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日本発祥のスポーツ5つをご紹介!意外と多かった!!

テレビでスポーツ観戦を楽しむ人は多い事でしょう。東京2020オリンピックや大相撲、野球中継をはじめとした大きな大会のみならず、高校生達の夢の舞台である甲子園、お正月の風物詩である駅伝を見ることを楽しみにしている人は少なくないのではないでしょうか。

今、日本には様々なスポーツが溢れています。サッカーや野球といったメジャーなものから、耳にすることの少ないマイナーなスポーツまで数多く存在しています。

一体この世界にはいくつのスポーツがあるのか、正直見当もつかないと感じる人は多いのではないでしょうか。そんな数多とあるスポーツの中には、日本で生まれて愛されているスポーツもたくさん存在しています。

日本の国技と言われるスポーツだけではなく、実は意外なものが、日本発祥の競技であったりするのです。

今回は、そんな日本生まれのスポーツのうちいくつかを抜粋してご紹介していきます。

土俵上の熱き戦い・相撲!

まずはお馴染み、日本の国技である相撲から。相撲の起源は古く、日本神話の時代から存在するのではないかとも言われています。

古事記の中でも、神々が相撲を使って勝敗を決めたという記述があります。特に有名なものは、建御雷神と建御名方神の話でしょう。

天照大御神に遣わされた建御雷神と、大国主神から指名を受けた建御名方神が、国譲りを賭けて力比べをしたという話です。この力比べ=相撲であったと言われており、最終的には建御雷神が勝利したとされています。

古事記が記されたのが720年であったと考えるなら、その歴史がいかに古く、昔から相撲が愛されてきたということがよくわかるでしょう。元々は神儀の意味が強かったところ、やがて武士の訓練から発展した競技として人々に愛されるようになります。

大相撲のルーツを作ったのが相撲大好き武将である、織田信長であったというのは有名な話です。
土俵の上で、まわしのみを身に纏って力と力でぶつかり合い、勝敗を決める競技である相撲。勝敗が短時間で決まり、素人目にもわかりやすく、放たれる技の数々は実に豪快。

長く人々に愛される競技になったのも頷けるところでしょう。

駆け引きが要求される競技・剣道!

もう一つ、日本ならではのスポーツがあります。それが剣道です。刀の出現からそのルーツは始まっています。武士たちが刀を持って戦うようになった戦乱の時代、いくつもの剣術の流派が生まれていきました。

江戸幕府が開府され、争いの少ない穏やかな時代が訪れたことにより、剣術は人を殺す技術から武士としての人間形成を目指す「活人剣」へと変化していきました。技術論のみでなく、生き方に関する心法まで広がっていったと言います。これが、現在の剣道に繋がる核となったと言えるでしょう。

しかし、剣を扱う競技ということもあり、世間の動きや政府の方針に大きく存亡を左右されたスポーツでもありました。明治維新の頃、新政府が設置され、武士階級が廃止となり帯刀が禁止。剣道も下火となっていきます。

その後、警視庁を中心に復活の兆しが見え始めるものの、第二次世界大戦での敗戦により日本は連合国軍の占領下におかれ、剣術をはじめとする武術の振興を図る全国組織として設立された大日本武徳会も解散されるなど、剣道は壊滅的打撃を被りました。

しかし、1952(昭和27)年に独立を回復し、いち早く全日本剣道連盟が結成されて復活のスタートを切ることとなったのです。まさに不死鳥のごとく、何度も蘇ってきたスポーツだと言えるでしょう。

防具を身に纏い、相手が“どこを打ってくるのか”“どんな隙を狙ってくるのか”を読み合って勝利することを目指すのが剣道です。一対一のサムライさながらの勝負であり、同時に技術と“思考の瞬発力”の両方が要求される競技と言えるでしょう。

その競技性から、学校の授業でも取り入れられ、老若男女問わず出来るスポーツとして広く愛されてきました。

貧しい学校でもできるように生まれた競技・ポートボール!

