どこよりも熱くお届けするスポーツコンテンツ

NEW POST

スポスルマガジンの最新記事

スポーツ豆知識

【ソフトボール】野球との違いを徹底解説!4つの違いを詳しく知ろう!

ソフトボールといえば、野球よりもボールが大きく、ピッチャーが下手投げすることが最も大きな違いと思われがち。

しかし実はより重要な違いは別の部分。それによって求められる技術も野球とは大きく異なっているのです。

ここでは、知ればソフトボールがもっと楽しくなる、野球との違いを解説します。

ソフトボールと野球の違い|①サイズ感

ソフトボールと野球ではボールの大きさが違いますが、それ以上にグラウンドの各サイズが違います。

グラウンドのサイズ

グラウンドの広さは、野球の場合、ホームから外野フェンスまでが76.2m以上。実際には甲子園の場合でライトレフトのフェンスまでが95m、センターのフェンスまでが118mとなっています。

それに対して、ソフトボールは男子が68.53m、女子が60.96m。両翼とセンターの差はありません。

つまりグラウンドはかなり狭くなっています。

マウンドからの距離

マウンドからホームベースまでの距離は、野球の場合は18.44m、ソフトボールは男子が14.02m、女子が13.11mとなります。

マウンドからの距離もかなり近くなっているのが違いです。

塁間の距離

塁間の距離は、野球の場合は27.431m、ソフトボールは18.29mとなります。

塁間距離は9m以上短いことになります。小学生などは、グラウンドサイズ、マウンドからの距離、塁間の距離のいずれもさらに短くなります。

ソフトボールと野球の違い|②塁間の距離

これらの中で、選手が「野球に比べて最もプレイに影響がある」というのが、塁間の距離。

グラウンドサイズは野球よりボールが飛ばないこと、マウンドからの距離は下手投げで速度が出にくいこともあって差が埋まりますが、塁間の短さに対してランナーが走る速度は同じだからです。

プレイのスピード感が違う

塁間が短いため、ソフトボールでは内野安打の数が野球より圧倒的に多くなります。野球では内野にゴロを打ったらほぼアウトになるのに対して、内野ゴロがほとんどクロスプレイに。

そのためソフトボールではバッターランナーが駆け抜けるときに接触を避けるダブルベースが設定されています。

それ以上に違うのは、内野の守備の技術。捕球後一瞬で投げなければセーフになってしまいます。
野球ではツーステップでの送球が基本ですが、内野の選手にはワンステップで投げる技術や、テイクバックを小さく取るスナップスローの技術が求められるのです。

捕球からの一瞬の送球によるクロスプレイ。スピード感あふれるプレイがソフトボールの大きな魅力になっています。

ランニングホームランが多い

内野安打と共にとても多いのがランニングホームラン。ダイヤモンド一周のタイムは野球の場合、プロで14秒台半ばなら最速レベルだとされています。

一方のソフトボールは速い選手なら11秒台。野球なら三塁打になっている時間でホームに悠々到達してしまいます。外野が少しでももたついたらランニングホームランという緊張感もソフトボールならではといえます。

リードがない影響

塁間が短いため、ソフトボールではランナーのリードは認められていません。ピッチャーの手からボールが離れるまでランナーは塁を離れられないため、野球にはあるような「ピッチャーの癖を盗む」といったような駆け引きは減ります。その代わりに絶対的な足の速さと駆け抜ける技術がより重要になるのです。

またリードがないことは守備にも大きな影響があります。投手からの牽制球がないため、投手は投球に、内野手は守備だけに集中できるのです。

ソフトボールと野球の違い|③バッティング

マウンドからの距離が近いのは塁間の距離よりは影響が小さいと書きましたが、もちろんゼロではありません。

時速120kmほどのソフトボールの投球は、体感的には野球の160kmに匹敵すると言われるほど。打ち返すためにはテイクバックでは足を上げず、上体とバットもあまり動かさずにコンパクトに振る技術が必要。

また野球の場合は上手投げなので投球は落ちてくる軌道になりますが、ソフトボールは下手投げから浮き上がるような軌道になります。しかも広いグラウンドで遠くに飛ばす野球と違って、鋭いゴロや内野手の頭を超えるような打球を求められるソフトボールではスイングもダウンスイングに近い軌道になります。

ソフトボールと野球の違い|④変化球

野球とソフトボールの大きな違いの一つが変化球。下手投げのソフトボールには独特な変化球がいくつか存在します。

その代表は、打者の手前で浮き上がってくる「ライズボール」です。

 

通常のライズボール

リリースでバックスピンをかけることで浮き上がってくるボールです。ストレートと同じ速さで投げた場合、体感ではより速く感じる上に浮き上がるので、ボールの下を振ってしまうことになります。

ただしバックスピンで軽い球質になるので長打が出やすいという欠点も持っています。

ローライ

低いコースから浮き上がってくるライズボールです。打者目線からは地面に着くように錯覚してしまうので見逃そうとするといきなり浮き上がってストライクになります。

チェンライ

チェンジアップのように遅いボールが手前で浮き上がるライズボールです。打たせて取るときに特に有効な変化球になります。

まとめ

求められる技術で見れば、ソフトボールと野球は似て非なるスポーツ。その違いがソフトボールの面白さにもなっています。

スピード感あふれるプレイや独特な技術。そして内野ゴロが実はエキサイティング!

違いを知るほどユニークなソフトボールの魅力をぜひお楽しみください。

【関連記事はこちら】⇩
【ソフトボール】歴史をひも解く!〇〇から派生したスポーツに迫る!
【ソフトボール】ルールは簡単!初心者でも分かるように徹底解説!



  • この記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
でかむ

でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

  1. 【パリオリンピック】バスケットボールの組み合わせや日程を解説!

  2. 【パリオリンピック】暑さと天気は?危険な熱波への対策もご紹介

  3. 【パリオリンピック】世界の注目選手|世界新記録が期待できるのは?

PAGE TOP