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【テコンドー】ルール一覧|特性や得点についても解説!

テコンドーは2000年のシドニー大会で正式採用されて以来、オリンピック競技として定着している人気スポーツ。

テコンドーの特性は拳も使いつつも足技を重視することで、「足のボクシング」とも呼ばれます。

とはいえ「足技を重視する」とは、いったいどういう意味でしょうか。

ここでは、テコンドーのルールとそのユニークな特性について解説します。

【テコンドー】ルールの基本

【テコンドー】ルール一覧|特性や得点についても解説!①

テコンドーは、朝鮮半島の古武術テッキョンと日本の松濤館空手などを融合して1955年に韓国で生まれた格闘技。

今や世界200ヵ国に普及しているこのテコンドーには、実は2つの団体、2つのスタイルがあります。

テコンドーの2つのスタイル

テコンドーの国際団体の1つは「国際テコンドー連盟」。

こちらは武道としての性格が強く、手足のみ防具を装着します。

そしてもう1つは「世界テコンドー連盟」。

手足だけでなく頭や胴にも防具を装着するのが特徴です。

「足のボクシング」と呼ばれ、スポーツテコンドーとしてオリンピック競技に採用されているのは、この世界テコンドー連盟のスタイル

そしてテコンドーでは主にプムセ(型)とキョルギ(組手)を行いますが、オリンピックに採用されているのはキョルギの方です。

そこでここからは世界テコンドー連盟のキョルギをご紹介します。

防具

世界テコンドー連盟のスタイルで使う防具は、オリンピックをはじめとした大きな大会では電子胴プロテクターと電子ヘッドギアになります。

これは攻撃の有効性や打撃の強さ、打撃部位の的確さなどが測定されるハイテク防具。

これによって技が明確に判定されます。

階級

多くの格闘技と同じく、テコンドーのキョルギも体重別で階級が分けられています。

オリンピックの階級は、以下の4段階です。

・男子:58kg級 68kg級 80kg級 80kg超級
・女子:49kg級 57kg級 67kg級 67kg超級

そしてその他の国際大会では、男子は54kg級から87kg超級まで、女子は46kg級から73kg超級まで、それぞれ8階級に分けられます。

競技場と試合時間

競技場は、一辺が3.3mの正八角形

試合は2分間・3ラウンドで行い、それぞれのラウンド間には1分間のインターバルをとります。

勝敗

試合中は打撃による加点と、反則による相手への加点を合計。

ルール上はノックアウトもあり、打撃によって倒れた後、審判による8カウントまでに立ってファイティングポーズをとれないとKO負けになります。

また反則による失格負けで勝負が決まることもありますが、どちらも起こることは稀。

多くの場合は3ラウンド終了した時点でポイントの高い選手が勝利となります。

ポイントが同点の場合は、ゴールデンポイントラウンドを実施。先にポイントした選手が勝利となる延長戦を行います。

【関連記事はこちら】⇩
【華麗】テコンドーの流れるような足技に注目!3つの魅力を解説!

【テコンドー】ルール 得点と反則

【テコンドー】ルール一覧|特性や得点についても解説!②

テコンドーの特性と言えるのが、ヒットした場所や技によってポイントが変わるということ。

胴と頭のプロテクターを攻撃した時に得点が入るのですが、そのポイントを見れば、テコンドーがなぜ足技を重視していると言われるのか、一目瞭然です。

得点

有効打のポイントは以下のようになります。

・胴プロテクターへの突き攻撃=1点
・胴プロテクターへの蹴り攻撃=2点
・胴プロテクターへの回転蹴り=4点
・頭部の得点部位への蹴り攻撃=3点
・頭部の得点部位への回転蹴り=5点

有効打となる突き(パンチ)攻撃はチルギと呼ばれる1種類で、ポイントは1点。しかも連続ヒットしても得点は増えません。

これに対して蹴り技は、アプチャギ(前蹴り)、ヨプチャギ(横蹴り)、ネリョチャギ(かかと落とし)、トルリョチャギ(回し蹴り)、ティットラチャギ(後ろ回し蹴り)、コロ・チャギ(掛け蹴り)と非常に豊富。

得点も蹴り技の方が圧倒的に高得点です。

特にティミョティトラチャギと呼ばれる頭部への飛び後ろ回し蹴りが決まると、一気に5点も入ります。

ちなみにテコンドーの得点の過半数は中段への回し蹴りです。

反則

テコンドーは防具をつけているとはいえ、フルコンタクトで行う格闘技。

安全のため、攻撃可能な部位はルールで厳密に定められています。

背中など体の背面や下半身への攻撃は禁止

攻撃は、胴体へは突きと蹴りの両方ですが、頭部は蹴りのみが可能です。

そして攻撃範囲だけでなくさまざまな反則も定められていて、反則には「キョンゴ(警告)」と「カムチョン(減点)」が宣言されます。

「キョンゴ」は0.5点で、「カムチョン」は1点。

相手のポイントとして加点されます。

選手は試合中に反則が4点に達すると失格負け

また主審の注意に選手が従わなかったときも主審は失格負けを宣言することができます。

キョンゴ

キョンゴに相当する反則には以下のようなものがあります。

・競技場の境界線から両足が出る
・敵に背中を見せる
・わざと転ぶ
・消極的な態度
・相手をホールドする
・腰から下を攻撃する
・頭突きや膝蹴り

腰から下への攻撃や頭突き、膝蹴りはひどい反則なのにキョンゴ(警告)となっていますが、これは偶然当たってしまった場合。

故意に攻撃した場合はカムチョン(減点)となります。

カムチョン

カムチョンになる反則には以下のようなものがあります。

・相手の蹴り足を手で押したり、絡め取ったりする
・倒れた相手を攻撃する
・「カルリョ(やめ)」の指示に従わず攻撃する
・拳で相手の顔面をわざと攻撃する
・不品行な言動や競技の進行の妨害

テコンドーはスポーツである以前に、礼節を重んじる武道。

危険な行為だけでなく、礼儀や品性にもとても厳しくなっています。

まとめ

「足のボクシング」と呼ばれているのはスポーツテコンドーでもある世界テコンドー連盟のスタイル。

その足技は、ルーツの一つである空手や国際テコンドー連盟との差別化によって磨かれたと言われています。

華麗な蹴り技を身につけたい方は、スポーツテコンドーに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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おおぱ!

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寝ても覚めてもスポーツ漬け

スポーツ一家に育ち、休日はテニスとランニング。空き時間はほぼスポーツ観戦。夢の中ではなぜかやたらといろいろなスポーツのプロ選手になっている夢中派執筆家です。皆さまにスポーツ愛を届けます!

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