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【クリケット】インドの人気スポーツ!市場規模やスポンサーに迫る!

イギリスで生まれ、国民的人気を誇るスポーツがクリケット。そのファンは世界に10億人も存在すると言われます。

中でも圧倒的な人気を誇るのがインドです。国民が熱狂するクリケットには多くのスポンサーが集まり、プロリーグはその市場価値を拡大し続けています。

ここではインドにおけるクリケットの市場規模やスポンサー事情についてご紹介します。

インドのクリケットファン

インドの人口は約13億人。その巨大な国で圧倒的人気を誇るクリケットですから、ファンの数も莫大なものになります。なんと世界に10億人存在するクリケットファンの9割、9億人がインド国民なのです。

インドでは人気チームの試合の日には道路がガラガラになるほど。多くの国民が家でテレビ観戦するか、スポーツバーで盛り上がります。また電気店や道端のレストランのテレビの前にはすぐに人だかりが発生。長いクリケットの試合を堪能します。

インドのクリケットリーグの市場規模

スポーツの市場規模を表す指標の一つが、プロリーグの売上高やブランド評価額。それによるとインドのプロリーグである「インディアン・プレミアリーグ」のスポンサーシップ収益は1000億円以上。これはアメリカのメジャーリーグのスポンサーシップ収益を上回る額になります。

またインディアン・プレミアリーグはインドの国内総生産を数百億円規模で押し上げているという試算も。さらにアメリカのコンサルタント会社によると、インディアン・プレミアリーグのブランド評価額は約7200億円(2019年)。この額は年々上昇しています。

放送権料も莫大。インディアン・プレミアリーグの独占放映権はオークションで落札されるのですが、その額は5年で約2800億円。今後はさらに上昇すると言われています。

しかもインドの人口はまだ増加傾向。若いクリケットファンも多いため、今後、クリケットの市場規模はますます拡大すると予想されているのです。

インディアン・プレミアリーグのスポンサー

まだ発展途上で成長が見込めるインド。将来性のある市場として世界中の企業が注目しています。しかもインドではビジネスを円滑に進めるためにもクリケットの話題は欠かせないと言われるほど。
また試合時間が長いため、スタジアムではなく家やスポーツバーでテレビ観戦するスタイルが主流になっています。

このような背景から、日本の大企業を含む多くのグローバル企業がインディアン・プレミアリーグのスポンサーとなり、テレビCMなどで宣伝を行なっています。

メインスポンサー料の高騰

2013年にインディアン・プレミアリーグのメインスポンサーとなったのは、ペプシコーラの製造会社である「ペプシコ」。そのスポンサー料は年額約12億円。5年で60億円という契約でした。

その後ペプシコは2016年に中国のスマートフォン大手メーカー「Vivo」にスポンサーの権利を引き継ぎます。Vivoのスポンサー料は5年で300億円と一気に高騰。

ところがインドと中国の衝突でインド国内に反中感情が高まり、Vivoは2020年8月にスポンサーを撤退しました。

そこで急遽名乗りを上げたのが、インドのスポーツゲームメーカー「ドリーム11」。同年12月までのわずか4ヶ月の契約で31億円を支払いました。

このように人気の加熱に伴ってスポンサー料も急上昇。これが加盟チームの貴重な運営資金となっています。

スポンサー企業:ダイキン

大阪市に本社がある空調機のメーカー「ダイキン」は、世界のエアコンをリードする企業。150を超える国と地域で事業を展開していますが、中でもインドでは2010年以降、大幅に事業を拡大。エアコンのトップ企業となっています。

そんな躍進の原動力の一つとなっているのが、インディアン・プレミアリーグのスポンサー活動でした。

スポンサー企業:ナイキ

世界的なスポーツ企業であるナイキ。インドでの認知率は95%以上。購入したことがある人は50%以上という人気です。

そしてこれほど認知度を高めることができた理由は、2005年からインディアン・プレミアリーグの公式スポンサーを務めてきたことだと言われています。

日産自動車

日産自動車はクリケットを統括する国際競技連盟である「国際クリケット評議会」と、2015年から8年間の長期スポンサー契約を結びました。これは全世界で開催されるクリケット競技大会の公式スポンサーになるというもの。

その結果、国際クリケット競技会の全てのトロフィーに日産自動車の企業名が書かれています。

また合わせて日産自動車はインドとニュージーランドの、クリケットのスター選手をグローバル・アンバサダーに任命。クリケット関連のコンテンツを世界に配信してきました。

まとめ

急拡大を続けるインドのクリケットプロリーグ。その成長を支えているのがスポンサー企業です。

クリケット選手の年俸は大スターであってもほぼ横並び。選手もスポンサー契約によって大きく儲けることができます。

インドの少年少女の多くがプロのクリケット選手になることを夢見ていますが、その夢を後押ししているのも、スポンサー企業の存在なのです。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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