フリーダイビングは呼吸装置を付けずに潜水をするスポーツです。フリーダイビングの中にもいくつか種類があり、潜水時間の長さを競うものや潜水の深さを競うものがあります。
また、フリーダイビングには海で行われる競技とプールで行われる競技があります。それぞれで開催される種目が異なるので、フリーダイビングを始める前には確認が必要です。
日本でもさまざまな場所で行われているフリーダイビングですが、トップ選手の活動を知っている人はあまり多くないと思います。
この記事では、フリーダイビングのトップ選手についてくわしく解説しているので、興味のある人はぜひご覧ください。トップ選手になる過程についても説明していますよ。
フリーダイビングの種目
フリーダイビングには10種目があり、海洋種目とプール種目に分かれています。それぞれの概要を説明していきます。
コンスタントウェイトウィズフィン(CWT)
コンスタントウェイトウィズフィン(CWT)は海洋種目です。
水中に設置されているロープに沿って、どれだけ深く潜れるかを競います。選手は足ひれを付けて潜水を行います。
コンスタントウェイトウィズバイフィン(CWTB)
コンスタントウェイトウィズバイフィン(CWTB)は海洋種目です。基本的なルールはCWTと同じですが、CWTBでは2枚に分かれた足ひれを使います。
コンスタントウェイトウィズアウトフィン(CNF)
コンスタントウェイトウィズアウトフィン(CNF)は海洋種目です。足ひれなどの器具を使わずに潜水の深さを競います。
フリーイマージョン(FIM)
フリーイマージョン(FIM)は海洋種目です。水中に設置されたロープを使いながら潜水の深さを競います。
ヴァリアブルウェイト(VWT)
ヴァリアブルウェイト(VWT)は海洋種目です。潜水の深さを競う競技ですが、潜る時にザポーラという器具を使うのが特徴です。
ザボーラを使いながら泳がずに潜水し、浮上時はロープを頼りながら海面を目指します。
ノーリミッツ(NLT)
ノーリミッツ(NLT)は海洋種目です。潜水の深さを競う競技ですが、潜水時と浮上時に使う器具に規定がありません。
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スタティックアプネア(STA)
スタティックアプネア(STA)はプール種目です。呼吸を止めている時間の長さが競われます。
ダイナミックウィズフィン(DYN)
ダイナミックウィズフィン(DYN)はプール種目です。水平方向に泳いだ距離を競う競技で、選手はフィンを使います。
ダイナミックウィズバイフィン(DYNB)
ダイナミックウィズバイフィン(DYNB)はプール種目です。基本的なルールはDYNと同じですが、DYNBでは2枚に分かれた足ひれが使われます。
ダイナミックウィズアウトフィン(DNF)
ダイナミックウィズアウトフィン(DNF)はプール種目です。足ひれなどの器具を使わずに、水平方向に泳いだ距離を競います。
フリーダイビングの日本のトップ選手
篠宮龍三
篠宮龍三選手はアジア記録の達成歴もある名選手です。2010年に、潜水の深さを競うCWTで、-115mの記録を打ち立てました。
同年に沖縄で開催された世界大会では、銀メダルを獲得しています。
中野敦
中野敦選手は2020年6月に開催された世界選手権に日本代表として出場した選手です。DYNB、DNF、STAの3種目で参加しました。
中野敦選手は20代からフリーダイビングを始めて、42歳ではじめての国際大会出場になります。
廣瀬花子
廣瀬花子選手はいくつもの日本記録・世界記録を持っている選手です。2022年1月には、東京で行われたDYNの記録会で216mの日本新記録を更新しました。
2021年には、国際大会のCWTで3位に入賞するなど、華々しい成績を残しています。
フリーダイビングの海外のトップ選手
アレクセイ・モルチャノフ
アレクセイ・モルチャノフ選手はロシアのフリーダイビング選手です。
アレクセイ・モルチャノフ選手はFIM・CWT・CWTBの3種目で世界記録を更新しました。
アレンカ・アートニク
アレンカ・アートニク選手はスロベニアのフリーダイビング選手です。CWT-114mの潜水を達成し、世界記録を達成しました。
アレッシア・ゼッキーニ
アレッシア・ゼッキーニ選手はイタリアのフリーダイビング選手です。FIMやCNFで世界記録を達成しています。
フリーダイビングのトップ選手になるまで
大会の参加資格を獲得する
フリーダイビングの正式な大会に参加するには、PADIが認定している資格が必要です。PADIが開催しているフリーダイビングプログラムを受講することで、資格を取得できます。
また、大会に参加できるのは基本的に18歳以上からです。保護者の同意があれば16歳以上からでも参加できます。
トレーニングをして実力をつける
トップ選手になるには熱心なトレーニングが必要です。フリーダイビングのスクールに入って、記録を伸ばすためのトレーニングを積みます。
記録会や大会に参加する
トレーニングで実力をつけたら記録会や大会に参加します。
また、大会で公式認定記録を取得するには、「日本フリーダイビング協会(JAS)」「AIDA International」への登録が必要です。
公式認定記録として好成績を残せば、世界大会への参加メンバーとして招集されるようになります。
フリーダイビングの選手寿命
フリーダイビングの選手寿命は他のスポーツと比べて長く、だいたい40歳くらいまで選手としてプレイできると言われています。
日本代表の中野敦さんも42歳ではじめて国際大会に出場しているので、40代でも活躍できる可能性は大いにあります。
海外には、60代で現役選手を続けている人もいるそうです。
フリーダイビングトップ選手のお金事情
フリーダイビングのトップ選手の多くは、他の仕事を続けながら活動しています。プロリーグ等はなく、賞金がある大会もほとんどないため、フリーダイビング一本で生活していくのは難しいです。
国際大会には賞金が用意されていますが、それでも数十万円程度しかないそうです。
まとめ
フリーダイビングのトップ選手について説明してきました。
フリーダイビングは選手寿命が比較的長いスポーツなので、年齢を重ねても現役選手としてプレイすることができます。
「海が好き」「泳ぐのが好き」という人は、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。
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