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ウイングフォイルの楽しみ方|装備の選び方から最適な練習方法まで

ウイングフォイルは2020年に誕生した新しいマリンスポーツ。ベースとなったのはおなじみのウインドサーフィンなのですが、ウイングとフォイルという2つの革命的発明によってまったく新しいスポーツに進化しています。
今回は、これから大人気になるのは間違いないウイングフォイルの楽しみ方を解説。
その原理から歴史、装備の選び方、そして最適な練習の方法までご紹介します。

ウイングフォイルとは

ウイングフォイルは、ウイングとフォイルを合わせた言葉
それぞれがウインドサーフィンから大きく進化した部分を表しています。
ウイングは、ウインドサーフィンのセール(帆)と、カイトボーディングのカイト(凧)の間のような道具。
そしてフォイルとは水中翼のことです。

ウイングフォイルの仕組み

ウイングとフォイルは、どちらも揚力を発生させるための道具。
ウイングは風をとらえて推進力にするもので、その意味ではセールやカイトと同じです。
最大の特徴は、骨組みに金属やFRPをほとんど使わないインフレータブル(空気注入式)タイプでとても軽いこと。そしてカイトのように離れた位置で操作するのではなく直接手で持って操ることです。
ウイングフォイルではこのウイングを軽快に操って風をとらえます。
そしてフォイルは水中を進むことで生まれる揚力によってボードを浮き上がらせるのが役割。ボードを水面から高く浮かせることで水の抵抗を劇的に減らし、少しの風でもスピードが出るようにします。

ウイングフォイルの歴史

フォイルが誕生したのは2000年代後半。ハワイのマウイ島で手作りされたものが発売され、2017年にヨットレースのアメリカズカップで採用されたことから急速にマリンスポーツ業界に広がりました。
2019年に世界中で本格的な商品化が始まり、ウインドサーフィンやSUPにも採用されるようになると、それに注目したのがウインドサーフィン界のキングと呼ばれるロビー・ナッシュ。スピードが出るウインドサーフィンならフォイルで浮上することは簡単ですが、人力でパドルするSUPやサーフィンではなかなか浮上スピードに到達しません。そこでもっと手軽に風をとらえる方法はないかと考えて開発したのがインフレータブル・サーフウイング
2019年にハワイで商品化されると、2つの革新的技術が組み合わされ、2020年にウイングフォイルが誕生しました。

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ウインドフォイルとの違い

フォイルを使ったサーフィンでは、先行しているウインドフォイルの方が有名。ウインドフォイルは、普通のウインドサーフィンにフォイルだけを加えたものです。
名前も似ていて混乱しがちですが、ウインドフォイルとウイングフォイルはどのような違いがあるのでしょうか。
より速度が出やすいのは、セイルが大きいウインドフォイル。一方でウイングフォイルは、大きめのボードで練習を始められることと、速度が比較的ゆっくりであることが特徴。そのためフォイル初心者でも安全に練習できます。
さらに、ウイングを簡単にシバー(無風化)できるので、普通のサーフィンのように波乗りができるのも魅力。
インフレータブルで軽量。簡単に持ち運びができるのもポイントです。

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ウイングフォイルのはじめ方

新しいマリンスポーツであるウイングフォイル。なんだか難しそうと思っている方も多いのではないでしょうか。
続いてはウイングフォイルのはじめ方をご紹介します。

ウイングフォイルは難しい?

ウイングフォイルは難しいのかというと、そのようなことはありません。
秘密はインフレータブル式のウイング
実は今までのウインドサーフィンの大きなウイークポイントが、セイルの重さでした。セイルのコントロールや、水から引き上げるセイルアップはかなりの重労働。しかしウイングはとても軽いので、体力に自身のない人や子どもでも扱えるようになったのです。
また風や波の有無などコンディションに左右されにくいのも特徴。持ち運びしやすい道具で気軽に挑戦できます。

道具の値段

あまり気軽ではないのが、道具の値段。
新品だとウイングとポンプ類で約9万円〜19万円、ウイング用のフォイルボードが14万円〜28万円、水中浴のフォイル部分が18万円〜40万円、つまり最低でも40万円コースになります。
一方で中古も出回っていて、こちらなら合計25万円くらいからはじめられます。
またウイングは風に合わせた大きさがあり、ボードは体重に合ったボリュームが、フォイルは経験値によって乗りやすい長さなどがあります。
いずれにしても安い買い物ではないので、いきなり買わずにプロにしっかり相談するのがおすすめ。さらにいえば、まずはスクールで体験してから買いそろえるのがおすすめです。

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まずはスクールで体験

サーフィンやウインドサーフィンと同じで、ウイングフォイルをはじめるときにもまずはスクールで体験し、練習するのがおすすめ。ルールやマナーを知るためにも、まずはしっかり基本を教えてもらってください。
ウイングフォイルの場合、まだ生まれたてのスポーツということもあり、周囲の生徒さんは皆初心者ですから安心です。早い人なら1日、遅い人でも5日間受講すれば、あとは自分で練習できるようになるといわれています。

スクールの流れ

スクールではまず陸上で道具のセッティングやウイングの扱いを練習するのが一般的。
次に安定性の高いボードに乗ってウイングを使って進む方法を習います。
そして初心者がウイングとフォイルを同時に練習するのは難しいので、スクールによってはジェットスキーで牽引してフォイリング(フォイルで浮き上がること)の練習をします。
フォイリングに慣れてきたら、ウイングと組み合わせる練習。このように手順を踏むことでしっかりステップアップできるのもスクールの魅力ですね。

まとめ

ウイングフォイルのスクールは、千葉県や神奈川県、愛知県、兵庫県、沖縄県など各地にあります。
体力に自信がなくてもはじめられるウインドフォイルは実は手軽に楽しめるマリンスポーツのひとつ。これから長く楽しめる趣味になるかもしれませんから、気になった人は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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