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【メジャー】年金制度とは?支給額や実例を徹底調査!

メジャーリーグはすごい額の年金がもらえる、という話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

メジャーリーグでは年金によって悠々自適の余生が送れるとも言われています。

いったいどのような仕組みで、どれくらいの金額をもらえるのでしょうか?

今回は、興味深いメジャーリーグの年金制度について徹底調査しました。

【メジャー】年金制度とは

一般的な年金は、若いうちに収めたお金を元に年金機構などが運用し、老後に支給されるというもの。

これに対してメジャーリーグの年金は、選手会が運営しています。

そして選手が掛け金を全く払わないのが特徴

テレビ・ネットの放映権料などによる収入をメジャーリーグ選手年金基金に積み立て、それを年金としています。

年金制度誕生の背景

メジャーリーグの年金制度が始まったのは1968年

それ以前にはメジャーリーグの選手の平均年俸は1万9000ドルほどと低く、選手は球団に対して非常に弱い立場でした。

そのような中1965年に選手会が結成され、全米鉄鋼労連の辣腕エコノミスト、マービン・ミラー氏が会長に就任。
彼は選手会を世界最強の労働組合と呼ばれる組織に育て、選手に負担のかからない手厚い年金制度を確立したのです。

【メジャー】年金がもらえる条件

【メジャー】年金制度とは?支給額や実例を徹底調査!①

メジャーリーグの年金は、メジャーリーガーなら全員がもらえるものではありません。

受給資格を得るためには条件を満たす必要があります。

年金制度誕生の背景

まず必要な条件は、メジャーリーグの選手登録が43日以上あること。

アメリカにはマイナーリーグが8軍までありますが、メジャーに登録されないと資格を得ることはできません。

そして最低5シーズン、メジャー登録されていれば、受給することができます。

この場合、1年は172日間で計算。これより少ないとその日数に応じて減額されます。
メジャー登録されていれば試合に出場する必要はなく、故障者リストに入っていてもその間の日数はカウントされるのもポイントです。

とはいえアメリカのプロ野球の平均選手寿命は5.6年。
長期間メジャーに在籍し続ける有名選手がいることを考えれば、一般的な選手にとってメジャー在籍期間5年間は容易なハードルではありません。

【メジャー】年金がもらえる条件

【メジャー】年金制度とは?支給額や実例を徹底調査!②

メジャーリーグの年金は、満額になると毎年21万ドルが支給されます。

1ドル135円とすると2835万円!

満額となるのは、メジャー在籍年数が10年以上の選手で、その額はメジャーに在籍していた年数によって違ってきます。

・5年なら満額の50%(約1420万円)
・6年なら満額の60%(約1700万円)
・7年なら満額の70%(約1980万円)
・8年なら満額の80%(約2270万円)
・9年なら満額の90%(約2550万円)

受給の仕組み

年金は基本的に62歳から死亡するまでもらえる生涯年金
12分割で毎月支払われます。
満額受給なら毎月約235万円もらえる計算に。

また受給者の生死にかかわらず受給開始から10年間は年金を受け取れる「10年確定年金」も用意され、家族の年金もついてきます。

まさに手厚いとしか言いようのない内容です。

さらに、62歳まで待てないという人のために45歳、50歳、55歳、60歳から受給し始めることも可能

・45歳からなら年に約890万円
・50歳からなら年に約1220万円
・55歳からなら年に約1690万円
・60歳からなら年に約2430万円

早くもらい始めれば毎年の金額は減ってしまいますが、メジャーリーグを引退した元選手の中には45歳から受給し始める人も多いそうです。

終身医療保険

年金以外にもあるメジャーリーグの福利厚生としては終身医療保険があります。

こちらはメジャーリーグに1日でも選手登録されれば受けられるというもの。

マイナーリーグとは天と地ほども違う権利を得るために、多くの選手が必死にメジャーを目指しているのです。

日本の年金事情

【メジャー】年金制度とは?支給額や実例を徹底調査!③

一方で日本プロ野球の年金はどうなっているのでしょうか?

日本にも年金受給制度はありました
こちらはプロ在籍年数が10年以上であることが受給の条件。

1軍、2軍は問わず、コーチや監督の在職期間も含まれました。

受給は55歳からで、年額120万円。
死亡するまで受けられるというものでした。

しかし選手から一定の積立金を集めるというものだった上、想定していた運用益を実現できず、破綻状態に。

2011年に年金制度は廃止されてしまいました。

現在、1軍と2軍に10年以上在籍した選手には「支配下10年以上選手養老補助制度」が残っています。

その額は、55歳と60歳になったときに各50万円で、合計100万円
また選手が国民年金基金など国の年金制度に加入する場合、球団から補助金が毎年53.5万円まで支給されることになっています。

国民年金基金などに加入しなかった場合、日本のプロ野球選手の年金は国民年金のみ。一般的な自営業者と同じということになります。

まとめ

あらゆる年金の中でも世界最高クラスだとされるメジャーリーグの年金。

日本人の有力選手の多くがメジャーを目指す理由の一つが、実はこの年金であるとも言われています。

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