どこよりも熱くお届けするスポーツコンテンツ

NEW POST

スポスルマガジンの最新記事

スポーツ豆知識

【高校野球】バット規定一覧|飛ばないバットになる経緯も徹底調査!

時代の流れに合わせてルールの改正が多い高校野球ですが、あなたはバットの規定が変わることについて知っていますか?
実は、2022年に「飛ばないバット」を使用するようルールが変わりました。
そこで、今回の記事では高校野球におけるバットの規定について、経緯も含めて徹底的に調査していきたいと思います。
選手だけでなく、高校野球ファンなら知っておきたいルールですので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

高校野球で新たに規定された「飛ばないバット」って何?

「飛ばないバット」とは、低反発バットのことです。
これまで主流だった金属バットよりも細く、木製バットに近いバットとなります。
2021年より高野連にて検討され、2022年から2024年までの間に低反発バットへ完全移行するとのことです。
ボールが当たればある程度飛ぶ金属バットと違い、低反発バットはきちんとバットの芯でボールを捉えないと飛ばない仕組みになっています。
そのため、バッターの技術力が向上するのではないかと言われており、低反発バットに対して期待する声も。

【関連記事はこちら】⇩
【高校野球】グローブ規定について|色・紐・刺繍の制限について!
【高校野球】甲子園での名勝負「ベスト10」は?

高校野球で「飛ばないバット」が規定された経緯は?

「よく飛ぶバットの方がいいはずなのに、なんで飛ばないバットにするんだろう」と感じた方もいるのではないでしょうか?
ここでは、高校野球でなぜ規制改正したのかについて、理由を3つご紹介していきましょう。

①ピッチャーの怪我を防止するため

「よく飛ぶ」ということは、打球の速度も比例して速くなります。
外野の頭上を越えるような打球の場合は、いくら速くても構いませんが、ピッチャーライナーはどうでしょう?
キャッチャー以外でバッターに1番近いのはピッチャーです。
金属バットの速い打球を避けられずに怪我をしてしまう可能性があるため、「反発性能を抑えよう」とのことで低反発バットが提案されました。

②ピッチャーの負担を軽減させるため

2020年から、負担軽減のために「ピッチャー1人につき1週間500球以内」という投球制限が課されるようになりました。
それと同様、当てやすく芯の広い金属バットも見直される形になったのです。
低反発バットにすることによって、変化球のバリエーションを無理に増やさなくても打ち取れる可能性が高くなり、結果的にピッチャーの負担を減らせます。

③投打のバランスを取るため

バッターが有利な状況を作らないためにも、低反発バットによる投打の均一なバランスを図っています。
また、腕・手・肩を酷使するピッチャーをやったことで、2度と野球ができなくなるような選手を1人でも減らそうという意図もあります。

高校野球におけるバットの歴史

2024年に低反発バットへ完全移行しますが、それ以前はどのような変遷をたどってきたのでしょうか?
ここでは、木製バットが使われていた頃から「飛ばないバット」に規定された年までの歴史をご紹介していきましょう。
高校野球のバットに関する歴史を知ることによって、投手戦の見方も変わってくるかもしれませんね。

1973年以前(木製バットのみ)

1973年までは木製バットが主流でしたが、デメリットとして、折れやすい点が挙げられていました。
そのため、「経済的に良くない」「野球はお金がかかる」というイメージにも繋がりました。

1974年(金属バットの使用)

木製バットのデメリットを補うためにも耐久性が高い金属バットが検討され、1974年には使用可能となりました。
ただ、当時は木製バットが主流だったため、金属バットの使用は徐々に広がりをみせたと言われています。

1991年(消音バットの開発)

1990年代にもなると金属バットが主流となりましたが、「キーン」という打球音が騒音問題や球審・捕手の難聴の原因に繋がると指摘されました。
そこで、1991年に消音バットが採用され、バットによる問題解消に努めることとなりました。

2001年(金属バットの重量義務)

2000年代に入ると金属バットも進化しており、軽量化に成功したものが数多く出回っていました。
強い打球を打てるようになったことで危険性が伴うと判断され、2001年に900g以上のバットのみ使用可能と規定されました。

2022年(「飛ばないバット」を新規定)

金属バットの重量化が義務付けられましたが、上記で述べたように安全面の考慮・ピッチャーの負担軽減などを理由に、低反発バットの導入が検討されました。
金属バットの使用が可能になった時とは違い、今回は2024年までに完全移行とのことです。
バットの重量化を義務付けるだけでなく、安全性に配慮しなければならない状態にまで、高校球児の技術力が上がっているということなのではないでしょうか?
その背景には、トレーニングや食生活によって体つきがたくましくなっていることが挙げられると思います。

まとめ

今回の記事では高校野球におけるバットの規定や経緯、歴史について調査しましたが、いかがでしたか?
低反発バットに移行されることによって、ひと昔前の木製バット時代に逆戻りしたような印象を受けたかと思います。
しかし、それも選手の安全面を考慮した上でのことですので、バットの規制改正は高校野球界において価値のあるルールになるのではないでしょうか。
ただ、乱打戦がなくなるのか、はたまた乱打戦を繰り広げるチームがあらわれるのか、今後の試合展開がどうなるのか気になるところですね。
これからも高校野球に注目していきましょう!

【関連記事はこちら】⇩
【コールドゲーム】点差や条件とは?高校野球以外も徹底調査!
【甲子園】歴代ホームラン数一覧|最高の本塁打もご紹介!



  • この記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
ごとうあきら

ごとうあきら

スポーツ好き主婦ライター

「野球」「サッカー」「テニス」「バレーボール」など、スポーツ全般が好きです。子どもにも運動好きになってほしいと思い、習い事はスポーツ系を選びました。主婦目線でスポーツの魅力を伝えていきたいと思っています!

  1. 【ジム】失敗しない選び方は5つ!各種類についてもご紹介!

  2. 【スポーツトレーナー】向いてる人とはどんな人?適性や必要な能力も

  3. 【スポーツトレーナー】種類別一覧|各仕事内容も詳しくご紹介!

PAGE TOP