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【テニス】グランドスラムとは?日本人優勝者はどんな人?

グランドスラムとは、プロスポーツの主要な大会の優勝を独占すること。
有名なのはなんといってもゴルフとテニスです。
今回は、その中でもテニスのグランドスラムに注目。
グランドスラムと呼ばれる大会や、グランドスラム達成者、日本人の優勝者についても解説します。

【テニス】グランドスラムの大会

テニスでグランドスラムと呼ばれる大会は4つあります。
四大大会」ともいい、他の大会とは明らかに格が違う扱い。
どのような大会なのか、1年の開催時期順にご紹介しましょう。

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全豪オープン

毎年1月に開かれるのが全豪オープン
オーストラリアのメルボルンで開催される、南半球唯一の四大大会です。
第1回大会は1905年で、グランドスラムの中では最も歴史の浅い大会でもあります。
コートはハードコート。1987年までは芝のコートで行われていました。
1998年に会場がメルボルン・パークに移転した際、センターコートにはグランドスラム初となる開閉式の屋根を導入。天候に左右されにくい大会となりました。
ただし1月のメルボルンは酷暑でも有名。一流選手の多くは北半球で活動しているため体調管理が難しく、番狂わせが起こりやすい大会と言われています。

全仏オープン

5月末から6月初めにパリで開催される全仏オープンは、グランドスラムで唯一、クレーコートで行われる大会
1891年に第1回大会が開催され、1928年からは会場が現在のローランギャロスへと移りました。
コートの赤い土は実はレンガを砕いたもの。他のコートと比べてバウンド後の球速が遅くなるため一打で決めづらく、逆に足を滑らせながらの守備がしやすくなります。そのためラリーが続き、消耗戦になるのが特徴。
優勝するには体力・精神力ともにタフであることが求められます

ウィンブルドン選手権

日本では他の大会との並びで便宜上「全英オープン」と呼ばれることが多いウィンブルドン選手権6月末から7月初めにかけて行われるこの大会の本来の正式名称は「The Championships」です。
その名前からも分かる通り、四大大会の中でも最も格式があり、1877年開始という最も古い歴史を持つ大会でもあります。
ウェアは白一色など、伝統的な決まり事も。
さらにグランドスラム大会の中で唯一、芝生のコートを守り続けています。
天然芝のコートはバウンド後にボールが速度を落とさずに低く滑り、一発で決めやすいのが特徴。
そのためサーブ&ボレーの得意な選手が有利と言われています。

全米オープン

毎年8月後半から9月の初めにかけて開催される全米オープンテニスは、1881年に開催されたアマチュアの全米選手権が起源の大会。
会場はニューヨークの郊外、クイーンズ区にあるフラッシングメドウです。
センターコートは収容人数2万3771人という世界最大のテニススタジアム賞金も四大大会で最高額となっています。
コートは全豪オープンと同じくハードコート
ただし全米オープンのコートはハードコートの中でも特に速いサーフェスで、バウンド後の球速はウィンブルドンの芝にも劣らないと言われています。
そのため攻撃的なプレーの選手が有利ではありますが、クレーや芝生ほどには有利不利がないのも特徴。
誰が勝ってもおかしくない大会と言われています。

グランドスラムを達成した選手

ここで紹介した四大大会を1年間のうちに全て制すると、「年間グランドスラム」、
連続でなくても全ての大会で優勝すると「キャリアグランドスラム」を達成したと言われます。
ではこれまでに達成した選手は何人いるのでしょうか?

年間グランドスラム

年間グランドスラムを達成するのは非常に困難。
長い四大大会の歴史の中でも、男子2名、女子3名しか達成していません。
男子の年間グランドスラムは、アメリカのドン・バッジが1938年、オーストラリアのロッド・レーバーが1962年と1969年に達成しています。
一方の女子は、アメリカのモーリーン・コノリーが1953年、オーストラリアのマーガレット・スミス・コートが1970年、ドイツのシュテフィ・グラフが1988年に年間グランドスラムを達成
グラフは同じ年のソウルオリンピックでも金メダルを獲得し、史上唯一の年間ゴールデン・スラムを達成しています。

キャリア・グランドスラム

生涯で4つの大会を制するキャリア・グランドスラムは年間に比べればかなり簡単な気がしますが、それでも男子8名、女子10名しか達成していません。
男子のキャリア・グランドスラム達成者と達成した年は、以下の通り。

・フレッド・ペリー(イギリス)1937年
・ドン・バッジ(アメリカ)1938年
・ロッド・レーバー(オーストラリア)1962年
・ロイ・エマーソン(オーストラリア)1964年
・アンドレ・アガシ(アメリカ)1999年
・ロジャー・フェデラー(スイス)2009年
・ラファエル・ナダル(スペイン)2010年
・ノバク・ジョコビッチ(セルビア)2016年

ノバク・ジョコビッチは、年間グランドスラムではありませんが、2015年のウィンブルドンから2016年の全仏オープンまで4連勝しています。
一方、女子のキャリア・グランドスラム達成者と達成した年は、以下の通り。

・モーリーン・コノリー(アメリカ)1953年
・ドリス・ハート(アメリカ)1954年
・シャーリー・フライ(アメリカ)1957年
・マーガレット・スミス・コート(オーストラリア)1963年
・ビリー・ジーン・キング(アメリカ)1972年
・クリス・エバート(アメリカ)1982年
・マルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)1983年
・シュテフィ・グラフ(ドイツ)1988年
・セリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)2003年
・マリア・シャラポワ(ロシア)2012年

マルチナ・ナブラチロワは1983年のウィンブルドンから1984年の全米オープンまでなんと6連勝していますが、この時代は全豪オープンが12月年末開催で、年間最初の4大大会は全仏オープンでした。
ナブラチロワは1984年最後の全豪オープンでは準決勝で敗れたため、6連勝なのに年間グランドスラムを逃しています。

日本人のグランドスラム勝者

日本人でグランドスラム大会のシングルスを制しているのはただ1人。大阪なおみ選手です。彼女は2018年に全米オープンで日本人初のグランドスラム大会優勝を手にすると、2019年の全豪オープンも制覇。さらに2020年の全米オープンと2021年の全豪オープンも制しています。
対象をダブルスにも広げると、最初に優勝したのはウィンブルドンの混合ダブルスを1934年に制した三木龍喜選手
男子ダブルスでは1955年に宮城淳選手と加茂公成選手のペアが優勝し、1975年にはウィンブルドンの女子ダブルスで沢松和子選手が優勝しています。
さらに1997年には平木理化選手が全仏オープンの混合ダブルスで優勝。
杉山愛選手は1999年に全米オープンの混合ダブルスに優勝後、女子ダブルスで2000年に全米オープン、2003年には全仏オープンとウィンブルドンを制覇しています。
また対象を車椅子テニスに広げれば、日本のレジェンド国枝慎吾選手が男子唯一のキャリアグランドスラムを達成
しかも国枝選手は、ウィンブルドンに車椅子テニスのシングルスが加えられた2016年以前には、5度も年間グランドスラムを達成しています。
また女子ダブルスでは上地結衣選手が2014年に年間グランドスラムを達成
このように日本人選手もグランドスラム大会で大きな活躍を見せています。

まとめ

コートや気候などそれぞれに特徴があるテニスの四大大会。
大会によって有利なスタイルが異なるため、その違いを超えて勝つことはとても難しいと言われています。
それだけに全てを制した選手は永く讃えられることに。
いつか年間グランドスラムを達成する日本人が現れることもぜひ期待したいものです。

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スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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