どのような歴史の変遷があったのか、一緒に見ていきましょう。

起源は中世ヨーロッパ

起源となるのは、中世ヨーロッパ(5〜15世紀)。フェンシングとは、その時代を生きた騎士たちの剣術に由来している競技です。

「名誉や身を守ること」が目的の騎士道として知られており、精神的な支えとなる道徳感を身につけていました。

日本の武士道のような精神が、中世ヨーロッパにもあったと考えるとイメージしやすいでしょう。

1750年、マスク開発による普及

中世ヨーロッパの武力として使われていた剣術でしたが、火薬を用いた武器の発展により、衰退の一途をたどりました。

しかし、騎士道が消え去ったわけではなく、競技として嗜むようになり、「フェンシング」が確立されることに。

その普及が拡大した理由として、1750年に開発された金網製のマスクが挙げられます。

それまでは剣で突くことによる危険性が懸念材料でしたが、マスクが作られたことによって安全性が確保され、フェンシングが広まったのです。

1896年、オリンピック正式種目へ

それから時を経て1896年、第1回近代オリンピックが開催されました。

その際、フェンシングは正式種目として選ばれただけでなく、現在においても途切れることなく毎回選出されています。

1914年、競技規則の統一

オリンピックの開催当初、実はルールなどが統一されていませんでした。

そのため、1914年に行われたIOC国際会議にて、フェンシングの競技規則が統一されることになりました。

この統一こそ、フェンシングという競技を国際的な立ち位置へと確立した出来事として、歴史に名を刻んだのです。

日本におけるフェンシングの歴史

武士道の精神を持っていたはずの日本で、なぜフェンシングが普及することになったのでしょうか?

その理由について考えながら、日本での歴史について見ていきましょう。

始まりは明治時代

陸軍戸山学校にて、フランス人教官によって伝えられたのが始まりだと言われています。

明治維新により、近代化への道を爆進していた時期の日本だったため、フェンシングで使われていた剣も受け入れられたと考えるのが妥当でしょう。

1932年、競技としての確立

1932年にフランスから帰国した岩倉具清氏によって、競技としてのフェンシングが確立されました。

慶応義塾大学と法政大学の学生を中心に教え、フェンシング部を設立させ、1936年には大日本フェンシング協会が創立

1940年に開催する予定の東京オリンピックへ向けて、日本フェンシングが出場できるように尽力を尽くします。

しかし、日本の出場が見送られた上に戦争の影響によって、東京オリンピック自体が未開催となりました。

1952年、オリンピックへ初参加

1952年に、やっとの思いで掴み取った日本フェンシングのオリンピック初出場。

出場が見送られようとも、めげずに諦めず活動を続けたと言われており、その活動が実を結んだ瞬間だったでしょう。

現代におけるフェンシング界

1964年の東京大会において団体で4位入賞を果たした後、日本フェンシング協会は選手を強化する取り組みを開始しました。

その結果、2008年に個人で銀メダル、2012年に団体で銀メダル、2021年では団体で金メダルを獲得するまでに成長しています。

フェンシングの剣には3種類ある!?

冒頭でも触れましたが、フェンシングには3種目あり、それぞれ剣の名前に由来しています。

よーく見てみると微妙に剣の形が違うことに気がつくと思います。

全長刀身重量
フルーレ剣110センチ90センチ500グラム
エペ剣110センチ90センチ770グラム
サーブル剣105センチ88センチ500グラム

フルーレ剣とエペ剣は同じ長さであり、サーブル剣は短い。そして、フルーレ剣とサーブル剣は同じ重さ、エペ剣が重いのが特徴です。
この数値を超えるような剣は使用してはならないという規定があります。

まとめ

今回はフェンシングの歴史と剣の種類について解説しましたが、いかがでしたか?

競技として意味をなしていなかった中世ヨーロッパから、1度は無くなりかけた剣術が、「フェンシング」という競技として確立されました。

日本刀が衰退したことを考えると、剣術がより多くの地域で嗜まれてきた文化だと言えるかもしれませんね。

そんな文化を守りつつ、競技として落とし込めることができたのは、フェンシング界における功績なのではないでしょうか?

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ごとうあきら

ごとうあきら

スポーツ好き主婦ライター

「野球」「サッカー」「テニス」「バレーボール」など、スポーツ全般が好きです。子どもにも運動好きになってほしいと思い、習い事はスポーツ系を選びました。主婦目線でスポーツの魅力を伝えていきたいと思っています!

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