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【高校野球】ベンチ入り人数は20人?経緯や増加した背景を解説!

2023年夏の甲子園から、ベンチ入りの人数が増加する話が出ていることを知っていますか?
部員数の多い高校では、毎年のようにベンチ入りできない3年生が存在し、選ばれなかったことに涙する選手も少なくないでしょう。
ベンチ入り人数が増えることによって、背番号をもらえる選手が増えることは喜ばしいことですが、なぜ人数が変更されたのでしょうか?
そこで、今回の記事では、高校野球でベンチ入り人数が増加した経緯や背景も合わせて解説していきます。
興味のある方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!

高校野球のベンチ入りの人数は何人?

2023年夏の甲子園から、ベンチ入り人数を18人から20人へと変更することが決定しました。
なお、地方大会では20人のままで変更はありません。
これまではベンチ入りメンバーを2人減らし、甲子園出場の際は18人にしなければなりませんでした。
しかし、甲子園大会でもベンチ入りメンバーを20人のままでいけるならば、監督は苦渋の決断をしなくても済みますね。
また、選手やそのご家族も安心して甲子園へ送り出せるのではないでしょうか?

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高校野球のベンチ入り人数の経緯と増加した背景は?

今や100年以上の長い歴史を持つ高校野球。
高校野球は1915年から始まりましたが、時代が進むに連れてベンチ入り人数は徐々に増員されつつあります。
「ベンチ入り人数が変わっていたなんて、知らなかった!」なんていう方も中にはいるのではないでしょうか?
ここでは、高校野球のベンチ入り人数の経緯と増加した背景について一緒に見ていきましょう!

制限なし(1915年夏〜)

高校野球が始まった当初は、ベンチ入り人数に制限がありませんでした。
それもそのはず、第1回大会の参加校は10校のみだったのです。
だから、ベンチ入り人数に制限を設けなくても、大会として成立していたのでしょう。
長い歴史の中で最も多くの参加校数は2002〜2003年の4163校ですので、当然ですがその差は歴然です。
つまり、甲子園は時代が進むに連れて規模が拡大していった大会ということになります。

14人(1928年夏〜)

最初こそベンチ入り人数に制限を設けていなかったものの、監督と11人の登録選手には旅費と滞在費の支給がありました。
そのため、予算が少ない高校は11人のみで戦い、裕福で予算がとれる高校ではより優位に試合を進めるために数多くの選手をベンチ入りさせたと言われています。
このような不公平が生まれてしまったことを受け、1928年にベンチ入り人数に制限が設けられました。
その数は14人。私たちの感覚ではなんだか少ない気もしますが、当時11人の選手に旅費と滞在費を支給していたことを考えれば、妥当な数字のように思えますね。

15人(1978年夏〜)

1978年に参加校数が3000校を超えたことから、「49代表制」が導入されました。
現在では当たり前のことですが、47都道府県が参加できるようになったのです。
大会規模が拡大したことがきっかけで、1978年からは夏の甲子園からベンチ入り人数が15人となりました。
この頃にはもうすでに3000もの高校が夏の甲子園に参加していたことを考えると、野球がかなり普及していたことが分かりますね。

16人(1994年春〜)

1990年には参加校数が4000校まで増え、全国各地の高校がほとんど参加するほどの大会規模となりました。
また、この頃から投手の肘や肩への負担を軽減するために「投手複数制」を高野連が推進するようになったと言われています。
これらを考慮された結果、1994年の春の選抜大会からベンチ入り人数は16人へと増加しました。
それと、1996年には「男女問わずに記録員も1人のみベンチ入り可能」というルールが追加され、記録員に対する配慮もされるように。

18人(2003年夏〜)

2000年に入ってからは高野連だけでなく、世論でも選手の体調や健康管理に対して、ますます議論されるようになりました。
選手の負担を軽減するため、2000年の春の選抜大会からは延長戦が18回から15回までの打ち切りへと変更されました。
続いて、2003年の夏の甲子園からベンチ入り人数も18人に増加、2018年の春の選抜大会にはタイブレーク制度が導入。
立て続けに、選手の健康第一とする制度を導入するようになりました。

20人(2023年夏〜)

選手の負担軽減の流れを受け、2020年春の選抜大会に「1週間の投球数は500球まで」という投手の投球制限が設けられました。
ただ、投手の負担は軽減されたものの、投手層を厚くしなければならなくなったのです。
それでは逆に野手の負担も増えてしまう可能性も否めないということで、2023年の夏の甲子園では20人へと増員されました。

まとめ

今回の記事では、高校野球のベンチ入り人数の増加した経緯や背景について解説しました。
高野連では選手の体調や健康を第一に考えた結果、増員する決定を下しました。
ただ単に選ばれる選手が増えることも嬉しいですが、やはり選手が安心して投げられる環境を作ることこそ、今の時代には必要不可欠なのかもしれません。
あなたもベンチ入り人数の増加について、今一度考えてみてはいかがでしょうか?

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ごとうあきら

ごとうあきら

スポーツ好き主婦ライター

「野球」「サッカー」「テニス」「バレーボール」など、スポーツ全般が好きです。子どもにも運動好きになってほしいと思い、習い事はスポーツ系を選びました。主婦目線でスポーツの魅力を伝えていきたいと思っています!

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