サッカーをやったことがある人は自分がつけていた番号に思い入れがあるのではないでしょうか。
サッカーの背番号の歴史は20世紀初頭で、それまでは背番号という概念はありませんでした。
背番号が導入された当初、背番号は先発フィールドプレイヤーが1番〜11番をポジションごとでつけていましたが、現在は選手ごとで固定制を取り入れています。
そのため、背番号が時には選手の「第二の顔」として認識されることもあります。
そのチームのスター選手や中心選手がその背番号の象徴となることもあります。
背番号6番も例外ではありません。
今回は背番号6番について解説していきます。
背番号6番を背負う意味とは?
背番号6番にはどんな意味が込められているのでしょうか。
サイドバック
ブラジル代表では、4-4-2のフォーメーションが主流であり、背番号はポジションごとに固定されています。
そのため、ほとんどの場合、サイドバックの選手が背番号6番をつけています。
ブラジル代表の背番号6番と言えば、ロベルト・カルロスのイメージが強く、ポジションはサイドバックでした。
守備だけでなく、超攻撃型のサイドバックとして、ゴールを量産していました。
センターバック
ヨーロッパでは守備のスペシャリストであるセンターバックが背番号6番を背負う傾向にあります。
イタリアで活躍していたフランコ・バージがその代表例です。
選手の詳細は後ほど紹介します。
ボランチ
現代サッカーではディフェンダーでなく、ボランチの選手が背番号6番をつける傾向にあります。
守備としてピンチを救うだけでなく、攻撃時にはゲームメイクをしてチャンスを作り出す司令塔として活躍するポジションです。
日本代表の遠藤航選手が背番号6番をつけています。
ボランチだけでなく、センターバックもこなせる器用さがあり、マルチな才能を遺憾無く発揮しています。
背番号6番を背負う選手にはどんな特徴がある?
背番号6番を背負う選手にはどんな特徴があるのでしょうか。
ゲームメイクに長けている
背番号6番を背負う選手はゲームメイクに長けている選手が多い傾向にあります。
守備だけでなく、攻撃面でも躍動し、ゲームメイクでその試合を支配できる能力を持ち合わせています。
ボランチの選手は先の展開を予測し、ゴールまでの道筋をイメージしたプレーを選択する必要があります。
パスの正確性がある
背番号6番を背負う選手は正確なパスコントロールを持ち合わせる必要があります。
多くの場合、中盤にいるため、ボールの接触回数が多く、どこにパスを出すかでチャンスを作れるかどうかが決まります。
正確なパスをゴール付近に出して、チャンスを作り出す能力があります。
バランス感覚がある
背番号6番を背負う選手は、守備だけでなく攻撃でも活躍する必要があります。
いつどこにポジションを取ればいいのか、状況によって重点を変えることができるバランス感覚に優れた選手が多い傾向にあります。
背番号6番を背負ってプレーした選手
背番号6番を背負ってプレーした選手にはどんな選手がいたのでしょうか。
シャビ・エルナンデス
【個人プロフィール】
生年月日:1980年1月25日
出身地:スペイン
利き足:右足
プロサッカー歴:バルセロナB、バルセロナ、アル・サッド
タイトル・表彰歴:FIFAクラブワールドカップブロンズボール、バロンドール・ドリームチーム、リーガ・エスパニョーラ最優秀MF賞、UEFA欧州選手権最優秀選手賞、リーガ・エスパニョーラ最優秀新人選手賞、リーガ・エスパニョーラ最優秀スペイン人選手賞
現代サッカーにおける最強の背番号6番といえば、このシャビ・エルナンデスです。
代表チーム・クラブチームで中心選手として活躍し、世界No.1になりました。
背番号6番に必要な能力として先述したことを全てトップレベルで行うことができる選手です。
背番号6番・ミッドフィルダーだけでなく、史上最高のスペイン人選手と評されています。
バルセロナとスペイン代表で獲得したタイトルは31で、アンドレス・イニエスタに抜かれるまでは、スペイン人選手最多記録でした。
現在はFCバルセロナの監督を務めています。
フランコ・バレージ
【個人プロフィール】
生年月日:1960年5月8日
出身地:イタリア
利き足:右足
プロサッカー歴:ACミラン
タイトル・表彰歴:バロンドール・ドリームチーム、20世紀世界最優秀選手33位、バロンドール2位、コパイタリア得点王
現役時代全てをACミランでプレーし、ワールドカップ優勝に加えて、セリエA優勝を6度も経験したフランコ・バレージは長年背番号6番を背負ってプレーしました。
フランコ・バレージが背負った背番号6番は引退後に永久欠番として登録されました。
そのため、ACミランの背番号6番はフランコ・バレージが象徴となりました。
現役時代は、ディフェンダーとして恵まれているわけではありませんでしたが、的確な読みと戦術眼で活躍していました。
幾度となく、その鋭い読みで相手の攻撃の芽を摘み取り、鉄壁のDFラインをコントロールしていました。
そんな活躍もあり、20世紀の偉大なサッカー選手100人に選ばれることになります。
まとめ
今回はバランス感覚の優れたユーティリティプレイヤーである背番号6番について解説しました。
現在、日本代表では遠藤航選手が背番号6番を背負っていますが、今後どんな選手が背番号6番を背負い活躍するのか楽しみです。