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ボウリング発祥の地は〇〇!あの偉人も関わった深い歴史に迫る!

機械でピンを立て、得点も自動計算が当たり前のボウリング。かなり近代的なスポーツという印象を持っている人も多いのではないでしょうか。

しかしボウリングは、実は世界最古のスポーツかもしれないのです。

ここでは人気のレジャースポーツ、ボウリングの発祥の地と、その歴史に迫ります。

ボウリング発祥の地|①古代エジプト

ボウリングはボールを投げてピンを倒すスポーツ。その原型が生まれたのは紀元前5200年から紀元前3200年ごろの古代エジプトだと言われています。

考古学者がこの時代の墳墓からピンやボールを発掘。ピンを災いに見立て、それを多く倒せば災いから逃れられる宗教儀式としてボウリングを行ったと推測しています。

これが事実なら、古代エジプトのピンやボールは現在確認されている世界最古のスポーツ用具であり、ボウリングは世界最古のスポーツとなるのです。

ボウリング発祥の地|②ポリネシア

一方、エジプトとは無関係な地域でもボウリングに似たものが発見されています。それは数千年前の古代ポリネシア人が行っていた「ウラ・マイカ」と呼ばれる遊び。こちらは岩のピンを石で倒していました。

これがボウリングの起源だという説もあります。

ボウリング発祥の地|③ドイツ

宗教儀式として行われたピン倒しのゲームは、やがてヨーロッパに伝わり、紀元前500年から紀元500年ごろには、暇つぶしの遊びになりました。

そして12世紀に入ると、ピン倒しは再び宗教と結びつきます。ピンを悪魔に見立て、信仰心を試す行為としてボールで倒すゲームになったのです。こうして中世のヨーロッパではさまざまなルールでピン倒しが行われるようになりました。

このピン倒しを特に好んだのが、あのマルティン・ルターです。ルターは16世紀にドイツで活躍した宗教革命家。ローマ・カトリック教会からプロテスタントを分離させた人物として知られています。

そのルターが、当時はバラバラだったピン倒しのルールを統一。倒すピンを9本にし、菱形に並べると決めました。

ルターが定めたルールは、現在のボウリングの原型に。このボウリングはナインピンズ・ボウリングと呼ばれ、特に宗教家の間で流行しました。現在もヨーロッパではナインピンズ・ボウリングが盛んに行われています。

ボウリング発祥の地|④アメリカ

17世紀になるとオランダ人移民によってアメリカにナインピンズ・ボウリングが伝わります。またイギリスから多くの清教徒が渡ったことで、アメリカでもこのボウリングは大流行しました。

それが変わったのは西部開拓時代のこと。当時は禁酒法の時代でしたが、お酒をめぐる賭け事に利用されることが多かったため、ナインピンズ・ボウリング自体が禁止になってしまったのです。

これに反発した人々が、「ナインピンズがダメなら1本足せばいい」と始めたのが、現在のテンピンズ・ボウリングでした。

10本のピンを三角形に並べるのは、法律の抜け穴をつくための屁理屈だったのです。

その後、1895年に設立されたABC(全米ボウリング協会)がルールを統一。今のような形のテンピンズ・ボウリングが完成しました。

つまりひとことでボウリングと言っても実は2種類あり、ヨーロッパで親しまれているナインピンズ・ボウリングの発祥の地はドイツ、日本で親しまれているテンピンズ・ボウリングの発祥の地はアメリカということになります。

日本のボウリング発祥の地|長崎

一方、日本にも「ボウリング発祥の地」と言われている場所があります。これは海外からボウリングが伝わって初めて行われた場所のこと。

それは長崎県長崎市の出島にあったインターナショナル・ボウリング・サルーン。1861(文久元)年に開設され、2年以内に閉鎖されたボウリング場です。

ここのレーンは長さがわずか約6m。居酒屋の一角に設置されたもので、ナインピンズ・ボウリングが行われたと推測されています。

競技性の高いボウリングが初めて行われたのは、これも長崎市の長崎ボウリング倶楽部。1904(明治37)年にオープンしたここでは主にドイツ、イギリス、フランス、オランダ、アメリカなどの外国人がボウリングを楽しみました。

こちらも行われたのはナインピンズ・ボウリング。当時のボールは穴がなく、両手で転がすのが精一杯だったと分かっています。

日本の近代ボウリング発祥の地|東京

長い間、日本ではボウリングといえばナインピンズ、しかも日本人にボウリングを楽しむ人はほとんどいないという状況が続きました。

それが変わったのは戦後のこと。駐留していた米軍兵士がテンピンズ・ボウリングを日本に持ち込み、1952(昭和27)年、明治神宮外苑に民間初のテンピンズ・ボウリング場「東京ボウリングセンター」がオープンしたのです。

この当時、ピンのセットは人力でしたが、1960年代に自動ピンセッターが輸入されると、ボウリングは大衆レジャーとして一気に普及しました。

まとめ

手軽なレジャーでもあるボウリング。その起源は宗教的行事であり、ルーツは古代エジプトまで遡ります。

たまにはその長い歴史に思いを馳せながらプレイしてみてもよいかもしれません。

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スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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