終戦の翌年に始まった国体(国民体育大会)は、日本最大のスポーツの祭典。
毎年各都道府県の持ち回りで開催されています。
ではこれまで、どの都道府県が開催地となってきたのでしょうか。
今回は、国体の開催地一覧を調査。
大会の名称や今後の予定地も合わせてご紹介します。
【国体】開催地一覧
国体は基本的に1つの都道府県が開催地となりますが、実は第1回大会は今とはかなり異なる形でした。
夏季大会の水泳は兵庫県のプール、秋季大会は滋賀県の琵琶湖や京都府の競技場、大阪府の球場など、近畿の各地で開催。冬季大会は青森県での開催でした。
またその後には東北3県、四国4県による共催も。しかしすぐに1都道府県での開催が定着しています。
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開催地と名称一覧
初期の国体は基本的に都道府県の名称そのままの〇〇国体という名前でした。
しかしその後は工夫を凝らした名称をつけることが一般的に。
ここでは開催地と合わせて名称もご紹介します。
年 | 開催地 | 名称 | |
1 | 1946年 | 京阪神地域 | 近畿国体 |
2 | 1947年 | 石川県 | 石川国体 |
3 | 1948年 | 福岡県 | 福岡国体 |
4 | 1949年 | 東京都 | 東京国体 |
5 | 1950年 | 愛知県 | 愛知国体 |
6 | 1951年 | 広島県 | 広島国体 |
7 | 1952年 | 福島県 宮城県 山形県 | 東北3県国体 |
8 | 1953年 | 愛媛県 香川県 徳島県 高知県 | 四国国体 |
9 | 1954年 | 北海道 | 北海道国体 |
10 | 1955年 | 神奈川県 | 神奈川国体 |
11 | 1956年 | 兵庫県 | 兵庫国体 |
12 | 1957年 | 静岡県 | 静岡国体 |
13 | 1958年 | 富山県 | 富山国体 |
14 | 1959年 | 東京都 | 東京国体 |
15 | 1960年 | 熊本県 | 熊本国体 |
16 | 1961年 | 秋田県 | 秋田国体 |
17 | 1962年 | 岡山県 | 岡山国体 |
18 | 1963年 | 山口県 | 山口国体 |
19 | 1964年 | 新潟県 | 新潟国体 |
20 | 1965年 | 岐阜県 | 岐阜国体 |
21 | 1966年 | 大分県 | 剛健国体 |
22 | 1967年 | 埼玉県 | 清新国体 |
23 | 1968年 | 福井県 | 親切国体 |
24 | 1969年 | 長崎県 | 創造国体 |
25 | 1970年 | 岩手県 | みちのく国体 |
26 | 1971年 | 和歌山県 | 黒潮国体 |
27 | 1972年 | 鹿児島県 | 太陽国体 |
特 | 1973年 | 沖縄県 | 若夏国体 |
28 | 1973年 | 千葉県 | 若潮国体 |
29 | 1974年 | 茨城県 | 水と緑のまごころ国体 |
30 | 1975年 | 三重県 | 三重国体 |
31 | 1976年 | 佐賀県 | 若楠国体 |
32 | 1977年 | 青森県 | あすなろ国体 |
33 | 1978年 | 長野県 | やまびこ国体 |
34 | 1979年 | 宮崎県 | 日本のふるさと宮崎国体 |
35 | 1980年 | 栃木県 | 栃の葉国体 |
36 | 1981年 | 滋賀県 | びわこ国体 |
37 | 1982年 | 島根県 | くにびき国体 |
38 | 1983年 | 群馬県 | ☆あかぎ国体 |
39 | 1984年 | 奈良県 | わかくさ国体 |
40 | 1985年 | 鳥取県 | わかとり国体 |
41 | 1986年 | 山梨県 | かいじ国体 |
42 | 1987年 | 沖縄県 | 海邦国体 |
43 | 1988年 | 京都府 | 京都国体 |
44 | 1989年 | 北海道 | はまなす国体 |
45 | 1990年 | 福岡県 | とびうめ国体 |
46 | 1991年 | 石川県 | 石川国体 |
47 | 1992年 | 山形県 | べにばな国体 |
48 | 1993年 | 香川県 徳島県 | 東四国国体 |
49 | 1994年 | 愛知県 | わかしゃち国体 |
50 | 1995年 | 福島県 | ふくしま国体 |
51 | 1996年 | 広島県 | ひろしま国体 |
52 | 1997年 | 大阪府 | なみはや国体 |
53 | 1998年 | 神奈川県 | かながわ・ゆめ国体 |
54 | 1999年 | 熊本県 | くまもと未来国体 |
55 | 2000年 | 富山県 | 2000年とやま国体 |
56 | 2001年 | 宮城県 | 新世紀・みやぎ国体 |
57 | 2002年 | 高知県 | よさこい高知国体 |
58 | 2003年 | 静岡県 | NEW!!わかふじ国体 |
59 | 2004年 | 埼玉県 | 彩の国まごころ国体 |
60 | 2005年 | 岡山県 | 晴れの国おかやま国体 |
61 | 2006年 | 兵庫県 | のじぎく兵庫国体 |
