フィギュアスケートは日本で知名度の高いスポーツであり、日本人選手の中には、オリンピックでメダルを獲得する選手が現れています。
また、世界でも実力を持った選手が多数存在しており、フィギュアスケートは日本だけではなく、世界でも注目を集めているスポーツです。
テレビではさまざまな大会が放送され、視聴する機会が多いですが、視聴者の中にはフィギュアスケートの技を詳しく知らない人もいるのではないでしょうか。
フィギュアスケートは、氷上での複数の技や表現力などの演技を評価されます。
今回はそんなフィギュアスケートの技の種類や特徴を詳しく紹介します。
フィギュアスケートの3種類の技
フィギュアスケートは競技者の演技を採点し順位を競うスポーツであり、採点される演技項目として、3つの種類があります。
以下がフィギュアスケートの3種類の技です。
・ジャンプ
・スピン
・ステップ
競技者は、「ジャンプ」、「スピン」、「ステップ」を演技構成に入れていきます。
フィギュアスケートはショートプログラム(SP)とフリープログラム(FS)に分かれ、それぞれのプログラムで演技構成を組まなければいけません。
演技時間はショートプログラムが2分40秒(±10秒)、フリープログラムが4分(±10秒)と異なりますので、それぞれのプログラムに合った技を入れていくのです。
競技者は2つのプログラムで3種類の技を音楽に合わせながら、氷上で演技します。
ジャンプ
フィギュアスケートのジャンプは6種類あり、踏み切り方が異なります。踏み切り方が難しいジャンプはより得点が高いです。
しかし、高得点の一方でリスクも高くなるため、失敗してしまうと大きく減点される可能性があります。
ジャンプの踏み切り方はエッジ(ブレードの氷が接している部分)とトウ(つま先)に分かれており、エッジで踏み切るジャンプは「アクセル」、「サルコウ」、「ループ」の3種類です。その一方、トウで踏み切るジャンプは「ルッツ」、「フリップ」、「トウループ」があります。
以下が6つのジャンプの難易度の高い順です。
・アクセル(最も難しい)
・ルッツ
・フリップ
・ループ
・サルコウ
・トウループ(最も簡単)
ジャンプは回転数によって、点数が大きく変わります。競技者は回転数とジャンプの種類を考えながら、練習や競技に取り組んでいくのです。
ただし、各プログラムで同じ種類のジャンプには回数の上限が決まっているため、規定回数内で複数の技を行わなければいけません。
そのため、競技者は1つのジャンプだけではなく、複数のジャンプを習得する必要があります。
近年、男女フィギュアスケートでは4回転ジャンプが主流で、多くの選手が高難易度の技に挑んでいます。
高難易度のジャンプが入った演技構成は、競技者の気迫や強い思いが伝わってきます。
また、各競技者のオリジナルの演技構成にも注目しましょう。
スピン
フィギュアスケートの基本的なスピンの種類は3つです。
3つの種類には「アップライト系スピン」、「シット系スピン」、「キャメル系スピン」があります。
以下がそれぞれのスピンの特徴です。
・アップライト系スピン・・・直立して回る
・シット系スピン・・・しゃがんだ状態で回る
・キャメル系スピン・・・上体と片足を氷と平行にしながら回る
スピンは基本的な3種類にバリエーションを加えることで、技の名前が決まります。
難易度は、さまざまな要素の組み合わせで変わってくるため、競技者はどのような組み合わせの演技にするのか、考える必要があります。
スピンは4段階のレベルに分かれ、数字の高い方が高得点です。
高得点を狙うためには、複雑な組み合わせかつ精度の高い演技が求められます。
ステップ
ステップは、エッジを上手く使い分けながらダンスやターンなどを取り入れて滑る技であり、競技者はエッジのさまざまな場所に体重をかけます。
この時、体重移動をスムーズに行わなければ、演技の出来栄えに大きな影響を与えてしまうのです。
また、決まった図形を描きながらステップを行うことで、採点対象に繋がります。
この採点要素は「ステップシークエンス」と言い、複数の評価項目からレベルが決まる仕組みです。
以下がステップシークエンスの評価項目です。
・回転(時計回り・反時計回り)の回数
・上半身の動き
・ステップとターンの回数
・切り替えのタイミング
ステップはフィギュアスケートの終盤で演技される機会が多いです。
競技者は疲れが出てくる状況でどのような演技ができるのか、注目されます。
多彩なステップは審査員だけではなく、観客も魅了します。
氷上のステップは競技者のセンスや練習の度合いで、見栄えが大きく変わってくるため、競技者はクオリティの高い演技を行い高得点を目指しているのです。
まとめ
フィギュアスケートは、複数の技や表現力を競い合うスポーツです。
ジャンプは6つの種類に分かれ、難易度ごとに点数が変わり、難易度が高いジャンプは高得点を獲得できますが、その一方で、技を失敗してしまうと大幅に減点されてしまうのです。
近年の男女フィギュアスケートは、ジャンプの高難易度化が進んでいますので期待大です。
今までの競技とはまた一味違うフィギュアスケートが今後は見られることになると思います。
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