子供に「スポーツを習いたい!」と言われたとき、親の立場からするとクラブチームにするか、それとも少年団にするか悩みますよね。
「本気でやるならクラブチ-ム」、「楽しむ目的なら少年団」というイメージがなんとなくあるかもしれませんが、費用面や保護者の負担など事前に知っておくべきことが多くあります。
この記事では、子供にスポーツを習わせたい親御さんが、
「ちゃんと知ってから入会するべきだった!」
と後悔しないように、クラブチームと少年団の違いについて解説します。
【クラブチームと少年団】違いとは?
クラブチームとスポーツ少年団の違いとして、最も大きいのは「目的」です。
クラブチームは、「その競技のレベルアップ」を目的としているため、「教えることを仕事としている経験者」が指導しています。
一方、少年団は「スポーツを通して青少年の心と体を育み、人々をつなぎ地域づくりに貢献すること」を目的としていることが多いです。
指導者は競技経験のないボランティアコーチから、本格的な経験のあるパパコーチまでチームによってさまざまです。
このように、クラブチームと少年団では目的が異なるため、費用面や保護者の負担、指導者の質、通っている子のレベル(意識)などに違いがあります。
【クラブチームと少年団】費用面の違い
クラブチーム
チームによってさまざまですが、基本的に月謝が高い傾向にあります。
前述したように、クラブチームは「教えることを仕事としている経験者」が指導しているため、月謝は必然的に高くなります。
その他にも練習場の使用料や、チームのウェアやバックの購入、大会参加費。また、遠征や合宿もたくさんあります。
月謝とは別にお金がかかってくることも多く、費用面では少年団よりも負担が大きくなるでしょう。
少年団
市や町から補助金が出ている所もあり、月謝は基本的に安い傾向があります。
月謝以外の部分では、公式戦に出るためのユニフォームやその競技で使う用具類などを購入する必要があります。
成長する子供に合わせて買い替える必要がありますが、チームによっては、ユニフォームが代々受け継がれていて、買う必要がない場合も。
遠征や合宿もさほど多くないため、比較的お金をかけずにスポーツを習わせることができます。
【クラブチームと少年団】保護者の負担の違い
クラブチーム
基本的には保護者の負担が少ない傾向にあります。
練習場への送迎や個人的な応援以外は、保護者が練習や試合の際に協力することはほとんどありません。
遠征や合宿、また遠方で試合がある場合はチームバスで移動します。
仕事や他の用事が忙しい保護者にとって、強制的に参加する必要がないのは非常に助かるのではないでしょうか。
しかし、保護者の負担が少ない反面、「自ら子供の応援に行こうとしなければ、子供の成長を見る機会が少なくなってしまう」という意見もあるようです。
少年団
スポーツ少年団は保護者の負担が大きい傾向にあります。
地域にもよりますが、基本的には入団している子供の保護者の協力で成り立っているところが多いようです。
専用のバスなどはないため、保護者の運転で乗り合わせて試合会場に行くこともあります。
お茶当番や試合で使うテントやイス運び、後片付けなどの仕事を任せられることもあります。
大会も保護者の協力によって成り立っていることが多く、自分の子供が出場しない試合の審判をすることもあります。
このように聞くと大変なことばかりのように感じますが、子供の成長を近くで見ることができたり、指導者との交流がもてたりと悪いことばかりではありません。
子供は大きくなるにつれて親離れをしていくので、小さいうちに子供の成長をより近くで見ることができるのは、とても価値のあることですよね。
【クラブチームと少年団】子供たちのレベル(意識)の違い
クラブチーム
クラブチームに通う子供たちは、競技レベルと意識が高い傾向があります。
月謝が高く、本格的な指導者がいるクラブチームには、本気でそのスポーツを上手くなりたい子や、将来プロ選手を目指すような子たちが集まります。
そのため、レギュラー争いや試合の結果に対してもシビアで、熱心な親が多いのも特徴です。
レベルの高い環境で練習することによって、おのずと我が子も成長することでしょう。
また、通っている学校以外の子とも交流することがあるため、小さいうちから広い世界を知ることができます。
レベルの高い環境で上達させたい、幅広い人と交流させたいという方は、クラブチームに通わせるのがおすすめです。
少年団
少年団は小学校単位でチームをつくることが多く、習う目的はさまざまです。
単純にスポーツを楽しみたい子や、仲間と遊びたい子、親に勧められてなんとなく通っている子もいれば、プロを目指している子もいます。
スポーツを通して仲間との繋がりを大事にして、健全な心と体を育てたいという方は、スポーツ少年団に入団するのがおすすめです。
チームに入る前に必ず体験入会をしましょう!
クラブチームと少年団の費用面、保護者の負担、子供たちのレベルや意識について解説しました。
しかし、地域によってさまざまなチ-ムがあるため一概には言えません。
クラブチームのように意識が高く、保護者の負担が少ない少年団もありますし、その逆のパターンも大いにあります。
今回の記事で紹介したことを予備知識として持っておきながら、体験入会ができる場合は必ず体験してから入会しましょう。
子供にはチームでの練習や雰囲気を体験してもらい、保護者の方は他の親御さんにじっくり話を聞いてみるのがおすすめです。
まとめ
子供にスポーツを習わせるときに気になる、クラブチームと少年団の違いについて具体的に解説しました。
子供や親御さんによって、スポーツに対する考え方や目的はさまざまです。
クラブチームと少年団の目的や特性をしっかり知って、子供の目的に合ったチームにはいることが最善の選択と言えるでしょう。
親にとっても負担が少なく、なによりも子供が心からスポーツを楽しめる場所に出逢えるといいですね。
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