東京2020オリンピックでも日本人選手がメダルを獲得し、盛り上がりをみせた卓球。卓球は、老若男女問わず幅広い世代に親しまれており、気軽に楽しめるスポーツとしても人気です。
そんな人気競技でもある卓球の世界で活躍する卓球選手に、ひそかに憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、気になる卓球選手の年収、お金事情について詳しく解説します。
日本の卓球選手の年収について
日本で活躍している卓球選手のほとんどは、クラブチームや企業の実業団に所属しながら活動しており、大半が実業団選手です。卓球選手の給料(年収)は、所属先企業の給料と大会での優勝賞金、スポンサー契約料などによって決定します。
実業団選手の年収は、所属先企業の規模や勤続(所属)年数によって収入金額(給料)は異なりますが、一般的な会社員の年収とほぼ同じと言われており、平均年収は300〜400万円程度です。また、企業によっては大会で好成績を残した場合に、特別ボーナスが支給される場合もあります。
オリンピックで活躍するようなトップ選手の年収は、企業からの収入の他に、大会での賞金やスポンサー契約料を含むため、選手によっては1億円近い収入を得ている選手もいます。
日本のトップ卓球選手
それでは気になる日本のトップ卓球選手の年収について紹介していきます。
東京2020オリンピックでも活躍をみせ、数々の輝かしい功績をおさめてきた水谷隼選手は、以前某インタビューにて年収について語っており、当時の年収は「1億超え」だったことを明かしていました。
水谷選手のように、数々の大会で優秀な成績をおさめると、スポンサーからのオファーも殺到し、賞金だけでなく、スポンサー契約料からも多額の収入を得られることがわかります。
同じく水谷選手と東京オリンピックで活躍した、伊藤美誠選手も所属している企業の他に、5社とスポンサー契約を結んでおり、年収は数千万円にのぼるのではないかといわれています。
このようにトップ選手は、大会での賞金だけでなく、スポンサー契約料によっても年収が大きく伸びていることがわかります。
スポンサー契約料は、企業の規模や選手の成績などによって異なりますが、大手企業かつトップ選手の場合であれば、年契約で数千万円〜1億円以上になることもあるようです。
また、人気のあるトップ選手はテレビ番組出演やイベント出演などのオファーも殺到するため、アスリート業だけでなく、タレント業のようなお仕事でも幅広くマルチに活躍しています。
主な実業団(企業)の年収
卓球に力を入れている実業団(企業)は、上場企業が多く、そのような企業に所属している選手の年収は比較的高いことが予測できます。
・スターツコーポレーション株式会社 平均年収 約500万円 (300〜1000万円)
・株式会社スヴェンソンホールディングス 平均年収 約400万円 (250万円〜600万円)
・全国農業協同組合連合会(JA全農) 平均年収 約500万円 (250万円〜1000万円)
・株式会社ミキハウス 平均年収 約320万円 (250万円〜450万円)
海外の卓球選手の年収について
日本の卓球選手と海外の卓球選手の年収に違いはあるのでしょうか。卓球王国といわれる中国の卓球事情、選手について紹介します。
中国のトップ卓球選手
中国の有名な卓球選手といえば、馬龍(まりゅう)選手です。東京2020オリンピックでも金メダルを獲得し一躍話題になりました。
中国のトップ選手の年収構成は基本的に日本選手と同じく
・基礎年収
・インセンティブ(成績による報奨金)
・その他賞金
・スポンサー契約等
によって決まります。
中国には、「中国スーパーリーグ」と呼ばれる世界最高峰クラスの卓球リーグがあります。正確な金額は公表されていませんが、馬龍選手のようなスーパーリーグで活躍する選手は、基礎年収が最低でも1,000万円あり、外国メディア「THE RICHEST」の記事で馬龍選手は2016年時点で総収入、約2000万ドル(約20億円)といわれています。
卓球王国といわれている中国では、卓球の競技人口も非常に多くトップ選手になるにはかなりの狭き門といわれていますが、中国は国全体で卓球に力を入れていることもあり、トップ選手の年収は世界的にみても高い方であることがわかります。
まとめ
卓球選手の年収はトップ選手クラスになると億超えになることがわかりました。また、卓球王国中国では何十億と稼いでいるトップ選手もいます。
卓球は人気スポーツであり、オリンピックにおいても日本人選手がメダルを獲得し、活躍するほどの競技です。中国、日本をはじめとするアジア勢が強いスポーツではありますが、卓球は世界的にみても人気のあるスポーツです。
将来、卓球選手になりたいと考えている方は、日本だけでの活躍にとどまらず、海外で活動することも頭の中にいれておくといいかもしれません。
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