62 | 2007年 | 秋田県 | 秋田わか杉国体 |
63 | 2008年 | 大分県 | チャレンジ!おおいた国体 |
64 | 2009年 | 新潟県 | トキめき新潟国体 |
65 | 2010年 | 千葉県 | ゆめ半島千葉国体 |
66 | 2011年 | 山口県 | おいでませ!山口国体 |
67 | 2012年 | 岐阜県 | ぎふ清流国体 |
68 | 2013年 | 東京都 | スポーツ祭東京2013 |
69 | 2014年 | 長崎県 | 長崎がんばらんば国体 |
70 | 2015年 | 和歌山県 | 紀の国わかやま国体 |
71 | 2016年 | 岩手県 | 希望郷いわて国体 |
72 | 2017年 | 愛媛県 | 愛顔つなぐえひめ国体 |
73 | 2018年 | 福井県 | 福井しあわせ元気国体 |
74 | 2019年 | 茨城県 | いきいき茨城ゆめ国体 |
75 | 2020年 | 鹿児島県(中止) | 燃ゆる感動かごしま国体 |
76 | 2021年 | 三重県(中止) | 三重とこわか国体 |
77 | 2022年 | 栃木県 | いちご一会とちぎ国体 |
特 | 2023年 | 鹿児島県 | 燃ゆる感動かごしま国体 |
78 | 2024年 | 佐賀県 | SAGA2024 |
79 | 2025年 | 滋賀県 | わたSHIGA輝く国スポ |
80 | 2026年 | 青森県 | 青の煌めきあおもり国スポ |
81 | 2027年 | 宮崎県 | 日本のひなた宮崎国スポ |
82 | 2028年 | 長野県 | 信州やまなみ国スポ |
83 | 2029年 | 群馬県 | 湯けむり国スポ・全スポぐんま |
84 | 2030年 | 島根県 | 島根かみあり国スポ |
85 | 2031年 | 奈良県 | 未定 |
86 | 2032年 | 山梨県 | |
87 | 2033年 | 沖縄県 | |
88 | 2034年 | 鳥取県 |
「特」の意味
過去の国体には2度、正式なナンバーが付いていない特別大会がありました。
1973年の沖縄県・若夏国体は、沖縄県本土復帰記念の特別国体。
同じ年に千葉県で開催された若潮国体が正式なナンバリングの国体となっています。
また2023年の鹿児島県の国体も特別大会という扱いになっています。
これは2020年に実施予定だった第75回鹿児島大会がコロナ禍で中止となったため。中止された2020年がそのまま第75回となり、2023年の鹿児島県での開催は数え方としては「特別大会」となったのです。
【国体】スローガン
国体の各大会には、大会名の他にスローガンもあります。
第16回の秋田国体が「明るい国体」というスローガンを掲げたのが始まり。以後はほとんどの大会で決められています。
多く使われている言葉
キャッチフレーズの言葉には、時代によって流行があります。
初期の頃に最も多く使われた言葉は「明るく」でした。
第20回:岐阜県 岐阜国体「明るく つよく 美しく」
第23回:福井県 親切国体「明るくきよくたくましく」
第26回:和歌山県 黒潮国体「明るく・豊かに・たくましく」
第27回:鹿児島県 太陽国体「明るく たくましく うるわしく」
特別大会:沖縄県 若夏国体「強く、明るく、新しく」
1990年代から2000年代初頭に流行ったのは、「汗」という言葉でした。
第49回:愛知県 わかしゃち国体「いい汗キャッチ!生き生き愛知」
第53回:神奈川県 かながわ・ゆめ国体「おお汗 こ汗」
第56回:宮城県 新世紀・みやぎ国体「いいね!その汗、その笑顔」
2000年代後半からは「君」と呼びかけるのが流行っています。
第62回:秋田県 秋田わか杉国体「君のハートよ位置につけ」
第64回:新潟県 トキめき新潟国体「トキはなて 君の力を 大空へ」
第66回:山口県 おいでませ!山口国体「君の一生けんめいに会いたい」
第69回:長崎県 長崎がんばらんば国体「君の夢 はばたけ今 ながさきから」
第72回:愛媛県 愛顔つなぐえひめ国体「君は風 いしづちを駆け 瀬戸に舞え」
2020年代前後になると、「未来」という言葉が増えてきます。
第74回:茨城県 いきいき茨城ゆめ国体「翔べ 羽ばたけ そして未来へ」
第76回:三重県 三重とこわか国体「ときめいて人 輝いて未来」
第77回:栃木県 いちご一会とちぎ国体「夢を感動へ 感動を未来へ」
第79回:滋賀県 わたSHIGA輝く国スポ「湖国の感動 未来へつなぐ」
まとめ
準備には10年かかると言われる国体。
そのためすでに2034年の開催地まで決定し、各都道府県では実施に向けて施設の整備や各競技組織の強化などが始まっています。
今後は国民スポーツ大会、国スポという名称になる国体。
「未来」の次には「紡ぐ感動 神話となれ」や「自分を超えろ、神話をつくれ」といった感じで、「神話」という言葉が流行の兆しを見せています。
今後、神話の域まで繋がっていくのか、国スポの未来が楽しみです。
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