モルックは人気急上昇中のスポーツの1つで、有名人が日本代表にもなったことで、さらに知名度が上がりました。
ただ、まだまだモルックを聞いたことがないという人も多いのではないでしょうか。おそらく体験したことがないといった人の方が多いと思います。
モルックはとても簡単なスポーツで道具さえあれば、体験することが出来、奥が深く一度体験すればのめり込んでしまう方も多いというのが事実です。
今回はそんな魅力が溢れるモルックについて、競技人口と共に紹介していきます。
モルックとは?
なぜ、モルックの競技人口が増えてきているのでしょうか。
やはり競技人口が増えている理由として、手軽なものにもかかわらず、戦略的にゲームを進めていくような頭脳戦も兼ねており、奥が深いスポーツということが1つの理由です。
そのような魅力的なモルックについて詳しく紹介していきます。
モルックのルール
モルックとは「モルック」という20cmくらいの木製の棒と「スキットル」という数字の書いた木製の棒を使います。
「モルッカリ」と呼ばれる、投げる位置を示す仕切りも使用することで本格的に始めることが出来ます。
基本的なルールは「モルッカリ」で仕切られたエリアから、合計12本の立てられた「スキットル」に向かって、「モルック」を投げて倒れた本数を合計得点として加算していきます。
2チーム以上で対戦して、先に50点以上になったチームが勝ちとなります。
得点は2種類の加算方法があります。
①2本以上のスキットルが倒れた場合は、「倒れた本数」を加算。
②1本だけが倒れた場合は「倒れたスキットルに書いてある数字」を加算。
つまり1〜12の数字が書かれたスキットルを最大12本倒すため、点数は1回の投球で12点が最大になります。
ここで注意点があり、倒れていてもスキットルが重なり、完全に地面についていないスキットルは点数としてカウントしません。
点数を数えたら、倒れたスキットルは倒れた地点で立て、チームが交互に投げて、得点を積み重ねていきます。
モルックの反則行為とは?
モルックはスポーツなので、反則行為も存在します。
①チームが交互に投げて得点を加算していきますが、合計50点を1点でも超えると、半分の25点に戻って再開します。
②チーム内で2回連続0点になると、その時点でそのチームは失格になります。
③全て下投げで、上から投げることは禁止です。
④投げる時にモルッカリで仕切られたエリアから足が出る、モルッカリに触れるなどすると0点になります。
これらのルールが存在するため、点数に差があっても逆転する可能性があり、最後まで勝負の行方がわからないのがモルックの醍醐味の1つです。
モルックの基本的な投げ方
モルックは下投げで投げることが定められています。同じ下投げでも様々な投げ方を使い分けて、スキットルを倒しています。
基本的なフォームはモルックの重心が安定するように持ち、比較的に軌道は緩やかな放物線を描きます。目標スキットルに障害がなく、確実に得点を狙う場合に使われます。
他には「ラハティ投げ」「裏投げ」「縦投げ」という投げ方があります。
「ラハティ投げ」は重心を落として構え、スキットル手前から転がすイメージで狙い、腕の力を利用して比較的強く投げます。相手の邪魔になるよう、スキットルを遠くに飛ばしたいときなどに使われます。
「裏投げ」は普通の投げ方のフォームに逆手でモルックを握り、軽くバックスピンをかけて投げる投げ方です。縦に並んだスキットルのうち1本だけ倒したいときなどに使われます。
「縦投げ」はモルックを縦に持って投げ、横に並んだスキットルのうち1本だけ倒したいときに使われます。
「裏投げ」「縦投げ」はとても難しく、相当な技術を要するため練習が必要です。
モルックの歴史とその競技人口
そんな魅力的なルールと特徴のあるモルックはどのようにして誕生し、日本に伝わったのでしょうか。
現在の競技人口と共にモルックの歴史について紹介していきます。
世界モルックの歴史と競技人口
モルックとはフィンランド発祥のスポーツで、フィンランドのカレリア地方の伝統的なゲーム「kyykkä」というものがルーツとなっています。
そして、フィンランドにあるTuoterengas社によってルールが統一化され、1996年に製品登録・生産を開始して、モルックが誕生しました。
1997年よりフィンランドで競技として国内選手権が始まりました。
フィンランドは、サウナとビールが有名な国で、それらを楽しみながら気軽に行われており、棒を投げるというとても簡単なルールが、老若男女問わず楽しまれている理由の1つです。
現在世界のモルックの競技人口は約3万人になり、フィンランドの他、フランスなどでも人気です。
日本モルックの歴史と競技人口
世界選手権に日本人選手が参加できるようになったのは、2004年になってからと言われています。
現在、日本の競技人口は約1,000人で年々増えていっています。
日本代表選手になるには、世界大会があるヨーロッパに自費で行けることが条件となりますが、日本代表に比較的なりやすいスポーツです。
まとめ
今回は人気上昇中のモルックについて、ご紹介しました。
競技人口は年々増えており、これからも増え続けていくでしょう。
今から練習し、モルックが上手くなれば、日本代表にもなれるチャンスがあるので、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。
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