どこよりも熱くお届けするスポーツコンテンツ

NEW POST

スポスルマガジンの最新記事

スポスル スポーツ辞典

スキューバダイビングの歴史・人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

人類は昔から海に潜る活動を行ってきました。食料として貝や魚などを収集していたと考えられています。

日本でも「海女」と呼ばれる人達によって、長い間素潜り漁業が行われてきました。海女は呼吸用の道具を付けないまま海に入り、サザエやウニ、ワカメなどを収集します。一説には、西暦285年から海女の存在が確認されているようです。

スキューバダイビングは、素潜りでの活動から範囲を広げるために始められました。水中用の呼吸器が開発されたことで、より長い時間潜ることを可能にしています。

今回は、スキューバダイビングの起源などについてくわしく解説しています。スキューバダイビングに興味がある人はぜひご覧ください。

スキューバダイビングの起源・歴史について

スキューバダイビングは、19世紀に行われたヘルメット式潜水器の開発が起源とされています。ヘルメット式潜水器は現在使われているものと形式が違いますが、長時間潜水できる道具として長らく利用されてきました。

その後、1943年にフランス海軍のジャック・イヴ・クストーが「アクアラング」という水中呼吸装置を開発したことで、現在のスキューバダイビングの形に近づきます。クストーは技術者のエミール・ガニアンと協力して開発に取り組みました。

この時開発されたアクアラングは世界初の自給式呼吸装置だったそうで、革新的な仕組みが長時間の潜水を可能にしました。

スキューバダイビング教育機関PADIの設立

スキューバダイビングの教育機関として代表的なのはPADIです。PADIは1966年に設立され、アメリカのカリフォルニアに本部を置いています。PADIは「Professional Association of Diving Instructors(ダイビングインストラクター専門家協会)」を略した名称です。

PADIはスキューバダイビングのライセンスにあたる「Cカード」発行や、教材の開発等を行ってきました。Cカードはこれまでに約2800万枚以上発行しており、スキューバダイビングの発展に貢献しています。

PADIはスキューバダイビングの教育システムの開発にも意欲的です。スムーズに学習できるような仕組みを理想として、2004年にオンラインで学べるeラーニングサービスもスタートさせました。

日本におけるスキューバダイビングの歴史について

日本でも、19世紀あたりからヘルメット式潜水器が利用されており、船の修復などで使われたという記録が残っているそうです。ゴム製の潜水服の製造も始まり、日本のゴム工業の始まりとしても注目されました。

また、日本では1913年頃に現在のものと同じ形式のマスク式潜水器が開発されました。この頃のマスク式潜水器は沈没船から金塊を引き上げることに貢献しています。

日本スキューバダイビング協会の設立

日本のスキューバダイビングの歴史において重要なのは「日本スキューバダイビング協会」の設立です。日本スキューバダイビング協会は1989年に、スキューバダイビング機器メーカーなどが集まった組織として設立されました。

スキューバダイビング業界の発展や安全性の向上を目指してさまざまな活動を行っています。

PADIの活動は日本でも

ライセンスの認定団体であるPADIは日本にも活動拠点を置いています。2020年までに200万人の日本人ダイバーを認定しました。

公式Webサイトでは、日本各地のダイビングスポットやダイビングショップの情報を掲載しており、初心者がダイビングを始めやすいように心がけています。

スキューバダイビングと関連のあるスポーツ

スキューバダイビングと関連のあるスポーツはフリーダイビングです。フリーダイビングの世界選手権に出場した中野敦さんは、趣味でスキューバダイビングを楽しんでいたという話があるほど2つは近しい存在です。

どちらも水中に潜るという点で共通していますが、フリーダイビングは呼吸装置を装着しないのが特徴になっています。

フリーダイビングには8つの種目があり、潜水時の深さを競うものや泳いだ距離を競うものがあります。

スキューバダイビングの人口について

日本のスキューバダイビング人口

レジャー白書の調査によると、日本のスキューバダイビング人口は2018年時点で約80万人でした。2015年では110万人の参加人口でしたが、2018年で大幅に減少しています。

アメリカのスキューバダイビング人口

アメリカでのスキューバダイビングの参加者数は、2020年時点で約259万人だったそうです。アメリカでも参加人口はやや減少しています。

スキューバダイビングのルールについて

国内では、スキューバダイビングは主に娯楽として楽しまれているため、競技としての細かいルールはありません。

スキューバダイビングの国際的な大会について

スペインなどのヨーロッパ諸国では、スキューバダイビングの国際大会が行われています。競技は50mのプールで行われ、指定の距離を泳ぐ速さを競います。チーム戦と個人戦の2種類があるそうです。

まとめ

この記事ではスキューバダイビングについて解説してきました。

スキューバダイビングの魅力は、やはり海の景色を楽しめるということでしょう。キレイな海を自分の目で見られる経験は他にはほとんどありません。

スキューバダイビングを始めるのはややハードルが高い印象ですが、ダイビングスポットによっては体験プランなども用意されています。プロのダイバーがサポートしてくれるので初心者でも安心です。

リゾート地への旅行に行く際は、スキューバダイビングを体験してみてはいかがでしょうか。



  • この記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
栗ぼー

栗ぼー

スポーツを分かりやすく伝えるWebライター

はじめまして!Webライターの栗ぼーです! スポーツの知識を分かりやすく伝えていきます! これまでにサッカーと陸上ホッケーをプレイしてきました!

  1. フリーダイビングとは?10種目の概要と日本・海外トップ選手を紹介

  2. スキューバダイビングの歴史・人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

PAGE TOP