季節によって、出かけたい場所や挑戦してみたいスポーツというものは変わってくるものと思います。
爽やかな晴れの日や、過ごしやすい気温の日が多ければ多いほど、室内のスポーツよりも屋外でのスポーツに興味を惹かれる人は増えるのではないでしょうか。
日本人が自分で挑戦する場合、特に好むとされるスポーツがウォーキングやマラソンだとされています。
同時に、ただ走るよりも、もっと遠くまで行くことができるツールがこの世にはあります。
自転車でのサイクリングです。
今回は、サイクリング初心者にもお勧めできるサイクリングコースのうち、関東を中心にご紹介します。
サイクリングを始める前に。
普段から自転車には乗っているけれど、スポーツとしてサイクリングを楽しんだことはあまりない、という人も少なくないことでしょう。
初心者がサイクリングを始める前にまず気にするべきことの一つが、用意する自転車の種類です。
遠くまで自転車で足を運ぶのならば、ママチャリよりもスポーツバイクが最適です。
軽いサイクリングであればママチャリでも特に問題はありませんが、コースによってはアップダウンがある場合もありますし(坂道もまた、サイクリングの醍醐味の一つなのです)、長距離を走るとなると疲労度にも差が出てくることになります。
スポーツバイクにもロードバイクやクロスバイクなど種類があるので、自分にあったものを事前に調べて購入するのが良いでしょう。
【関東】サイクリングコースその1|多摩湖自転車道(東京)
東京で一番長いサイクリングロードとして知られているのが、この多摩湖自転車道になります。
走行距離は約22kmほどであり、時速10kmで走った場合は約2時間で一周できるコースとなっています。
多摩湖周辺には少々アップダウンがある道があるものの、スタート地点から多摩湖までは道は極めて平坦であり、初心者でも比較的走りやすいとされています。
コースは“武蔵野新町5丁目~武蔵大和の直線コース”、“多摩湖一周コース”、“東村山駅~多摩湖一周コース”の3種類。
“武蔵野新町5丁目~武蔵大和の直線コース”は全長10kmほどで平坦な初心者向けのコースであり、6月頃には近くのあじさい公園で美しいあじさいを楽しむこともできるでしょう。
“多摩湖一周コース”は文字通り、美しい多摩湖の様子を楽しみながらぐるっと一周できるコースです。
こちらは約12kmであり、高低差が少なく走りやすいコースとされています。
最後の“東村山駅~多摩湖一周コース”の魅力は、なんといっても駅から最もアクセスが良いこと。
東村山駅の周辺にはレンタサイクルもあるので、自分で自転車を用意しなくても行って帰ってくることができます。
【関東】サイクリングコースその2|川越狭山自転車道(埼玉)
埼玉県は、サイクリングロードが非常に豊富だと言われています。
狭山自転車道もその一つ。
別名、入間川サイクリングロードとも言います。
入間川沿いの土手を走り、安比奈親水公園や狭山の市街地を通るという約40kmの、のどかなロードです。
なんといってもここの魅力は、季節ごとに様々な草花が楽しめるということ。
4月頃には豊水橋付近で芝桜が楽しめますし、6月〜7月頃には河川敷にネジバナが咲き誇ります。
9月中旬頃には昭代橋から本富士見橋の河川敷約約1.2kmに渡って彼岸花が美しく、春にもなると昭代橋付近など桜並木を楽しめる場所もあります。
また、トイレなどもきっちりと整備されているのが嬉しいところ。
無料駐車場はなんと約1,000台分も用意されており、都心から車でアクセスする方でも安心なのです。
【関東】サイクリングコースその3|荒川自転車道線(埼玉)
正式名称は、さいたま武蔵丘陵森林公園自転車道と言います。
荒川サイクリングロードと呼ばれることもあるようです。さいたま市浦和区~比企郡滑川町の区間で、距離は45.6kmと言われています。
自転車専用の道としてしっかり整備されているということもあって、初心者でも走りやすい道となっています。
このサイクリングロードは、ぜひお花見シーズンに行くことをおすすめします。
美しい桜並木を眺めながらのサイクリングは、格別だと評判です。
