パルクールという競技をご存じでしょうか?
パルクールとはもともとフランスで生まれたトレーニング方法で、壁を駆け上がったり、障害物を飛び越えたりなど運動能力の向上するためや、パルクールが普及している国では教育やリハビリなどにも使われております。
また最近では、パルクールはスポーツとしても取り扱われることが多くなり、パリ五輪で追加競技の候補になるなど、現在注目を集めているスポーツです。日本でも専用の施設や競技人口も増えており、世界大会で優勝するような日本人選手も現れております。
そんな今話題のパルクールのプロ選手になるための方法や現状、活動内容についてご紹介します。
パルクールのプロ選手になるには
パルクールの選手になるには、特別な資格が必要ということはなく、基本的にはパルクールのチームに所属することでパルクールの選手になることができます。
日本ではURBAN UNIONやmonsterpkといったプロのパルクールチームやアマチュアのチームが存在しております。また芸能事務所に所属している選手や、あるいはどのチームにも属さずフリーで活動している選手もいるため、現状パルクールのプロ選手となる資格は特に無いようです。
プロのパルクールチームに入るためには、プロチームからスカウトされることが主な入り方であると言われております。そのためには、世界大会等のパルクールの大会に参加し、好成績を収めたり、あるいはパルクールの動画をYouTubeにアップしたり、イベント等でパルクールのパフォーマンスを見せることなどが必要です。
パルクールのプロ選手になるために必要なこと
パルクール競技はまだまだマイナー競技であるため、パルクールの始め方を知らない方も多いのではないでしょうか。
初心者がパルクールを始めることができる場所として、専門のインストラクターが指導しているパルクール教室とパルクール選手が集まり練習する交流イベントがあります。
また練習場所や環境は限られており、個人で練習を積み重ねることがパルクールのプロ選手への条件であると言えるでしょう。
実際現在活躍されている多くの選手やパフォーマーは独学でパルクールを練習したり、パルクールのための筋トレをしたりしてパルクールの技術を磨いております。
また、プロチームやプロ選手がYouTube等の動画サイトにパルクールの動画をアップしており、様々なパルクールの技術を見ることができます。
そのため、パルクール初心者は様々な動画を見て技術を磨くこともパルクール選手になるために必要なことであるでしょう。
また10代半ばでパルクールに出会ったという選手が多く、絶対に小さいときから始めないとプロ選手になれない、ということもないので、パルクールをやってみたいと思ったら積極的に挑戦してみるといいかもしれません。
パルクールのプロ選手の活動内容
パルクール競技はまだまだマイナー競技であるため、パルクールの始め方を知らない方も多いのではないでしょうか。
パルクールの選手は世界各国で行われている大会に参加することはもちろん、プロのパルクールチームはテレビCMや舞台といった場所でも活動しております。
またパルクールの動画をアップしたり、さらに日本では忍者文化とパルクールがコラボしたりした「忍者パルクール」というものも誕生し、観光業への貢献も期待されており、パルクール選手の活動は多くの業界に影響を及ぼしております。
現状マイナースポーツであるパルクールは、大会だけでは賞金金額が少ないため、多くのパルクール選手は各地でのイベントや初心者向けの教室でのコーチといった活動で収入を得ているため、様々な活動を行っていく必要があると思われます。
またパルクール指導者になるための絶対に必要な資格というのはありませんが、国際資格であるADAPTの取得やデンマークにあるパルクールの専門学校を卒業することで、パルクール指導者としてプラスになります。
そのため、パルクールの選手の中にはこういった資格や専門学校を卒業してコーチとしても活動することもあります。
日本ではそこまでパルクールが普及していないためコーチとして生活できることは厳しいですが、デンマークのようなパルクールが普及している国ではコーチとして指導者になると、生活できるほどのお給料をもらえることができます。
まとめ
今回はパルクールのプロ選手になるための方法や活動内容についてご紹介しました。
パルクールはまだまだマイナーなスポーツであるため、パルクール選手として生活できるのは限られた選手だけであるのが現状です。また、パルクールのプロ選手になるためには教室に入ったり、あるいは独学で技術を学んだりとさまざまです。
しかし、パルクールは現在発展途上のスポーツであり、上述したようにこれからオリンピック競技としても認定される可能性があるスポーツであるため、注目度が増していき、今後のパルクールの競技環境も向上していくことが期待されます。
少しでもパルクールに興味がある人は、身近なことから始めてパルクール選手を目指して、動画やイベントなどでパルクールの魅力を発信して、どんどん広めていってほしいですね。
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