テニスといえば4大大会のグランドスラムが有名ですが、どの大会でも賞金総額が徐々に増えていることを知っていますか?
「たくさん賞金が出ていそうなのに、なんで賞金総額が増えているんだろう?」と疑問に思いますよね。
そこで、今回の記事では、グランドスラムの中で最も歴史のある大会「ウィンブルドン」の賞金について、詳しく見ていきましょう。
ウィンブルドンの種目ごとの賞金一覧や賞金総額を踏まえた上で、増額した背景も一緒に触れていこうと思います。
「テニス選手がどのくらい賞金をもらっているか気になる」といった方にはぴったりの内容となっていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ウィンブルドンの賞金総額は?
ウィンブルドン2022の賞金総額は、4035万ポンド(67億7880万円)という過去最高額に。
また、男女シングルス優勝賞金は200万ポンド(3億3600万円)となり、本戦だけでなく予選や車椅子テニスまでも増額しました。
※2022年6月時点の為替(1ポンド=168円)で換算しています。
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ウィンブルドン賞金一覧
男女シングルス・ダブルス、混合ダブルス、車椅子テニスシングルス・ダブルスの賞金をそれぞれまとめているので、ウィンブルドン2022の賞金一覧を一緒に見ていきましょう!
男子・女子シングルス賞金
賞金額(ポンド) | 日本円換算 | |
優勝 | £2,000,000 | 3億3600万円 |
準優勝 | £1,050,000 | 1億7640万円 |
ベスト4 | £535,000 | 8988万円 |
ベスト8 | £310,000 | 5208万円 |
4回戦 | £190,000 | 3192万円 |
3回戦 | £120,000 | 2016万円 |
2回戦 | £78,000 | 1310万円 |
1回戦 | £50,000 | 840万円 |
男子・女子ダブルス賞金(ペア毎)
賞金額(ポンド) | 日本円換算 | |
優勝 | £540,000 | 9072万円 |
準優勝 | £270,000 | 4536万円 |
ベスト4 | £135,000 | 2268万円 |
ベスト8 | £67,000 | 1125万円 |
3回戦 | £33,000 | 554万円 |
2回戦 | £20,000 | 336万円 |
1回戦 | £12,500 | 210万円 |
混合ダブルス賞金(ペア毎)
賞金額(ポンド) | 日本円換算 | |
優勝 | £124,000 | 2083万円 |
準優勝 | £62,000 | 1041万円 |
ベスト4 | £31,000 | 520万円 |
ベスト8 | £16,000 | 268万円 |
2回戦 | £7,500 | 126万円 |
1回戦 | £3,750 | 63万円 |
車椅子テニス男子・女子シングルス賞金
賞金額(ポンド) | 日本円換算 | |
優勝 | £51,000 | 856万円 |
準優勝 | £26,000 | 436万円 |
ベスト4 | £17,000 | 294万円 |
ベスト8 | £12,000 | 201万円 |
車椅子テニス男女ダブルス賞金(ペア毎)
賞金額(ポンド) | 日本円換算 | |
優勝 | £22,000 | 369万円 |
準優勝 | £11,000 | 184万円 |
ベスト4 | £6,500 | 109万円 |
ウィンブルドン賞金総額推移(2007〜2022)
ウィンブルドンで男女の賞金が同額になったのが2007年。それ以降、ウィンブルドンの賞金総額は毎年増加傾向にあります。
その中でも2013年は40%以上の増額となり、「プロテニス界で史上最大の増額」と言われています。
なお、2020年は新型コロナウイルスの影響により大会は中止となりました。
年 | 賞金総額 | 増加率 |
2007 | £11,282,710 | 8.69% |
2008 | £11,812,000 | 4.69% |
2009 | £12,550,000 | 6.25% |
2010 | £13,725,000 | 9.36% |
2011 | £14,600,000 | 6.38% |
2012 | £16,060,000 | 10.00% |
2013 | £22,560,000 | 40.47% |
2014 | £25,000,000 | 10.82% |
2015 | £26,750,000 | 7.00% |
2016 | £28,100,000 | 5.05% |
2017 | £31,600,000 | 12.46% |
2018 | £34,000,000 | 7.59% |
2019 | £38,000,000 | 11.76% |
2020 | – | – |
2021 | £35,016,000 | -7.85% |
2022 | £40,350,000 | 15.23% |
なぜ賞金総額が増えているの?
ウィンブルドン主催者のAELTC会長、イアン・ヒューイット氏の言葉から考えられる「賞金総額が増えた背景」についてご紹介しましょう。
ウィンブルドンで賞金総額が増えている要因は以下の2点です。
① 大会にとって選手がいかに大切かを周知するため
②世界有数のスポーツイベントを提供し続けるため
ここでは、1つずつ詳しく見ていきましょう!
①大会にとって選手がいかに大切かを周知するため
ウィンブルドンという世界的に有名な大会だとしても、テニス選手がいないと大会そのものが成り立たなくなってしまいます。
また、スポーツの経済効果は計り知れないものであり、選手が私たち観客へもたらすのは、「楽しい」「嬉しい」「感動」などのさまざまな感情。
テニス選手ありきの大会であると同時に、大会にとって選手がいかに大切かを周知するため、賞金額に反映したということなのです。
②世界有数のスポーツイベントを提供し続けるため
世界中で人気のあるテニスですが、他のスポーツに引けを取らないくらい世界有数のスポーツイベントとして提供し続けたいという想いが主催者側にあります。
そのためには、テニス界をさらに盛り上げなければなりません。
だからこそ、「賞金を増やす」という働きによって、選手のモチベーションの向上を図っているのではないでしょうか?
また、プロテニス選手を志す若者や子どもたちにも、夢を与えるような目的もあるように感じますね。
まとめ
ウィンブルドンの種目ごとの賞金一覧や賞金総額の推移、増額した背景についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
世界的に活躍するプロテニス選手になれるのはひと握りとはいえ、各大会が賞金を増額する動きは、テニス界を盛り上げることにも繋がるでしょう。
時代に合わせたルールの改正だけでなく、今回ご紹介した賞金増額も、選手側を尊重するがゆえの働きなのかもしれません。
どの程度まで賞金総額が増えるのか、今後の楽しみ方のひとつになりそうですね。
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