テニスを始めたばかりの頃は、「どのポジションに立てばいいの?」「そもそもシングルスと何が違うの?」などと戸惑ってしまいますよね。
そこでこの記事では、テニスにおけるダブルスのルールやシングルスとの違いを解説します。
ルールを理解すれば、スムーズな試合運びができるでしょう。
テニスのダブルスとは
テニスのダブルスでは、1チーム2人のペアを作り試合をおこないます。
一般的に男子、女子同士のペアのことをダブルスと呼び、男女混合のペアで試合をすることをミックスダブルスと呼びます。
そのほかテニス以外にも、卓球やバドミントンなどでダブルスという表現が用いられます。
またダブルスでは、パートナーと戦略を立てながら試合を展開することが可能です。
ボレーが得意なパートナーには前衛に参加してもらう、ラリーが得意なパートナーには後衛でラリーをしてもらうなど、お互いの良いところや悪いところを補完しあえるのもダブルスの魅力です。
ダブルスのルール|シングルスとの違い
1人ならコート内を動き回る必要がありますが、ダブルスなら役割分担をしながら、テニスを楽しめます。
基本的なルールを押さえて、テニスをプレーしてみましょう。
コートの大きさ
ダブルスがシングルスと大きく異なる点は、コートの大きさ。
シングルスは縦が23.77メートル、横が8.23メートルと定められていますが、ダブルスでは横が10.97メートルとシングルスに比べて左右が1.37メートルずつ大きいのが特徴です。
とはいえ、ダブルスなので2人で守る範囲を考えると、1人あたりの面積はシングルスよりも少なくなります。
そのほかのラインはシングルスと変わりはありません。
細かなルールがわかりにくい場合は、シングルスよりもダブルスの方が使用する面積が大きいと覚えておきましょう。
ちなみにシングルスで使用するラインはシングルスライン、ダブルスで使用するラインはダブルスラインと呼ばれます。
サーブ
ダブルスでは、2対2の計4人でサーブを回します。1人ができるサーブは「ファーストサーブ」と「セカンドサーブ」の2回なので、通常のシングルスと違いはありません。
またサーブは1ゲームごとに相手と交代します。ゲームに参加する全員が平等にサーブをおこないますが、同じチームでどちらが先にサーブを打つかは自由に決められます。
サーブが得意なプレイヤーが先におこなえば、先制できる場合もあるでしょう。
タイブレーク(6対6のゲームカウント)になれば、はじめは1ポイントで交代。以降は2ポイントで交代しながら、ゲームを進めていきます。
レシーブ
シングルスと異なるのは、レシーブを直接受けないゲームポイントがあることです。
シングルスであれば、かならず1人の選手がレシーブを受けますが、ダブルスはペアのどちらかがレシーブを受けます。
レシーブに関してもサーブと同様にペアのどちらが受けるかを決められます。お互いの得意不得意を補いながら、戦略を立てれば、自分のチームに有利な試合展開ができるのもダブルスの特徴です。
サーブと異なる点はサイド(左右のフォーメーション)が1セット終わるまで、変更できないことです。相手のサーブを受ける側で失点または得点をした場合、左右は入れ替わらず、前後に移動します。
自分がレシーブをしていれば、パートナーは前衛のポジションに移動するのが基本です。
ダブルスの基本的な動き方・ポジショニング
ダブルスの基本フォーメーションは雁行陣と呼ばれ、地上から見上げるとアルファベットの「Z」のような形になっています。
初めはこの基本的なポジションを覚えましょう。
ダブルスではほかにも、オーストラリアン・フォーメーション、アイ・フォーメーションなどがあります。
オーストラリアン・フォーメーションでは、オーストラリアの選手がおこなったことからその名前が付けられました。
この場合、選手たちは同じサイドに固まって片方を開けるようなポジションです。
またアイ・フォーメーションは前衛がサーブ時に中央に寄って、しゃがみ込みます。
サーブが相手陣地に入ると、すぐに立ち上がり、ボレーを狙います。
意外と知らない?テニスのルール
これまで基本的なルールをご紹介しましたが、試合中にはイレギュラーなアクシデントが起こる場合もあります。
ここでは不慮のアクシデントにまつわるルールをご紹介します。
サーブ時の注意点
ダブルスでサーブを打たない場合は、味方コートのどの場所にいても良いとされています。ダブルスにさまざまなフォーメーションがあるように、相手を紛らわせるようなポジション取りをしても大丈夫です。
とはいえ、相手プレーの邪魔になるような位置は反則となる場合があるので注意しましょう。
プレー中の注意点
シングルスやダブルスにかかわらず、コート内に落ちているボールにボールが当たってもプレーは続行されます。
実際の国際的な試合では、ボールを回収するボールパーソン(ボールボーイ)がいます。しかし、大会の規模によっては参加している選手自身がボールを回収し、転倒防止や試合の妨害を防ぐことが一般的です。
ボールを踏んで捻挫することもあるので、コート内のボールは拾いましょう。
「まとめ」ダブルスのルールを覚えてテニスに取り組もう
ダブルスでは、シングルと異なり戦略的なプレーを楽しめます。
1人だと失点して落ち込む場合もありますが、ダブルスなら仲間と励まし合うこともできるでしょう。
本記事を参考にルールを覚えて、試合に挑んではいかがでしょうか。
【関連記事はこちら】⇩
・【テニス】サーブのコツは〇〇!正しい身体の使い方とは?
・テニスコートは5種類!それぞれの名前・特徴やプレーへの影響とは?