「バスケットボール」は日本国内だけでなく、世界中で愛されているスポーツです。
学校の体育の授業や部活動で経験したことがある方も少なくないでしょう。
また、FIBAバスケットボール・ワールドカップやオリンピックなどの国際大会が話題になることも多くあります。
ここでは、ニュースを耳にする機会はあるけれど意外と知られていないバスケットボールの基本的な知識をご紹介します。
バスケットボールの起源・歴史について
バスケットボールは、国際YMCAトレーニングスクールの体育教師であったジェームズ・ネイスミスによって1891年に考案されたスポーツです。
当初は体育館の手すりなどに桃を入れる籠を2個つり下げ、その籠にボールを投げ入れることで得点を競い合うというゲームで、ゴールに籠を使用したことから「バスケットボール」と名付けられました。
その後アメリカ国内に広まり、国際YMCAトレーニングスクールの留学生を通して世界中に広まっていきます。1930年にはオリンピックの正式種目になることが決定。
また、1932年にはスイスのジュネーブで国際バスケットボール連盟(以下、FIBA)が発足しました。
日本におけるバスケットボール史について
日本にバスケットボールが伝わったのは1908年のこと。国際YMCAトレーニングスクールの卒業生である大森兵蔵によって広められたと言われています。
その後、財団法人日本バスケットボール協会(JABBA)、バスケットボール日本リーグ機構(JBL)が設立されるなど、バスケットボールは日本国内でも普及していきました。
2005年に日本初のプロリーグであるbjリーグが設立され、2016年にはNBL(旧JBL)と統合して「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ」(Bリーグ)が誕生しました。
バスケットボールと関連のあるスポーツ・派生したスポーツ
バスケットボールから派生したスポーツとして、1980年代にイギリスで女性向けスポーツとして誕生した「ネットボール」が挙げられます。
ネットボールではポジションごとに役割と動ける範囲が決まっており、ドリブル禁止、ボール保持者への身体接触禁止などのルールがあります。
現在は多くの国と地域で愛されており、世界大会も開催されています。
その他、小学校の体育の授業で行われることが多い「ポートボール」や、3人制の競技である「3×3」、円形の砂浜のコートで競技を行う「ビーチバスケットボール」などがあります。
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バスケットボールの競技人口について
2018年に行われた笹川スポーツ財団の調査によると、日本国内における年に1回以上バスケットボールを実施する20歳以上の推定人口は約218万人とされています。
また、公益財団法人日本バスケットボール協会の競技者登録数は、2018年が約62万人、2020年には約49万人と減少傾向にあります。
世界のバスケットボール競技人口は4億5千万人。多くの国で、男女問わず大人から子どもまで愛されているスポーツです。
バスケットボールのルールについて
バスケットボールは、5人ずつの選手が2つのチームに分かれ、相手の防御する側に設置されたゴールにボールを入れて得点を競い合うスポーツです。
ボールは手で扱い、ドリブルやパスでゴールを目指し、制限時間内により多く得点を獲得したチームが勝利します。
試合時間は、基本的には10分で1クォーターを4回行う4クォーター制。勝敗が決まらない場合は、延長戦となります。
ポジションはポイントガードやセンターなど選手の特性により割り振られてはいますが、ポジションによる行動制限などはありません。獲得するポイントは3ポイントラインの外側からのシュートなら3点、内側からなら2点と、シュートを決めた位置によって異なります。
反則行為は、選手同士の接触や進路妨害などのファウルと、ボールの扱い方や時間に関するバイオレーションの2種類です。
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バスケットボールの国際的な大会について
バスケットボールは、国際的な大会が数多く開催されています。夏季オリンピックもその1つ。
1992年のバルセロナオリンピックからはプロ選手が参加するようになり、NBAのスター選手を集めたアメリカのドリームチームが金メダルを獲得し注目されました。
4年に1度開催されるFIBAバスケットボール・ワールドカップは、FIBA主催の世界大会です。出場できるのは開催国と各大陸の予選を勝ち抜いた上位32カ国で、出場国数の規模ではオリンピックを上回るほど。
その他、ユーロリーグやULEBユーロカップ、FIBAアジアカップなどもあります。
世界から見た日本バスケットボールのレベルについて
FIBAの加盟国・地域は213に上ります。
過去8年間の主要な国際大会の成績をポイント化してランキングとしたFIBAランキングの順位から、日本のバスケットボールの強さを見ていきましょう。
日本女子のFIBAランキングは2021年3月発表のもので10位です。
アジア地域の中ではオーストラリア、中国に続く3位となっており、日本の女子バスケットボールの強さは世界的に見てもかなり好成績であると言えます。
一方で日本男子の同年のFIBAランキングは42位、アジア地域では8位という結果です。
近年では日本の選手がNBAなどの海外で活躍する例も増えており、日本のバスケットボールへの関心や期待は高まっていますが、まだまだ世界の壁は厚いと言えるでしょう。
まとめ
世界中で愛されているバスケットボールは、競技人口も多く派生競技もたくさんあり、大人から子どもまで男女問わず楽しめるスポーツです。
日本においてもオリンピックなどの国際試合や日本人選手の世界での活躍など、バスケットボールに関する話題がメディアで取り上げられることも増えています。
バスケットボールの基本的な知識を身につければ、より楽しめるでしょう。
世界的にも注目度の高いバスケットボールには、今後もさらなる盛り上がりが期待されます。
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