試合には背番号をつけてプレーする決まりがあり、チームスポーツではほとんどのスポーツでその決まりがあります。
サッカーも例外ではなく、背番号がついたユニフォームを着て試合に出る必要があります。
背番号はサッカーが始まったと同時に導入されていたわけでなく、20世紀初頭になってから導入されました。
背番号が導入された当初は、背番号1~11番を先発メンバーがポジションごとでつけており、ゴールキーパーを1番とし、前線になるにつれて大きい番号をつけていました。
背番号8番はどのポジションがつけ、どんな意味を持つのでしょうか。
代表的な選手も併せて紹介していきます。
背番号8番はどんな意味を持つ?
背番号8番はどんな意味を持つのでしょうか。
ミッドフィルダー
背番号が導入された当初は2-3-5のVフォーメーションが主流であり、背番号8番は5フォワードの右から2番目である「インサイドライト」のポジションの選手がつけていました。
現在は2-3-5のフォーメーションが変化してきており、そのインサイドライトにあたるポジションは「ミッドフィルダー」となっています。
現在はほとんどのプロリーグで背番号が固定制となったため、他のポジションの選手が背番号8番をつけることもありますが、以前の名残りでミッドフィルダーの選手が着ける傾向にあります。
特に「ボランチ」と呼ばれるゲームメイカーの選手が多い傾向にあります。
背番号8番の選手に求められる能力
背番号8番の選手に求められる能力とはどんなものがあるのでしょうか。
状況判断力
ボランチの選手はどのように攻撃を仕掛けるか、どのように守るのか、コート上の監督として判断を迫られることが多く、状況判断能力が大切になります。
ボランチの選手がゲームを支配することで、チャンスを作り出すことができます。
パスセンス
背番号8番の選手が攻撃の起点となり、パスの強弱など相手ディフェンダーを翻弄して攻撃の幅を広げられるパスセンスが大事な要素になります。
パスの幅が広いとダイレクトでチャンスに繋がるため、パスセンスはミッドフィルダー・ボランチにとって必要不可欠です。
運動量
中間地点にいるミッドフィルダー・ボランチは攻撃・守備ともに参加する必要があるため、豊富な運動量が必要です。
運動量の多いミッドフィルダーがいると、味方選手のボールを受けることが多くなるため、攻守ともに厚みが出て試合を有利に運ぶことができます。
背番号8番をつけてプレーした選手
背番号8番をつけてプレーした選手はどんな選手がいるのでしょうか。
アンドレス・イニエスタ
【個人プロフィール】
生年月日:1984年5月11日
出身地:スペイン
利き足:右足
プロサッカー歴:バルセロナB、バルセロナ、ヴィッセル神戸
タイトル・表彰歴:UEFA欧州最優秀選手賞、UEFA欧州選手権ベストイレブン、オンズドール、バロンドール、FIFAバロンドール、リーガ・エスパニョーラ最優秀攻撃的ミッドフィルダー、FIFAワールドカップベストイレブン、ゴールデンフット賞、Jリーグベストイレブン、Jリーグ優秀選手賞
アンドレス・イニエスタは元スペイン代表であり、世界最高峰のチームであるバルセロナに所属していた選手がJリーグクラブであるヴィッセル神戸に移籍したことで話題となった選手です。
移籍して翌年にクラブ史上初の天皇杯優勝に導くなど、活躍を見せています。
創造性豊かなパス能力を持ち、卓越したボールコントロールなどゲームメイカーとして背番号8番に相応しい能力を持ち合わせています。
フランク・ランパード
【個人プロフィール】
生年月日:1978年6月20日
出身地:イングランド
利き足:右足
プロサッカー歴:ウェストハム、スウォンジー・シティ、チェルシー、マンチェスター・シティ、ニューヨーク・シティ
タイトル・表彰歴:FWA年間最優秀選手賞、バロンドール投票2位
「ランプス」の相性で親しまれていたフランク・ランパードのポジションはミッドフィルダーであり、背番号8番をつけてプレーしていました。
ミッドフィルダーでありながら高い得点能力を持ち、チェルシーFCにおける歴代最多得点記録保持者です。
13シーズン所属したチェルシーでは、3度のプレミアリーグ優勝、クラブ初であるUEFAチャンピオンズリーグ優勝に貢献しました。
スティーブン・ジェラード
【個人プロフィール】
生年月日:1980年5月30日
出身地:イングランド
利き足:右足
プロサッカー歴:リヴァプールFC、ロサンゼルス・ギャラクシー
タイトル・表彰歴:PFA年間最優秀若手選手賞、UEFA年間最優秀選手、イングランドサッカー殿堂、UEFAチーム・オブ・ザ・イヤー、イングランド年間最優秀選手
イングランド出身でミッドフィルダーのポジションについていたスティーブン・ジェラードは背番号8番をつけてプレーしていました。
幼少の頃からリヴァプールFCのアカデミーで才能を磨き、1998年にトップチームデビューを果たしました。
その後、17年間リヴァプールFCでプレーし、中心選手として活躍しました。
2014年にアメリカ経済誌フォーブスでアスリート年収が公表され、サッカー選手の中で12位の年収でした。
現役時代は試合を支配するだけでなく、得点能力の高いミッドフィルダーとして活躍しました。
まとめ
今回は背番号8番をつけてプレーした選手について紹介しました。
背番号8番はコート上の司令塔としてゲームを支配するだけでなく、攻撃的なミッドフィルダーとして高い得点能力を持つ選手が多いことがわかりました。
今後どんな選手が背番号8番をつけてプレーするのか楽しみです。