日本で卓球はとてもポピュラーなスポーツで、卓球ができる場所も増えてきています。
卓球専用の施設はもちろん、温泉施設やボーリング場、ダーツ場、ビリヤード場などと併用している場合も多く、大人になっても遊びとして経験したことがあるという人も多いのではないでしょうか。
日本人選手がオリンピックで金メダルを獲得するなど、世界的に活躍する日本人選手も増えてきました。そのような影響から、子どもには卓球選手になってほしいと思っている保護者の方も増えてきているのではないでしょうか。
しかし、卓球選手になってほしいと思っていても様々な理由からスクールに通わせることが出来ない親もいると思います。
この記事では、小学生からできるトレーニング方法をアスレティックトレーナーの資格を持った筆者がご紹介していきます。
小さい頃から卓球に触れることで、上達スピードも上がっていきますので、是非参考にしてみてください。
卓球について
卓球について何となく知っていても、詳しくルールを知らないといった方もいると思います。
しかし卓球が上手い人の中で、卓球のことを詳しく知らないという方はいないでしょう。
卓球のことを深く理解することで、それに対する練習も意識高く行うことができますので、まずは卓球について紹介していきます。
卓球のルール
卓球はラケットを使って、ピンポン球を打ち合うスポーツです。
英語では「テーブルテニス」と呼ばれ、その名の通りテーブル場のコートにネットを挟み打ち合います。
相手陣地にワンバウンドして相手がそれを打ち返し自陣に入れることが出来なければ、ポイントとなります。1ゲーム11点制で4ゲームまたは3ゲーム先取で勝利となります。
ダブルスとシングルスがあり、ダブルスには男女ペアの混合ダブルスというものもあります。
東京オリンピックでは、混合ダブルスで日本人選手が金メダルを獲得しています。
卓球の魅力
卓球の魅力は何と言っても、打球の速さと素早い攻防の中におり混ぜられた心理戦です。
卓球の打球は100km/hを超えると言われており、トップ選手になるとスマッシュの速さは180km/hを超えてきます。
さらにただ打球が速いというだけでなく、卓球のボールは軽く空気抵抗を受けやすいため、回転を加えることで、打球の軌道が変化します。
どの方向に曲げるのか、ゆっくり打つのか、それともスマッシュを打つのかなど心理戦の要素もあることが卓球の魅力です。
その魅力は言い変えれば、それに対応できる能力があることで、試合に勝てると言うことです。
卓球において小学生の時から必要な能力
卓球の魅力は打球速度とボールの回転による心理戦と先述しました。
打球速度は筋力やラケットの芯で捉える、ボールの回転は手首やラケットの使い方を工夫して回転をかけます。つまり、どちらもラケットを上手に扱うことが必要になります。
小学生の年齢は「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、神経系の発達が著しいと言われています。12歳頃になると、神経系の成長度合いはほぼ100%になります。
巧緻性(こうちせい)と呼ばれる、運動の目的に合わせて巧みに調整された能率的な動作が卓球には必要で、要はラケットを巧みに扱うことが卓球には必要になってくるということです。
小学生では巧緻性が向上できるトレーニングを主に行うと良いでしょう。
【小学生】1年生からできる卓球に必要なトレーニング
小学生のトレーニングは、大人に教えるよりも難しいとされています。
なぜなら、大人に教える場合は専門的な言葉で話しても、ある程度理解することが出来て、それを行動に起こしやすいからです。
小学生に教える場合は、難しい言葉で話すと理解出来ずトレーニングを続けることが出来ません。
小学生にトレーニングを教える場合は、ゲーム感覚で遊びの要素も兼ねて楽しく教える必要があります。
ピンポン球転がし競争
これはラケットで卓球のボールを転がし、2チームに分かれて競争します。
強くラケットで触りすぎれば、ボールが飛んで行ってしまい上手に転がすことが出来ません。ラケットを適切に操作してボールを転がすことで、上手く前に進みます。
これはラケットの扱い方を学べる他、卓球をしたことがない子どもにも楽しんで卓球に触れることができるため最初に取り入れやすい遊びです。
ピンポン球リフティング
ピンポン球リフティングは、ピンポン球を上に連続して上に打つ練習です。
最初は数10cmからスタートし、次第に1m、2mと高さを高くして難易度を上げていきます。静止した状態で出来るようになれば、リレー形式でチームに分かれて対決するなど、遊びの要素を加えることで、楽しんで上達することが出来ます。
打ち方が悪ければ、ボールが明後日の方向に飛んでいってしまい連続で打つことが出来ません。
ボールを適切にラケットで打つという感覚を養うことが出来ます。
ピンポン球キャッチボール
ピンポン球キャッチボールは、そのままピンポン球でキャッチボールをすることです。
これは遊びの要素が大きいのですが、ピンポン球をキャッチすることでピンポン球の独特な動きを理解することが出来ます。
まとめ
卓球はラケットを使う必要があり、その操作が上手に出来るかが鍵となります。
もちろん年齢が上がれば、持久力や筋力が必要になってきますが、それは年齢に応じてトレーニングしていくことが大切になってきます。
小学生の間はゲーム感覚で遊びの要素を入れながら、卓球というものが楽しいという気持ちを持たせることが大切です。
その中で、卓球に必要な要素を盛り込んで指導してみて下さい。
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