ポートボールという競技について、知っている人はどれほどいるでしょうか。小学校の授業でやったことがある、という人は聞いたことがあるでしょうし、逆に一度も学校で触れたことがないという人は聞き覚えのないスポーツだと思うかもしれません。

横文字の名前のため外国生まれなのかと思いきや、このスポーツはれっきとした日本生まれ日本育ちのスポーツなのです。

この競技は大阪府堺市で発祥し、現在も地域によっては小学校の授業で広く取り入れられています。発祥の地である堺市では、子ども会連合会の女子指定球技となっており、年に一回浜松市で全国大会が開催されているようです。

この競技はバスケットボールにそっくりですが、バスケットボールと違ってゴールするのは“ゴールマン”というポジションを務める選手となっています。設置されたゴール台の上にゴールマンが立ち、その選手にボールをパスしてキャッチすることで得点になるのです。

ただし、ゴールマンの前には敵チームの“ガードマン”というポジションの選手が立ち塞がっており、そのガードを突破しゴールマンにボールを渡す=シュートをしなければいけません。

元々は、バスケットゴールを買うお金のない貧しい学校でもできるように、と編み出されたスポーツであるポートボール。二つの特殊なポジションを加味した、バスケットボールとはまた違った戦略が要求される面白いスポーツの一つと言えるでしょう。

意外にも日本生まれ・ソフトテニス!

他にも、日本から始まった意外な競技があります。それがソフトテニスです。貴族のスポーツであるイメージが強いテニスの起源が、実は欧州ではなくエジプトにあったというのはご存知でしょうか。

とはいえ、元々は競技ではなく、宗教的儀式として“数人で球を打ちあう”という行為をしていたことが、壁画などから明らかになっています。

実際、スポーツとしてのテニスの原型は、フランス修道院の回廊で貴族が球の打ち合いを楽しんだことから始まっているようです。イギリス発祥と勘違いしていた人は多いのではないでしょうか。

では、ソフトテニスはどうでしょうか。意外にも、137年という長い歴史を誇るスポーツなのです。

明治初期、日本に近代テニス(ローンテニス)が伝来し、それを基本としてゴムボールを使用する日本特有のテニス(軟式テニス)として考案されたのが始まりでした。

当時、日本の体育界の先覚者とされていた坪井玄道氏らの手により、1884年(明治17年)、東京高等師範学校(現筑波大学)にて始まったものが起源であるとされています。1992年(平成4年)には、その名前が「軟式庭球」から「ソフトテニス」に正式に改められました。

現在、日本ソフトテニス連盟は、この競技の国際化に力を入れているようで、1956年(昭和31年)からはアジア選手権大会を開催しています。

この競技が硬式のテニスと同じように世界に広まり、いずれオリンピックの正式種目になる日もそう遠くはないのかもしれません。

砂浜での攻防・ビーチラグビー!

もとはビーチフットボールという名前だったこの競技も、日本生まれ日本育ちの競技の一つと言えるでしょう。5人対5人で戦うスポーツで、ラグビーとアメリカンフットボールを合わせたような特徴があります。

ただし、ラグビーやアメフトと比べると危険度は低く、タックルの代わりに相手をタッチすることで攻撃を止めることができるという特徴があります。

アメリカンフットボールを元に、1990年に考案されたビーチ・タッチフットボールを前身としたもので、さらに1993年に国際ビーチフットボール協会(IBFA)が発足するとともに、名前もビーチフットボールに変更されました。さらにその後、2013年4月には正式名称がビーチラグビーに改名されました。

この競技がアメフトやラグビーと違うところは、タッチで敵の攻撃を止めることのみならず、なんといっても砂浜にて競技を行う、ということでしょう。

一度でも海に行って砂浜を踏んだことのある人には想像がつくかと思いますが、砂の上で自由に動き回るには強靭な足腰と技術が必要になります。

安全なスポーツとして楽しめるものであると同時に、アメフトやラグビーとはまた違った技術や戦略も要求される、極めて興味深いスポーツです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。日本発祥のスポーツというからには、相撲や柔道、剣道や空手みたいに漢字の名前のついたものばかりだと思っていた、という人は多いのではないでしょうか。

メジャーなスポーツや文化を元に、今こうしている間にも私達の知らないところで新たなスポーツが誕生しているのかもしれません。

意外なルーツを持つスポーツ、まだ見ぬ新しいスポーツに思いを馳せてみるのもきっと楽しいことでしょう。



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初音

初音

おうちでまったり、頑張る人達を応援するのが好きです。

インドア派ですが、スポーツをはじめ頑張っている人達をおうちで応援してる系ライターです。子供の頃は水泳大好き少女でした。運動音痴だけどスポーツ見るのは大好きです!

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