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【高校野球】背番号の意味|ルールで決まっている?交代の場合は?

高校野球の背番号といえば、1番から18番というのが一般的でしたが、2023年の夏の甲子園で20番という背番号を見て驚いた方も多いのではないでしょうか?実はベンチ入りの枠が増えて20人になったのですが、ところでこの背番号にはどんな意味があるのでしょう?
今回は、高校野球の背番号が持つ意味を紹介。ポジションとの関係や控え選手の背番号の扱いなどについて、分かりやすく解説します。

【野球】背番号とは?

そもそも野球ではなぜ背番号をつけるのでしょうか?
実は野球の歴史が始まってからも長い間、背番号は使われていなかったのです。

80年以上背番号はなかった

野球の原型がほぼできたのは1846年といわれています。つまり今から178年前。アメリカでメジャーリーグが始まったのは1876年。メジャーリーグで初めて背番号をつけるチームが現れたのは1929年で、アメリカンリーグが背番号を採用したのは1931年、ナショナルリーグが採用したのは1932年でした。
つまり野球の誕生からの期間の約半分、86年間は背番号がないことが当たり前だったのです。

スコアカードで判別

では観客はどうやって選手を見分けていたのかというと、球場で販売されるスコアカードです。スコアカードを買うと選手ごとに番号が振られていて、スコアボードにはその番号が掲示されます。観客はスコアカードとスコアボードを見比べて選手を判別していました。当時の野球観戦ではスコアカードは必須のアイテム。球団にとっても大きな収入源となっていました。背番号の方が便利だと分かり導入が始まってからも、いくつかのチームはスコアカードの収入が減ることを嫌がって背番号の導入に反対したそうです。

高校野球で背番号が定着したのは1954年

日本の野球で背番号が採用されたのは、1931(昭和6)年の選抜大会でした。ところがこれは1回限りで定着せず、また背番号なしの時代が続きます。背番号が本格的に初採用されたのは、1954年の第36回全国高等学校野球選手権大会からでした。

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【高校野球】背番号の意味

ではいよいよ本題。高校野球の背番号にはどのような意味があるのかを解説しましょう。高校野球の場合、背番号は基本的にポジションを表しています。

高校野球の背番号とポジション

高校野球の背番号とポジションは、以下のように対応しています。

背番号ポジション
1投手(ピッチャー)
2捕手(キャッチャー)
3一塁手(ファースト)
4二塁手(セカンド)
5三塁手(サード)
6遊撃手(ショート)
7左翼手(レフト)
8中堅手(センター)
9右翼手(ライト)

この番号は、ダブルプレーのときなどによく使うものと同じ。「6、4、3のダブルプレー」といったら、ショート(6)がキャッチし、セカンド(4)に送球してアウト、さらにファースト(3)に送球してダブルプレーということです。

背番号はルールで決まっている?

このような高校野球の背番号はルールで決まっているのでしょうか。決まっているなら、例えば5番(サード)の背番号をつけた選手がショートを守ったらルール違反になるのでしょうか?
結論をいうと、高校野球の背番号とポジションの関係はあくまでも慣習で、規則で定められてはいません。つまりポジションと無関係に背番号をつけても別に問題はないということ。実際に選手起用の都合でポジションと番号がずれることはよくあります。
しかしこれまでの慣習を尊重し、ほとんどのチームがとりあえずはレギュラーポジションに合わせた背番号をつけるようにしています。

【高校野球】控え選手の背番号

1番から9番までがレギュラーの背番号なら、控え選手の背番号はどのように割り振られているのでしょうか?
これは控え選手のポジションをどのような割合にするかで変わってきます。以下、よくある例をご紹介しましょう。

控え選手のパターン①

控え選手の背番号は10〜20。ピッチャーの控えは2人ということが多く、その場合以下のような関係になります。

背番号控えのポジション
10・11投手(ピッチャー)
12捕手(キャッチャー)
13一塁手(ファースト)
14二塁手(セカンド)
15三塁手(サード)
16遊撃手(ショート)
17左翼手(レフト)
18中堅手(センター)
19右翼手(ライト)
20チームにより異なる

控えのピッチャーが10番と11番を使えば、残りは基本的に対応するポジションの背番号に10を足しただけになります。
これなら控え選手のポジションも分かりやすくなりますね。
ただし各ポジションに1人ずつ控え選手が必要ではないチームなら、どこかでずれることになるはずです。

控え選手のパターン②

最近はピッチャーの控えが3人キャッチャーの控えが2人などということもよくあります。
そのような場合は、例えばこのようになります。

背番号控えのポジション
10・11・12投手(ピッチャー)
13・14捕手(キャッチャー)
15一塁手(ファースト)
16二塁手(セカンド)
17三塁手(サード)
18遊撃手(ショート)
19・20外野手

これはあくまでも一例。控え選手の背番号は慣習もゆるいので、チームによってかなり異なってきます

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ピッチャーの背番号

以前の高校野球では先発完投型のエースピッチャーが背番号1番をつけ、10番や11番は控え投手という位置づけがはっきりしていました。
しかし球数制限もある現在では、ピッチャーは分業が当たり前。3人前後の投手が継投する戦術が一般化しています。そして対戦相手に合わせて背番号10番や11番の投手が先発することも珍しくありません。
その意味で1番=先発のエースという意味は薄れていますが、慣習的にのっとって今もチームで一番実力のあるピッチャーが1番をつけるのが一般的です。

まとめ

プロ野球の背番号とは違い、はっきりと意味を持っている高校野球の背番号。とはいえルールではなく慣習なので、そのうち甲子園にも、エース番号を18にするとか、ホームランバッターは1番にするなど、自由に割り振るチームが現れるかもしれませんね。

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