また、走った後には武蔵丘陵森林公園に寄って植物園などを楽しんで帰るのも良いでしょう。
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【関東】サイクリングコースその4|つくば霞ヶ浦りんりんロード(茨城)
“つくば霞ヶ浦りんりんロード”という可愛らしい名前のこの場所は、なんと全長180kmという驚きの長さを誇る、北関東有数のサイクリングロードとなっています。
こんな長い道を初心者が走れるの?と思うかもしれませんが、このサイクリングロードの魅力はなんといってもレンタル自転車や休憩所、さらにサイクルサポートステーションなどが充実しているということ。
初めての人でも安心して楽しむことができるコースとなっているのです。
水郷筑波国定公園に指定されている霞ヶ浦や水郷地域や筑波山地域など、豊かな自然や風景、そして歴史的・文化的資産をたっぷり見られるのが最大の魅力と言えるでしょう。
コースは大きく分けて“筑波山方面コース”と、“霞ヶ浦方面コース”の2種類あります。
1つ目の“筑波山方面コース”は、筑波山の絶景を楽しむことができるコースです。
旧筑波鉄道廃線敷を活用しており、車が通ることはありません。
休憩所となっているのは元駅舎なのだとか。
あちこちに点在するので、初心者であっても休みながら自分のペースで走ることができます。
2つ目の“霞ヶ浦方面コース”は、日本で2番目に大きな湖である霞ヶ浦をぐるりと回るコースになっています。
なんといっても、宝石のような湖面と爽やかな風を楽しみながら走るのは格別。
天気がいい日には湖の向こうに筑波山や牛久大仏が見えることもあるそうで、さらに沿線には地域の味を楽しめる食事スポットもあります。
【関東】サイクリングコースその5|井頭公園(栃木)
関東でのサイクリングスポットと言った時、やはり栃木県の井頭公園は外せないでしょう。
アスレチック、釣り堀、ボートなども併設されており、サイクリング以外でも楽しめるスポットが数多く存在します。
子供を連れた家族連れに人気の公園だと言えるでしょう。
サイクリングを行う場合も、レンタル自転車がありますから、自宅から自転車を持ち込まなくても楽しむことができます。
丘陵地に作られた溜め池を公園として活用しており、今まで紹介したコースと比べると平坦ではなく、アップダウンのあるサイクリングコースだと言えます。
ただ走るだけじゃなく、ちょっと刺激的なサイクリングが楽しみたい人向けかもしれません。
傾斜が急なところは相当の斜度となっているため、一部通行止めや自転車乗車禁止の区間があることに注意が必要です。
【関東】サイクリングコースその6|手賀沼自転車道(千葉)
手賀沼自転車道は、サイクリングする人にも、ランニングする人にも人気のスポットだと言えます。
もちろん、サイクリングロードとランニングロードで別れているため、ぶつかる心配なく安全に楽しむことができるそうです。
関東のサイクリングロードには非常に距離が長いものも多いですが、ここの場合は距離も17.5kmと短めでお手頃であり、アップダウンもかなり少ないそうです。
休憩所も充実しているので、初心者の方でも安心して挑めることから非常におすすめです。
道中は80%くらいが舗装されたサイクリングロードであり、残り20%くらいが広い車道とのこと。
車に気を使わず走ることができるのが強みです。また、ときどき野生の白鳥にお目にかかることもあるのだとか。
また、東京駅から常磐線で40分弱というアクセスの良さも魅力の一つ。
近くには温泉もあるので、サイクリングで疲れた後にはさっぱり汗を流して帰るのも良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
関東にはまだまだたくさんのサイクリングコースがあり、多くの自転車ファンを魅了し続けています。
時には少し遠出をして、爽やかな風と景色を楽しみながら走ってみるのも楽しいに違いありません。
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