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【ラグビー】ハカの意味とは?ニュージーランドの伝統舞踊に迫る!

世界最強と言われているラグビーチーム「オールブラックス」が国際試合の前に行う儀式をご存知でしょうか。

この儀式は「ハカ(HAKA)」と呼ばれ、ニュージーランドのマオリ族が踊る民族舞踊でオールブラックスが1905年のイギリス遠征で初めて披露しました。

その絶大的な人気からラグビーファンはもちろん、ラグビーをあまり知らなくてもその存在は知っているという人もいるのではないでしょうか。

今回はそのハカについて詳しく追求していきます。

ラグビーでよく聞くハカって何?

ハカというのはマオリ族の戦士が戦いを前に手を叩き、足を踏み鳴らして自らの力を誇示することで、相手を煽る舞踊です。

マオリ族の伝説では、太陽神「タマ・ヌイ=テ=ラ」には2人の妻(冬の女神:ヒネ=タクルア夏の女神=ヒネ・ラウマティ)がいて、冬の女神のヒネ=ラウマティの産んだ息子、タネ=ロレが踊り出したものとされています。

その踊りをラグビーニュージーランド代表が戦いの前に自ら鼓舞するため行っています。

ニュージーランド代表オールブラックス

「オールブラックス」という愛称の起源は1905年から1906年にかけてブリテン諸島遠征を行ったニュージーランド代表チームを新聞がそう呼んだことからきているとされており、当時は「オリジナルズ」と呼ばれていました。

初めはそのバックス(ローマ神話の神)のような戦い方から「オールバックス」と呼ばれていましたが、次第に「オールブラックス」と呼ばれるようになります。

ユニホームは「オールブラックス」と呼ばれる前から黒を使用していたため、そこから来ているともされています。

オールブラックスはラグビーワールドカップ3回(最多タイ)、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(前身大会を含む)18回(史上最多)という国際大会での優勝歴があり、これまでに行われた試合の約4分の3に勝っているという偉業を成し遂げています。

その圧倒的な強さからニュージーランド代表のオールブラックスは世界最強と言われています。

オールブラックスのハカの種類

オールブラックスが披露するハカには2種類あり、1つ目が伝統的なハカである「カ・マテ(Ka mate)」と呼ばれるものです。

2つ目は、2005年8月28日に披露した新しいハカ「カパ・オ・パンゴ(Kapa o Pango)」と呼ばれるオールブラックスのために作られたハカです。

カパ・オ・パンゴ(Kapa o Pango)は「黒いチーム」という意味があります。

この2つを紹介していきます。

カ・マテ(Ka mate)

カ・マテ(Ka mate)は1810年に「ンガティトア部族長のテ・ラウパラハ」が踊ったものとされています。

テ・ラウパラハは敵に追われていて、地下の食料庫に逃げ込み隠れたとき、その後、這い出てみると目の前に人がいて「死」を覚悟しました。

しかし、その目の前にいた人が幸運なことにテ・ラウパラハと親しい部族の長でした。

その時、救出された喜びと感謝の気持ちを込めて踊ったとされるのがカ・マテです。

それをオールブラックスが1905年に初めて戦いの踊りとして取り入れました。

カパ・オ・パンゴ(Kapa o Pango)

カパ・オ・パンゴ(Kapa o Pango)は2005年8月28日に開催されたトライネイションズの対南アフリカ戦で新しく披露されました。

このハカはオールブラックスのために作られたもので、「黒いチーム」という意味があります。

このハカは最後に首を切るようなジェスチャーが含まれており、問題視されるようになりました。

この問題に対してオールブラックスは「相手の首を切る挑発的な意味ではなく、自らの首をかけて戦う意気込みを示すもの」と説明し、議論の末、現在も首を切るジェスチャーが継続されています。

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ウォークライ(War Cry)とは?

ウォークライ(War Cry)はハカを総称した名前で、ニュージランドの他にも様々な地域で存在しています。

各国のウォークライについて紹介していきます。

サモア代表の【シバ・タウ】

サモア代表のウォークライは「シバ・タウ(Siva Tau)」と呼ばれます。

シバ・タウは他のウォークライに比べて、リズミカルで動きも早いことが特徴的です。

青のユニホームがリズミカルさを強調しています。

トンガ代表の【シピタウ】

トンガ代表のウォークライは「シピタウ(Sipi Tau)」と呼ばれる戦闘のダンスです。

トンガ代表は真っ赤なユニホームで拳をフィールドに叩きつける動きや、振り上げる動きがあり、大迫力で人気があります。

2015年にイングランドで開催されたラグビーワールドカップでは、ニュージーランド代表オールブラックと対戦しました。

その時に、トンガ代表のウォークライである「シピタウ(Sipi Tau)」に対抗して、ニュージーランド代表の「ハカ」が披露され、かなりな盛り上がりを見せる1試合になりました。

フィジー代表【シビ】

フィジー代表のウォークライは「シビ(Cibi)」と呼ばれます。

2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップのvsオーストラリア戦でもキックオフの前に行われました。

横一線に並び、腰を落として雄叫びを上げながら前進していきます。

最後に全員でジャンプするのが特徴です。

ハカにおけるルール

ハカには暗黙の了解で決められているルールがあります。

そのルールは義務付けられてはいませんが、基本的にハカを受けるチーム側は肩を組んでジッと待つということが決められています。

このルールを破ると罰金に課せられる場合があります。

しかし、2011年ラグビーワールドカップのニュージーランド大会決勝戦でハカを受けるフランスがアウェイの中、ハカに対して闘争心剥き出しにハーフラインを超えました。

この行為でフランスは罰金を課せられたものの、覚悟の上で行ったと後に説明がありました。

その行為は今もラグビーファンの中で語り継がれています。

まとめ

今回はニュージーランド代表オールブラックスによって行われる「ハカ」について紹介しました。

あなたも生で見てみるとハカの大迫力に魅入ってしまうかもしれません。

まだ見たことがない人は是非、一度見てみてください。

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トシ

トシ

医療資格のあるスポーツ大好きズッコケ隊長

初めまして、大阪出身ズッコケ隊長のトシです!鍼灸師やアスレティックトレーナーの資格など保有しており、リハビリや健康・ダイエット指導をしております!スポーツは中学から「バスケットボール」をやっておりました!関西人の個性を活かして、おもしろおかしく楽しい記事をお届けしていきます!

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